2008年5月31日土曜日

ミネラルウォーター


ここ2-3日、おなかの具合がよくありません。
思い当たることはただひとつ、ミネラルウォーターです。
私は日本にいた時から水道の水には抵抗があって、いつもミネラルウォーターを飲んでいました。
日本にいた時は「六甲の美味しい水」
カリフォルニアでは、あまり水は飲まずに、ひたすらオレンジジュースを飲んでいた記憶が・・・。
ロンドンに来てからはヴォルヴィックです。

ティムちゃんと知り合った時には、彼が水道の水を飲んでいたことに絶句して、すぐさまミネラルウォーターに替えさせました。
普段から飲んでいるせいで、ミネラルウォーターは味でどの銘柄かすぐにわかります。
ヴォルヴィックは甘口。
プラスティックに負けない味で、私は好きです。
エヴィアンは、グラスのボトルは美味しいけれど、プラスティックのは今ひとつ。
ヴィッテルは硬くて好きではありません。

最近になって、環境のために出来ることを真剣に考え始めた私。
思い切って、家庭での飲み水をフィルターで濾した水道水にすることに決めました。
フランスから運んでくるエネルギーや、プラスティックボトルのゴミ、そしてプラスティックのボトルが水に与える影響を考えて、味を犠牲にする決心をしたんです。
Britaというブランドのフィルタージャグを買いました。
そんなに高くありません、30ポンドくらいだったかな?
ヴォルヴィックは1.5リットルのものが60-65ペンスくらいで、うちでは1週間に12本使っていました。
フィルターは4週間に一度取り替えなくてはいけないとしても、かなり経済的です。

でも味はやっぱりヴォルヴィックではありません。
桃太郎君がまず初めに気がつきました。
「マミィ、この水、変な味がする」
冷蔵庫で冷やしたらわからないかも、と思っていたけれど、甘かった。
そこで環境のこととかを説明したら、ちゃんとわかってくれました。
「それほどひどい味でもないから、僕はこれで我慢するよ」
「でもフィルターで何が取り除かれるの?」

Britaのウェブでお勉強してください。
でもこのジャグはプラスティックなので、濾した後はガラスのボトルに入れ替えて冷蔵庫に入れています。
これが結構メンドウ。
でも、環境のためだし・・・。
ガラスのボトルは、広口のディッシュウォッシャーで洗えるタイプを探したけれど、いいものがみつかりませんでした。
そこで750mlのジュースのボトルを再利用することにしました。
これが結構いい感じ。
まだ3日しかたっていないけれど、既にゴミは激減です。
でもおなかの調子が悪いのは偶然かなぁ?

2008年5月30日金曜日

ウッチェロの聖母子


ダブリンの国立美術館にある、ウッチェロ(Paolo Uccello 1437-1440)の聖母子です。
これが飾られている部屋には宗教画がたくさんかかっていますが、これが一番の個性を放っています。

私はこの小さな作品(57x33cm)を前にして、まず「皆さんはこの作品がお好きですか?」と聞いてみることにしています。
殆どの方は「あまり好きではありません」との答え。
皆さんはいかがですか?

次に理由を聞くと「キリストが意地悪そう」とか「マリアが美しくない」とか結構ネガティブな要素が次々に指摘されます。

美術館や博物館でいろんなものをガイドする時に、私が気にすることのひとつが、その周りに何があるか、そしてどんな順番でそれを見せるか、ということです。
この作品を見るときも、最初の質問をした後で、ぐるっと周りを見てもらいます。
「さあ、それではこのキリストと同じぐらい意地悪な顔を捜してください」
お客様は言われたとおり、まじめに他の作品を見つめますが、ウッチェロの作品に戻ってきます。
「ね、この作品の登場人物は人間なんですよ。他の作品のような、感情のないアイコンではないんです」

ウッチェロは若い時にモザイク師としての修行を積みました。
モザイクでの表現は、絵画に比べると限られています。
色を混ぜることもままなりません。
彼が絵画の世界に足を踏み入れた時に、どんな感動を彼が襲ったでしょう?
この当時は、ポプラ材などの板に卵などを糊に使って色を載せました。
作品によっては卵に油を混ぜて、絵の具の乾きを遅くして、細かな絵柄を表現しました。
ウッチェロが夢中になったのは、細かな模様や感情の表現だけではなく、絵画中の奥行き「遠近法」です。
この作品でも、2次元の世界からキリストが飛び出しているのが解りますか?
彼以前にはありえなかった表現です。
ただ遠近法に夢中になるあまり、彼の作品からは2次元の作品から得られたような厳粛さはあまりありませんし、後期ルネッサンスの美しさも期待できません。
不自然さの残る、ぎこちない作品ですが、私はウッチェロの作品が大好きです。
彼の作品からは、きっと彼が試行錯誤して、楽しんで仕上げたんではないか、といった雰囲気が感じられるからです。
今の私たちからすると、当然のような遠近法ですが、彼は子供のように夢中になったに違いありません。
残念ながら彼の時代にも、そしてその後もずっと評価の低かったウッチェロですが、最近になって改めて見直しが行われているようです。

2008年5月29日木曜日

TVライセンス


日本に「NHKの受信料」というものがありますが、ほぼ同じものがイギリスの「TV-Licence」です。
イギリスのBBC(NHKのイギリス版)は民間のコマーシャルが入りません。
経営はこのTVライセンスからの収入が充てられています。
私たちは1年分を銀行引き落としで前払いしていますが、年額139.50ポンドです。
為替レートにも拠りますが、3万円前後でしょうか?

以前にお客様から、日本では受信料を払わない人もたくさんいると聞きました。
「うちではNHKは見ないから」というそうです。

イギリスでは、払わないと起訴される可能性がありますから、普通の人は払います。
テレビでもライセンスを払わないとどうなるか、という脅しまがいのコマーシャルが流れます。
BBC受信料という名前ではないので、日本のような手は使えません。
また、普通のテレビ以外で受信する場合も払わなくてはいけません。
最近では携帯電話やコンピューターで受信する人もいますから、そういったこともきちんと記載されています。
イギリスでは今年から2013年にかけて、少しずつアナログからデジタルに移行していきます。
テレビの受信の仕方は随分昔と変わってきました。
我が家ではヴァージンという会社のデジタルケーブルを受信しているのですが、毎月この会社にも50ポンドくらい払っています。
生放送をストップさせたり、まき戻してみたり出来る機能があるのでとても便利です。
加えて見たい番組を好きな時間に見ることが出来るので、デジタルはテレビの見方をすごく変えてしまいました。

2008年5月24日土曜日

イミグレーション


今朝6時20分のパリ便で、アイルランドツアーのお客様はダブリンを発ちました。
空港でウロウロしていても仕方がないので、私はすぐ後の6時40分のヒースロー行きを予約しておきました。

イギリスのイミグレーション(入国管理)は、その厳しさと並ばせることで、世界中でワースト5に入るといわれていますが、私は永住権を持っているので、並ぶことはあっても入れないことはありません。
でも知り合いで強制送還になった人も知っていますし、入国拒否に会った人もいます。
この二つは以前は同じだと思っていたのですが、実は全く違う扱いだそうです。

ヒースローからアイルランドに入った時はちゃんとイミグレーションがあります。
普通はは職業とか滞在日数を聞かれるだけですが、今回の係りは「よいご旅行を」と愛想のいいアイルランド訛りのおにいちゃんでした。

今回エアリンガスで往復したのですが、ヒースローからの出発は「Domestic & Ireland (国内とアイルランド)」という、普通の国際出発ゲートとは違うところからです。
そして帰ってくる時も、「国内とアイルランド」という場所から入国するのでイミグレーションはありません。
飛行機を降りて、荷物を受け取ったら、誰もいないカスタム(税関)の脇を通ってそのまま出てこられます。イミグレーションで並ぶのが嫌な人は、アイルランド経由で来るのもいいかもしれません。
でも日本からアイルランドは直行便はありません。
ヒースロー経由で乗り継ぎをすると、乗り継ぎ時に何とイギリスのイミグレーションがありますから、イギリスとアイルランドの2つの入国管理を体験することになります。
上の写真は私のパスポートに押されたアイルランドの入国スタンプ。

2008年5月21日水曜日

スライゴー


スライゴーの近くに、ギル湖という湖があります。
今日はコネマラ国立公園をドライブして、カイルモア修道院を訪れた後、スライゴーに入りました。
そして、ギル湖の遊覧を楽しんだ後、Glasshouseというホテルに泊まります。
昨日の「g」に比べると、ちょっと落ちます。
格好はそんな感じだけど、今ひとつ努力が足りない感じ(わかります?)
インターネットも有料です。
でもお部屋からテーブルマウンテンが見事に見えます。

2008年5月20日火曜日

Galwayのホテル「g」




昨日は泊まったリムリックを出て、この間紹介したモハーの断崖とバレン高原経由でGalwayに入りました。
ここでのお泊りはGalwayで一番の「g」というホテルです。
超カッコイイ!!
とりあえず今チェックインして、写真を撮ったのでアップします。これからお客様を連れて、Galwayの観光に行ってきます。
大聖堂やなんかをご案内してから、街でお食事を取って帰ってきます。
夜お部屋でリラックスするのが楽しみ。

中世の晩餐会

ヨーロッパの各都市で、中世の晩餐会といった団体用のアトラクションが催されています。
私はこの手のものはあまり好きではありませんが、昨日の夜のナッポーグ城のものはとても楽しめたので紹介しておきます。
ここはアイルランドのシャロンヘリテージが運営していて、アイルランドの音楽を楽しみながら食事ができるようになっています。
場所柄アメリカ人の団体が多いのですが、昨夜はインディアナの大学の合唱部が40人くらいのグループで来ていました。
それ以外にも全部できっと150人以上が宴会を楽しんでいました。
会の途中ではこの合唱部の人たちが紹介されて歌いだしたりして。
係りの人に聞いたら「もちろんこんなことは殆どない」
「僕たちよりうまいから、困っちゃったねー」

肝心の(?)お料理ですが、これが前菜、スモークサーモンとサラダこんな格好をした人たちが、世話をしてくれます。メインは鶏肉、半分くらい食べてから思い出して写真を撮りました。期待していなかっただけに、びっくりしました。美味しかったんです。これはデザート
ワイン(赤・白)ハニー・ミード(蜂蜜のワイン)水は飲み放題で、食後にコーヒーと紅茶が付きます。
6時半から9時過ぎまで遊ばせてもらって、50ユーロちょっと。
昨日は十分価値があるとおもいましたが、他にどんな人が来ているかで、随分印象は違ってくると思います。
シャノンヘリテージのサイト

2008年5月19日月曜日

キラーニー国立公園

5時ごろ目が覚めました。
お天気が気になっていたんです。
今日はお客様をキラーニー国立公園にご案内する予定なので、お天気がとても大切なポイントなんです。
だって、馬車にも乗るしボートにも乗るしダンロー峡谷のお写真もいっぱい撮ってもらわないといけないしあ、妖精発見馬車からボートに乗り換えるコテージで、スープと手作りのパンの軽食
少し寒かったので、ちょうどいい感じ。

朝方は快晴だったのに、途中から雲も出てきました。
でも雨には降られませんでした。
よかった。

2008年5月18日日曜日

Killarney キラーニー


昨日の夜、ダブリンでお客様を迎えて、今日からアイルランドのツアーに出発です。
昨日まではプライベート、今日からはお仕事です。
ダブリンからは4時間ほどのドライブ、キラーニーのホテル、Aghadoe Heights を紹介します。
今回泊まった私の部屋。
一番上の写真はお部屋のバルコニーから。

たぶんお客の90%はアメリカ人じゃないかな?
ちょっとお金持ちの団体様って感じの人たちをたくさん見かけました。
お部屋番号が奇数がバルコニーつきのレイクヴューです。
偶数番号は湖も見れないし、部屋のサイズも半分くらい。
5つ星らしいサーヴィスで、お部屋にたくさん係りがやってきます。
バスローブを持ってきたり、お水のおかわりを持ってきたり、明日の天気予報を持ってきたり。
「サーヴィスされてる」って感じたい人にはぴったりですが、「そっとしておいて」って思う人もいるかもしれません。
ホテルからのハイキングコースの為の詳しいガイドブックや、ホテル内でのリラクゼーションの施設も充実しています。
夕食はここで食べたのですが、4コースで70ユーロと決して安くはありません。
でも素材も味も満足でした。
アメリカ人がいっぱいいるせいか、高級なのに肩肘張らない感じでくつろげます。
イギリス人だとこうはいかないかも。
難点をひとつだけ挙げると、ホテルの傍に朽ち果てた教会とお墓があります。
キラーニーはアイルランドでも妖精伝説の本拠地なので、霊感の強い人は雰囲気満点です。
私はあまり好きではありません。
今回は季節の物ということで前菜のサラダにアスパラガスを加えてもらいました。メインにはタルボット(オヒョウ)、ワイルドサーモン、ラムから選んでもらったのですが、私はもちろんラム。
デザートはルーバーブとしょうが味のビスケット、バラの花のシャーベットです。
コーヒーのお供にぺティフォア。
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、さやえんどうとミントのスープが主前菜の前に出ました。

Dublin ダブリン

昨日はダブリンで一日過ごしました。
朝のうちに街をくるっと歩いて、9時半時ごろからトリニティーカレッジのケルズの書、国立考古学歴史博物館、、国立美術館、ダブリンギャラリー(ヒューレーン美術館)を駆け足で回ってきました。
ロンドンと比べたら、もちろん規模はオハナシにならないけれど、それでも粒選りの展示は十分楽しめます。
ケルズの書は人気があるのがわかっていたので、開館の5分前に行きました。
数分並んだだけで入ることが出来ましたが、出る時には長蛇の列でした。
グループ用のエントランスの確認に行ったわけですが、あっさりと「そんな物はない」と言われました。
ニューグレンジの時も思ったんですが、アイルランドでは「待ってでもみたいもの」がいくつかあるみたいです。
ヒューレーンは新しい展示のために館の殆どが閉鎖されていました。
アイルランドに着いてから、朝刊はアイリッシュタイムスを読んでいたんですが、折り込みでヒューレーンの100周年の立派な広告が入っていたので、ちょっとショックでした。
6月の半ばまで、まともな部屋は1部屋だけ。
町の中心の一番北で、ここまで来てがっかりした人はたくさんいると思います。

ダブリンの中心地、オコンネルストリートで馬車を見かけました。
オジサンに値段のこととか聞いたら、「写真、取ってあげるから乗りなさい」って。
因みにお値段は30分で50ポンド、1時間で100ポンドだそうです。街で見かけた全くの他人。
スタッグ(結婚の前夜に花婿がお友達と開く馬鹿騒ぎのこと)のパーティーですって。

2008年5月16日金曜日

ボイン川の周り


ゴルウェイから電車に乗ってダブリンに行こうと思っていたのですが、結局また車をチャーターしてしまいました。
目的はダブリンの北を流れるボイン川の周辺です。
そこを経由してからダブリンに入ると、一旦ダブリンに入ってからタクシーを手配するよりも、ずっと効率がいいと思ったからです。
ボイン川の流域はアイルランドの中でも一番肥沃な土地です。
新石器時代が始まって、人々が定住するようになったのは、それまでの狩や漁の生活に加えて耕作という観念が出来たからです。
自然と、モノがたくさん出来る場所に、人が住みつく様になった訳です。
今から5000年以上前に、そんな人たちが作ったモニュメントの一つが「ニューグレンジ」です。
これは神殿だとか、お墓だとか、それ以外にもいろんな説がありますが、「百聞は一見にしかず」というのがぴったりな場所です。実際に行って、自分の目で確かめてください。技術のすばらしさには目を見張るものがあります。
中がとても狭いので、係員に連れられた、限られた人数しか入ることは出来ません。
残念ながら中の写真は禁止なので外だけです。
ここからすぐ傍には1690年のボイン川の戦いの跡があります。
アイルランドの歴史は複雑です。
まだ独立してから100年もたたない国ですが、その前はイギリスの領土でした。
そして名誉革命の後に起こったジャコバイト反乱の拠点のひとつになりました。
これは簡単に言うと、王位を奪われた王様(カトリックの王子様のパパ)と王位を奪ったその娘(旦那共々プロテスタント)の戦争です。
せっかく味方をしてあげたのに、この王様ジェームス2世はこの戦いで負けた後、さっさとフランスに逃げてしまいました。
かわいそうなアイルランド軍は、そのあと1年ほど戦争を続けて、結局リムリックで降伏の条約を結ぶわけです。
この辺りが肥沃な土地だということで、ケルトの王様たちもこの辺りがお気に入りでした。
そこでこの辺りの王様がアイルランドの王様、みたいになったわけです。
そしてそれを見渡せる丘で儀式なんかも行われました。ただケルト系の人たちは、中央政権に馴染みがないので、長くは続かなかったみたいです。
でも象徴としての王座、見たいな感じでここは有名になりました。
名前はタラ。
「風と共に去りぬ」に出てきますよね。
アイルランドの心のふるさとです。
お勧め度ですが、
ニューグレンジが10点ならボイン川の戦いは5点、タラは2点。
車があればダブリンから日帰りで3つとも堪能できます。

2008年5月15日木曜日

ゴルウェイGalway

ゴルウェイは大学があるので、とても賑やかな雰囲気の町です。
レストランもたくさんあって歩いていても楽しくなります。
ここには2泊するのでちょっと素敵なホテルを予約しましました。
立地が最高なHouse Hotelです。
この部屋はラックレート(正規料金)が300から600ユーロとふざけた値段ですが、ネットで予約したら150でした。私はお風呂がないとだめなので予約しませんでしたが、シャワーのみなら20ユーロ安い部屋があります。
ネットは無料、朝ごはんつきです。
深さも長さも満足できるバスタブです。
バスルームのグッズはL'OCCITANE。
昨日はぐっすり眠ることが出来ましたから、ベッドも合格です。この町には日本食のレストランがあります。
名前は河童や。
安いし、メニューも限られていますが、ちょっと食べたい時にはいいかな?
チェックしてきました。
照り焼きチキンとスモークサーモンが好きならいいかもしれません。
私は両方食べたくなかったので、メニューにはなかったけれど、トンカツサラダを作ってもらいました。
だってカツどんがメニューにあるんだから、できるはず。
この値段なんだから(11ユーロ)文句は言いません。
これは繁華街で見つけました。
へナ染めで、刺青もどきをしてくれるそうです。
3週間くらいもつそう。
怪しい漢字が並んでいます。

コネマラ国立公園


アイルランドは今日も信じられないいいお天気です。
今日は昨日と同じ運転手さんで、根っからのアイルランド人です。
その彼が、こんなにいい天気が続くのが信じられないと言っていました。

今日はゴルウェイから北に上がって、コネマラ国立公園に行ってきました。
ゴルウェイからツアーがたくさん出ていますが、例によってワガママにストップしたりのんびりしたりしたいので、やっぱり昨日、一昨日と同じく、車をチャーターしました。

昨日の石ばかりのドライブと違って、今日は羊ばかりのドライブでした。
所々で、あまりの美しさに涙が出そうになるくらい。
イングランドでは味わえません。
でも見たことはあるんです。
よく考えたら、わかりました。
ウェールズの雰囲気に、スコットランドの水を足したらこのエリアになります。
これはすごい発見。
こんなに美しいのに、どうしてアイルランドにもっと詩人がいないのか不思議です。
でもどの土地を見ても殆ど農地はありません。
人が住めない土地なんだと、しみじみ思いました。
私立女子校として使われているカイルモア修道院によって、写真をたくさん撮って来ました。
敷地内には小さな教会が建てられています。
ここの話ははじめると長くなりすぎるので、ウェブサイトで見てください。

2008年5月14日水曜日

フィッシュアンドチップス


モハーの断崖から車で5分くらい南に降りたところです。
すごく家庭的で味もすごくよかったのでお勧めします。
ウェブサイトはこちら。Vaughans Anchor Inn

モハーの断崖とバレン高原

今日はモハーの断崖とバレン高原をチェックして、それからゴルウェイという町まで移動します。
昨日は朝8時にダブリンに着いてから、夕方の6時まで車に乗りっぱなしだったので、さすがに疲れました。
自分で運転しているわけではないけれど、運転してもらうのも結構気を使います。
昨日の運転手はまだ若くって、6年ほど前まではロンドンに住んでいたそうです。
「だから僕は訛りがあまりないから、聞き取るのに問題はないでしょう?」
でも私からすると「十分訛ってるよ、ちゃんと」

キラーニまで電車で移動して、そこから車を雇ってもよかったのですが、アイルランドの鉄道はイギリスより更に遅くて、しかも頻度がお話になりません。
ダブリン空港から市内の駅まで、どうせタクシーに乗るんだから、と考えてダブリンから車にしました。
これは大正解でした。
車だと予定も自由に変えられるし、荷物の心配も要らないし、クーラーも効いてるし、言うことなし。

今日の運転手はマイロという名前で50から60くらいかな?
いい人みたいだけど、すごい訛りです。
リムリックからナッポーグというお城までどれぐらいかかるか走ってみた後、モハーの断崖まで行きました。
やっぱり行ってみてよかった。
駐車場の作りも値段も随分変わっていました。
断崖はもちろん変わっていないけど、設備やなんかが変わると案内も変えていかなくてはいけません。
駐車場から歩いてどれくらいかとか、お手洗いの数なんてプラクティカルなことは、やっぱりこの目で確かめるのが一番です。
昨日に引き続きすばらしいお天気でした。断崖の写真です。
こうやってみると、あまり高く感じないかもしれませんが、水面から崖まではビッグベンの塔2本分の高さがあります。この後はお昼を食べてから古代遺跡のドルメン(古墳)を見に行きました。
実はこの古墳の傍にはお手洗いの設備がないので、近くにある別の古墳跡のお手洗いの場所と料金の方をチェックしに行ったのですが、こっちの方が有名ですから写真をとりあえず載せておきます。
巨人のテーブルと言うあだ名です。

このあたりはゴルウェイ湾まで石しか見ることが出来ません。
17世紀にイギリスから征服に来た、オリバークロムウェルは「溺れさせるための水も、首を吊る木も埋めるための土すらない場所」と形容しました。
本当にその通りのところです。
大自然の雄大さを楽しみたい方にお勧め。