2007年5月29日火曜日

スパイダークラブ


リッチモンドでは毎週土曜日にファーマーズマーケットが開かれます。
でもファーマー(農家)以外の人たちもお店を出しています。
お魚屋さんもいて、数週間前にここでスパイダークラブを見つけました。
コーンウォールのほうでたくさん獲れるそうですが、イギリスでは人気がないそうで殆どがスペインに輸出されてしますそうです。
なんてもったいない!
今日もあるかと思って聞いてみましたが、残念ながらありませんでした。
そこであきらめる私ではありません。
トウィッケナムにある有名なお魚屋さんに電話してみました。
ところがここにもありません。
そうなると意地でも食べたくなってきました。
ティムちゃんは桃太郎君とカレーを食べるというので、取りあえず、鳥の桃肉を買いにウェイトローズに行くことにしました。ここにはロブスターはありましたがスパイダークラブはなし。
ウェイとローズの近くにFish Worksというレストランがあります。
ここは入り口がお魚屋さんで奥がレストランというつくり。
何気なくお店を覗いてみると、いました。
しかも生きて動いています。
ティムちゃんに指で示すと安心顔。
彼はいつも「僕がこの世に生まれてきたのはみきちゃんを幸せにする為」と公言しています。
もしかしたらロンドンまで蟹探しに出掛けなければいけなかったところです。
早速お店でゆでてもらうことにしました。
とても大きな蟹。大きさがわかってもらえるようにワインのボトルと並べて写真を取りました。
イギリスで普通にお目にかかる蟹は甲羅がとても大きくて爪に身がたくさん。
甲羅にもちょっぴり身は入っていますが、スパイダークラブに比べると味は淡白。
からしマヨネーズやバターソースでいただきます。
スパイダークラブは日本の蟹と同じように足から身を取り出します。
甲羅の中にも身とかにミソ。
でもほぐすのが大変。
この間もワインを飲みながら30分以上かかって身を全部取り出しました。
でもその甲斐あって、甘くてとても美味しい蟹にありつけました。
イギリスの蟹は爪を叩き割って身を取り出すので特に道具は要りません。
ところが細い足から身を取り出すにはよくシーフードレストランで見かける細長い道具があると便利です。
この間はお台所をくまなく探しましたが、見つけることができずに随分苦労しました。
かにをゆでてもらっている間に道具も買ってもらいました。
シアワセ。