2007年4月14日土曜日

衣替え

暖かい日が続いているロンドンですが、日本はどんな感じですか?
イギリスでは衣替えがあるのは軍隊くらいで、制服のある学校や職場でも臨機応変に着る物を決めています。
有名なイギリスの衛兵さんたちは、4月に入って重いグレーのコート姿から鮮やかな赤い制服に衣替えです。
冬に来られたお客様が「衛兵が赤くない」と言って不満そうな顔をされることがありますが、「寒いからコートを着てるんですよ」と簡単に説明しています。
実は寒くても暖かくても制服の規定だから着ているわけで、ちょっとかわいそうなときもあります。
お客様から「イギリスは住みやすいですか?」とよく質問されますが「人の目を気にせずに自由な生活ができるのが魅力のひとつです」と答えています。
何でも個人主義で自由な空気は一度吸ってしまうと元には戻れません。
例えば今、私のおうちの窓から外を眺めます。
リッチモンド橋が視界に入って10人から20人くらいの人を眺めることができます。
袖なしのタンクトップの人もいれば、シャツ姿の人、ジャケットを着ている人、コートを着ている人、まるで4つの季節が丸ごとリッチモンドに来たみたい。
お天気は晴れ、気温はきっと15度くらいかな?
でもこれを寒いと感じる人もいれば暑いと感じる人もいるわけです。
だから4月だから、と言う理由でジャケットを着ろだとか、半そでのブラウスじゃないといけないなんていうのはナンセンスです。
日本も最近はかなり他人の目が気にならなくなったそうですが、いまだに他の人と同じようにするという習慣は根強いようです。

国民性を風刺したジョークに、セールスマンの決めゼリフというものがあります。
アメリカ人のセールスマンは「まだ誰も持っていません」
イギリス人「利益の10パーセントがチャリティーに寄付されます」
イタリア人「隣の人よりもひとつ大きなサイズです。」
日本人「隣の人も同じものを買いました」
文化の違いですね。喧嘩が少なくなります。

0 件のコメント: