2007年3月21日水曜日

ミシュランの星

昨日、一昨日とミシュランの星を持っているレストランに行く機会がありました。
「イギリスは食事がまずいから、ガイドさんはかわいそうねえ」なんて言われると、
「まずいところしか知らないなんて、お客さんはかわいそうねえ」と言いたくなります。
ただしイギリスには安くて美味しいものは殆どありません。
でも行くところへ行けばちゃんと美味しいものはあるんです。
レストランの質はいろいろなガイドブックが星の数やポイントで表現していますがその中でも権威のあるのがミシュランです。
一昨日は2つ星を持っている、Le-Manoirに行って来ました。
オクスフォードから車で30分ほどです。
到着したのは予定よりも少し遅れて1時過ぎ、それでもすぐにテーブルへ、とは言いません。
居間に通されてゆっくりシャンペンを飲みながらじっくりメニューを検討します。
私はこの手のレストランではよく「シェフのお試しコース」なるものを注文します。
一口づつ旬のお勧め料理が楽しめるもので、自分では普段頼まないようなものが食験できます。
Le-Manoirにも「食の大発見」なる10コースものがありました。
ちゃんと訳すと(ひとつ2行くらいだから)ページが足りないので簡単に訳すと、
1カニサラダ、2フォアグラ、3貝柱、4卵、5鱸、6ラム、7オレンジのシャーベット、8ティラミス、9チョコムース、10コーヒーとチョコレートです。

写真は7番目のブラッド・オレンジのカルパッチョとシャーベット。メニューだけで一人分110ポンドです。

昨日は英国で一番と言われている「ゴードンラムジー」に行って来ました。日本ではラムゼイと発音するそうです。
ここではアラカルト(3コースで85ポンド)を注文しました。
Le-Manoirの貝柱がカレー風味のカリフラワーが添えてあって美味しかったので、比べるつもりで前菜には貝柱を頼みました。
「味比べよ」ってマネージャーに言ったら、「それじゃあメインにはメニューに載っていないけれど、特別に豚肉料理を作るからどうだ?」と返事が返ってきました。
そして出てきたのが写真です。

下のお肉はバラの部分で40時間煮込んであるそうです。「すごいわね」って言うと「火のとおりが足りなければ、遠慮なくおっしゃってください」とウインク。
上にはレアーのフィレ(これも豚肉)が乗っています。
実はさらに上に皮をカリカリに焼いたのが乗ってたのですが、ぽりぽりつまんで食べた後でした。
日本のお客様はテーブルマナーを気にしすぎる方が多いのですが、ほかの人たちに迷惑にならなければ楽しく気楽に食べるのが一番です。
ウエイターやソムリエ、マネージャーと会話をしながら、どんどんお料理を平らげていきます。
こちらが思っていることを素直に言えば大概のことはやってくれます。
かしこまって借りてきた猫のように食べるのでは、少しもったいないのがヨーロッパのレストランです。

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