2009年4月4日土曜日

イギリスのお葬式

昨日はお葬式に行ってきました。

ティムちゃんのお仕事を通して、私は数回顔を合わせただけの方なので、別に悲しいわけではないのですが、とても個性的で、一度でもあったら忘れられない人でした。

「もし行きたくないのなら、僕一人で行くから、どっちでもいいよ」とティムちゃんから言われましたが、彼がお葬式が大嫌いなことを知っているので、そばにいてあげようと思ったことと、初めて行く場所なので、多分、たどり着けないだろうというのが付いていった主な理由です。
私たちの車にはヨーロッパ版のナヴィゲーションが付いているのですが、ティムちゃんは操作できないし、私は断然地図派なので殆ど使っていません。

バッキンガムシャーのアマシャムという町はずれの、火葬場に併設されているチャペルでお葬式はありました。
ロンドンでは既に衛生上の理由で土葬は行われていません。
職業柄教会に行くことが多いのですが、お墓のサイズがどんどん小さくなっています。
多分田舎の方ではまだあると思いますが、大きな町では埋める場所はもう殆どないはずです。

私は今回でお葬式は2回目です。
以前のものも、今回と殆ど同じ様式でした。
イギリスにはたくさんの国籍や宗教の人が住んでいるので、儀式の様式はいろいろです。
宗教によっては、亡くなった次の日にはお葬式を済ませてしまうものもありますが、英国国教会の場合はそんなに急ぎません。

今回も亡くなったのは3月20日、お葬式は4月3日ですから随分とゆっくりです。
彼はその業界では有名な人だったし、世界中にお仕事関係の知り合いもいたので、みんなお葬式の日取りに合わせて飛行機の手配などが行われたようです。
そういった配慮を考えると、2週間というのはそんなに長くはないのかもしれません。
オーストラリアから来ていた知り合いにも会いました。
機能の飛行機で着いて、明日の飛行機で帰るそうです。

ところがロンドンに住んでいる、ティムちゃんの知り合いとは、直接チャペルで待ち合わせをしていたのですが、何とその大部分はお葬式に間に合いませんでした。
アマシャムはチルターン鉄道とロンドン地下鉄のメトロポリタン線が通っているのですが、信号機の故障ですって。
途中でタクシーに乗り換えたそうですが、渋滞もひどかったようです。

お葬式自体は1時間もかからないので、(40分くらい?)間に合わないにしても、その後に場所を変えて行われるレセプションには間に合うんじゃないかと思ったんですが、ティムちゃんは「お葬式に来ないのに、パーティーにだけ行くなんて恥ずかしいこと」だそうです。
実際10人ぐらいいたそのグループは、みんなロンドンに戻ってしまいました。
レセプションは彼が生前通っていたゴルフクラブで行われました。
ティムちゃんがお葬式が嫌いなのは「死んだ人の話で盛り上がるパーティーなんて、趣味が悪い」と思っているかららしいです。
なので、私たちは遺族に挨拶をして、チャペルから直接帰路につきました。

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