2009年7月28日火曜日

今日のお買い物

外国に旅行に行ってイギリスのものが欲しくなる時があります。
日本の旅行者が、おしょうゆを持ってレストランに行くのと似ているかも(爆)
私は基本的にはレストランにはモノを持って行きませんが、その代わりにお台所ではイギリスや日本のモノをたくさん使います。
ひとつはミルク。
イギリスではパスチャライズ(低温滅菌)のミルクが一般的ですが、ヨーロッパ(フランスやスペイン)では長期保存のサーテライズ(殺菌)ミルクが殆ど。
これが紅茶には合わない!!
朝一番に美味しい紅茶を飲む習慣があるので、これは致命的です。
そこでいつもはコーヒーに切り替えるか、それともミルクを探すハメになるのです。
今回は20kmくらい離れたスーパーマーケットで見つけました。
そこでこのミルクを買うためになんどもドライブをしています。
昨日はミルクを買いに行ったのですが、大アサリを発見。
早速買ってきました。
こんなおおあさりを見るのはカリフォルニア以降初めて。

ジプシー


これが私がアサリを買ったジプシーのおばさん。
こんな風にお商売ができるスペインっていいなぁ。
いつもレドンデーラの広場付近であっさりを売っているようです。
ただ写真を撮るのもナンなので、アサリを買ってから写真を撮らせてもらいました。
この人も若かった頃はカルメンみたいだったのかなぁ?

2009年7月26日日曜日

貝殻デストロイヤー

私たちの滞在しているヴィラの近くのビーチは、どこもこんな感じ。
遠浅で、貝殻がビーチの淵にたくさん。
朝の、まだ静かなうちに何回かお散歩に来ました。
でもちょっと物足りない思いもしました。
以前、この海岸のずっと南、もっとジブラルタルに近いところでホリデーを楽しんだ時に、「ウエルヴァ(Huelva)の辺りではもっと大きな貝殻がゴロゴロしている」と教えられたのです。
ウエルヴァはここからそれほど遠くはありません。
それなのに、期待した割には、大きな貝殻は見つけられませんでした。

きっともっと朝早くにお散歩に来た人たちが、持って行っちゃうのかなぁ?
だったら私も早起きしようと思って、ティムちゃんをせかしてビーチに行きました。
そうしたらビーチの貝殻!
すごい量です。
幅3メートルから、広いところでは5メートルくらい、びっしりです。
こんなにたくさんの貝殻をビーチで見るのは生まれて初めて!!

しばらくキレイな貝殻を探すのに没頭していましたが、ふと「同じビーチでどうしてこんなに貝殻の量が違うんだろう?」という考えが浮かびました。
潮の具合なのかな?

答えはこれです。「貝殻デストロイヤー」と名づけてしまいました。
近くで見るとこんな感じ。朝早い時間に、ビーチの貝殻を端っこの方へ運んでいるんです。
この車が通った後は貝殻のない砂浜になります。
もちろんそれでも新しい貝殻が打ち上げられるんですが、断然量が違います。
せっかくの大きな貝殻も、この車のおかげで欠けちゃったり、割れちゃったり・・・。

「もったいない」
という考えが最初に浮かびましたが、きっと貝殻の上を歩くよりも砂浜の方が大多数の人たちにはいいのかも。
この貝殻デストロイヤーよりも早起きするか、夏以外の季節だったら、きっと大きな貝殻がゴロゴロしているんだろうなー。

2009年7月24日金曜日

スイカ


スペインではイギリスよりもずっと多くスイカを見かけます。
それほど好き嫌いのない私ですが、実はスイカが苦手です。
匂いがだめ。
スイカの匂いは昆虫観察の匂い。
きっと小学校の時、学校で餌にあげていたからかな?
でも桃太郎君は好きみたいなので、レドンデーラの村でひとつ買ってきました。
いくらだったのかなぁ?
キュウリ3本とイチジク5つ、そしてスイカで1.2ユーロ払いました。
お店ではなくって、普通の民家の軒先で、おばさんが並べていたものです。
イチジクは蜂蜜のように甘かった。
また買いに行くつもりです。
面白いことに、桃太郎君はイチジクは「気持ち悪い」といって食べようとしません。
オーブンで焼いてアイスクリームを乗せたら食べるくせに、丸ごと見たことが、あまりないからかもしれません。
桃太郎君はスイカを食べながら、タネをプールの脇の芝生に飛ばしていました。
「ねぇマミィ、このプールの脇にね、大きなスイカの木がなったらステキだよね。何年かして、ここにまた来た時にどれくらい大きな木になっているかなぁ?」
そういえば桃太郎君はスイカがなっているところなんて、きっと見たことがないのよね。
果物は木になるって思っているんだ。
どんな木を想像しているのか、見てみたい気分。
かなり丈夫な枝でないと、ね。

2009年7月23日木曜日

Rafa


お魚ばっかり食べに行っても詰まんないので、お肉を食べに行くことにしました。
このエリアで一番美味しいと評判のステーキ屋さんに行ってきました。
Rafaという名前です。
El Terronという小さな港町から1-2km入ったところ。

ティムちゃんと桃太郎君が大きなTボーンステーキを頼んだら、テーブルで切り分けてくれました。私が頼んだのは普通の小さめのフィレ。
どれくらい古い建物かはわかりませんが、天井がとてもステキでした。

正直なところ、お肉の方はロンドンで食べに行くステーキ屋さんの方が美味しいかな?
でも桃太郎君は気に入ったようでした。スペインではラムと豚の方がお勧めです。

2009年7月21日火曜日

東洋人のイメージ?

これってどう思います?
極東のお菓子って感じなのかなぁ?

桃太郎君がごくたまーに(年に2-3回くらい?)「チンキー」って言われて目の両端を吊り上げる仕草をされるようだけど、その度に私に報告してくれます。
「マミィ、おかしいことにね、その子たちのと比べると、僕の目が一番大きいんだよ。」
東洋人の目は細いって偏見なんでしょうね。

日本でもカレーの広告や中華料理の広告に登場するステレオタイプのキャラクターがあるので、これもそんな感じなんでしょうね。

冷し中華


さっぱりしたものを食べたかったので、冷やし中華を作りました。
麺とツユ以外は全部こちらで揃います。
これ以外にも、茶そばとおそうめんを持ってきています。
桃太郎君は緑色の麺を見たことがなかったので、数日前に茶そばを作った時は「気持ち悪い」といって食べませんでしたが、冷やし中華は喜んで食べていました。
ティムちゃんは冷たい麺という観念が理解できないので、一切食べません。
そういったことを考えると、経験とかそれから来る偏見っていろんなところに影響があるなぁって思います。

2009年7月18日土曜日

レドンデーラのビーチ

レドンデーラの村からビーチまでは2kmくらい。
ヴィラからだと4-5kmくらいかな?
だから歩きません(笑)
というか、行きはいいんだけど、帰りがちょっと辛いかも。
私は海で泳ぐのは怖いので、もっぱら日光浴とかビーチバーでのお食事とか、貝殻拾いに時間を使います。

今回は朝早い時間にお散歩を楽しみに出かけました。
まだ人も少なくって、日光浴の人は皆無。
お散歩している人がまばらにいる程度。
日中は出来ない(ビーチの入り口に禁止の札が出ていました)犬のお散歩の人もいます。
桃太郎君はカメラを持って来ました。
ビーチの写真を撮りたいんですって。

地中海側より、ずっとたくさんの貝殻が落ちています。
袋を持ってくるのを忘れてしまったので、少ししか集められませんでした。
私のお気に入りは左下のピンクの貝殻。

濡れていた時はとてもキレイだったものも、乾燥するとちょっと普通になってしまいます。
ビーチで見つけたときは、みんなきらきらして宝石のようだったのに。

クラゲもいました!

すぐにカメラを構える桃太郎君。
1時間半ほど歩いてからヴィラに帰ってきました。

2009年7月17日金曜日

イーラ・クリスティーナ

ヴィラから10分ほどのドライブで、イーラ・クリスティーナという漁港に着きます。
ここは大西洋に面していて、いわしやマグロなどが有名だそうです。
漁船が荷揚げするのを見ることが出来ると聞いたので、見に行くことにしました。

殆どがいわしと小いわし。
他には鯖や鯵なども見ました。
船から岸壁に荷揚げして、そこでより分けて発泡スチロールの箱に氷と詰めていきます。
ここで詰められたお魚は、セビリアやコルドバ、そしてマドリッドのレストランで使われるそうです。
大雑把に移すので、お魚がこぼれてしまいますが、いちいち拾いません。
周りにはそんなお魚を拾って、スーパーの袋に詰めている人たちもいました。
とがめる人もいなければ、じろじろ見る人もいません。
落ちた魚とはいえ、傷んでいるわけでもないので、立派なおかずになることでしょう(笑)

もう少し高そうな魚だったら、次回は袋を持っていく気になるかもしれませんが、買っても知れているので、多分やらないかな?
近くのお魚屋さんでは1kgあたり6-7ユーロくらいでした。

この港のそばに、レストランが何軒か並んでいます。
そのひとつでお昼を食べることにしました。
観光地というわけではなさそうなのが、素朴メニューからわかります。
私はレングアード(ひらめ)を食べようと思っていたのですが、鯛がおいしいというので焼いてもらいました
ティムちゃんはアセディアスといって15cmくらいのカレイみたいなお魚のフライ。
これはCosta de la Luzの名物で、どこに行ってもメニューにあります。
同じスペインでも、地中海側ではあまり見かけないので、大西洋側でよく獲れるみたい。
桃太郎君はメニューを見て、ゲラゲラ笑い出しました。
何がおかしいのかと思ったら「Albondigas de choco(イカ団子)」
スペイン語のメニューの下に英語の訳が載っていたのですが英語で「Squid’s balls」と書いてあります。
Ballsにはいろんな意味があります。
球もBalls。
でも俗語でBallsといえば睾丸のこと、ひいては勇気や男性らしさ(!)を意味します。
例えば「あいつにはそんな勇気はないよ」といいたければ「He doesn’t have balls to do that」

アサリ

レドンデーラの村の広場の脇で、ジプシーのおばさんがアサリを売っていました。
スパゲッティー・ボンゴレでも作ろうかと思って、一袋買ってきたのですが、きっと砂抜きなんて気の利いたことはしていないだろうと思って、自分でやってみようと思いました。
なぜだか頭のどこかに「塩水につけて、冷暗所で一晩置けばいい」というフレーズが浮かんだので、大きなボウルに塩水と一緒に浸けて、キッチンの隅っこにフォイルをかぶせて置いておきました。

朝起きて見てみると、こんな風。
しかも臭い。
水を替えても反応がないし、ベローンっていうままなので、死んでると思って全部捨てました。

ティムちゃんは砂抜きなんて聞いたことがないって。
買ったまま冷蔵庫に入れておけばいいはずって言うんですが、本当?

2009年7月15日水曜日

ミルクラム

スペインでラムやポークを見ると、イギリスよりもずっと小ぶり。
もちろん大きなものもありますが、私たちが訪れる季節に見るものは小さなものの方が多い気がします。
先日アヤモンテのマーケットで見つけたラムの足も「ミルクラム」の表示。
イギリスではミルクラムはせいぜい6月までです。
しかもお肉屋さんに注文しないといけません。
一般のお肉屋さんでは、店先で見ることはあまりないのが現状です。

ミルクラムの足は1kgに満たないことが殆ど。
普通のラムだと2kg以上なので、小ささがわかります。
オリーブオイルを塗って、塩コショウをしてオーブンで45分くらいかな?
今日はバーベキューしてみました。
ミントソースとグレイビーでいただきます。
付け合せにはマッシュポテトとラナービーンズ。とっても美味しくいただきました。

2009年7月14日火曜日

アヤモンテ

ジブラルタルから西側のスペインの海岸は、「Costa de la Luz(光の海岸)」とよばれています。
このエリアには過去に2回来たことがあるのですが、いずれもホテル滞在だったので、思うようにお料理が出来ずに、随分悔しい思いをしました。
ひとつは、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア、もう一箇所は、コニル・デ・ラ・フロンテーラです。
特にエル・プエルト・デ・サンタ・マリアでは市場を見に行ったりしたので、イギリスではナカナカ手に入らない、「生きている車えび」だとか、「獲れたばかりのヒラメやイカ」を横目で見ながら「お刺身で食べたらどんなに美味しいだろう」と思ったものです。

そこで今回は準備もしっかりしてきました。
わさび、お刺身用のおしょうゆ、包丁。

アヤモンテという町が市場で有名だというので、早速行ってきました。
ヴィラからは車で20分。
ここの市場は毎日午前中開いているそうです。
マリーナがあって、そこに駐車して、徒歩で2分です。

規模はそれほど大きくありませんでした。
でも意気のいい声が飛び交って、いい感じ。
私は市場や商店街の中で育ったので、どの国でも市場の中が一番落ち着きます(笑)
景色がきれいとか、静かだなんていうことよりも、騒がしくってガチャガチャしているところが好きなのです。
タコエビとかお魚

お肉屋さんもあります。ここではタコとタイと手長エビを買ってきました。
鯛はお刺身で、タコと手長エビは茹でて食べました。
あー満足。
写真はありません(笑)

スペインのフルーツ

ヴィラに到着した時、オーナーからお庭に植えてある葡萄が色づいたら食べてもいいといわれました。
そこで、毎日色の付き具合をチェックするのが、楽しみな日課になっています。
もう少しで食べられるかな?

「パッションフルーツもどんどん食べてね、たくさんなってるから」
どこかなーと思って探しても、見当たりません。
でもパッションフルーツは果物屋さんでしか見たことがないので、探し方が悪いのかもしれません。

垣根のところにいっぱい実が付いているでしょう?
えーこれ?
でもパッションフルーツってもっともっと濃い色だったような気が・・・。
スペインだとこれがパッションフルーツなのかな?
(そんなわけないと思うけど)
皮は柔らかくって、手で簡単に破れます。中身はこんな感じ。ざくろみたいに見えるけど、もっとやわらかくって、トマトの種を甘くした感じ。
でもこれ、食べたことがある味。
ずーっと昔。
でも思い出せない。

ところで村の八百屋さんでつぶれたみたいなカタチの桃を見つけたので買ってきました。これはイギリスでも売ってるし、フランスでも見たことがあるけれど、食べたことはありませんでした。
どうして買う気になったかというと、イギリスやフランスよりもずっと安いから。
「パラグアイ」みたいな名前です。
村の八百屋さんでは1kgで2ユーロでした。
これが大当たりの美味しさ。
日本の白桃みたいです。
私たちはここに来てから、すでに5kg以上食べてます(笑)

ところで皆さんは桃の皮って(当然)剥きますよね。
私は葡萄やりんごは、イギリスに住むようになってから、皮ごと食べられるようになりましたが、桃とか梨はやっぱり剥きます。
でもね、ティムちゃんも桃太郎君もそのまま食べるんです。
「皮なんて美味しくないんだから、剥いて食べれば?」って言ったんですけど、「剥く意味がわからない」と言われてしまいました。

2009年7月12日日曜日

ティムちゃんの怪我


ティムちゃんがテラスで滑って怪我をしました。
私も桃太郎君もプールの中にいたので、そばで見ていたわけではないのですが、叫び声が聞こえたので急いでそばに行きました。

テラスで倒れているのを見たときには、一瞬「大怪我かもしれない」といった考えが頭をよぎりましたが、幸い、きり傷と打撲だけでした。

ホリデーにいく時には、念のために常備薬や絆創膏など、いろんなものをもっていきます。
風邪薬、下痢止め、生理用品、痛み止め、虫刺されの薬なんかは当たり前。
それ以外にも目の消毒セット、絆創膏、包帯、消毒液、などなど。
必要になってから買うことも出来ますが、やはり準備してあると安心。

痛み止めなんかはこれまでも重宝したけれど、消毒液なんて使うのは今回が初めて。
テラスの端に段差が2段あるのですが、そのひとつのタイルが割れて、背中を切りました。
かすり傷が殆どなんだけれど、一箇所だけすごく深く切ったみたい。
お医者さんに行って縫ったほうがいいんだけれど、ティムちゃんは大のお医者嫌いで行きたがらないし。
翌日まで様子を見て、私が判断するという約束で落ち着きました。

しばらくしてからテラスを見に行くと、割れたタイル。
オーナーに連絡しないとね。

個人でヴィラを借りる時には、予約の時にデポジットを払って、旅行の2-3ヶ月くらい前にヴィラ代を全額振り込みます。
それ以外にも保証金のようなものを請求されます。
これは必要がなければ返ってくるお金。
ヴィラによって金額はさまざまですが、普通は200から500ポンドくらいが相場です。
万が一何かをこわしたりした時に、これで清算する訳です。
もちろん旅行保険に入っているので、大きな金額だったら保険会社に連絡をすれば済みます。
でも食器が割れた程度なら、普通はこの保証金で処理するわけ。

今回は割れたタイルは2枚だけだけれど、修繕費を請求されるかもしれないので、ちょっとまだ金額はわかりません。
それにしても、この程度の怪我で済んでよかった。
打ち所が悪かったら、と思うとちょっと怖いです。

翌日怪我の様子を見ましたが、思ったよりも程度が軽そうなので、お医者様には行かないことにしました。
発熱もなかったし、よかった。

実は先週別件で村のお医者様にはお世話になっています。
イギリスよりもスペインの方が医療制度はよさそう。
お薬屋さんで目薬を買おうと思ったら、「念のためお医者さんに行きなさい」って勧められたので、行ってきました。
待ち時間なし。
イギリスだとありえないかも。

死者の書

私は普段は迷信とか霊感とかには無縁な人生を送っていますが、時々「嫌な予感」を覚えることがあります。
そんな時には、まわりににペラペラ喋って、気を紛らわせたりします。
ひとりで考え込んでいても、気が晴れるわけではないし、予感は喋っちゃうと当たらないって言うし。

今回のホリデーは、小さな村から1マイルほど離れた、オレンジ畑の脇に建っています。
新興住宅地とよぶほどの規模ではありませんが、似た様なサイズのヴィラ(寝室のサイズが3-4つでプール付)が3軒ほど。
全て5-6年前に建てられたそうです。

私は新しい建物は好きではありません。
天井も低いし部屋も狭いので、ヴィラを選ぶ際は、出来れば150年前くらいのものを選ぶようにしています。
今回はまだ建って5年くらいと言われたので、かなり細かなサイズまで問い合わせをしました。
実際に来てみると、サイズの割にはとてもゆったりとした造りで、ジャグジーバスやエアコンの設備、お台所周りなんかは「さすが新築間もない」といった感じ。
全てが素晴らしくて、十分満足なヴィラなのですが、ひとつだけ気になること。
階段の踊り場にエジプトのパピルスが飾ってあります。これは死者の書といわれるもので、私が大英博物館でいつもガイドしているもののコピーです。
なぜ死者の書とよばれているのかというと、ミイラの埋葬の時に一緒に納められたからです。

エジプトでは、あの世に行った時に、黄泉の国の神様から永遠の命をもらうという考えがありました。
閻魔大王の審判みたいなものを想像するとわかりやすいかもしれません。
一番左に立っている人間が、今回亡くなった人です。
これから裁判。
裁判には天秤を使います。
天秤の右手には真実の羽。
左手には亡くなった人の心臓が置かれます。
天秤がつりあえば「合格」ということで、右手に座っている黄泉の神様から永遠の命を受け取ります。
もし天秤がつりあわなければ、天秤の脇に座っている、「頭がワニで体はカバ」という怪物が、ぱくりと心臓を食べちゃって終わり。

ヴィラのオーナーに「どうしてこんなところに飾ってあるんですか?」って聞いたら、「娘がエジプト旅行のお土産に買ってきてくれたのよ。きれいだからここに飾ることにしたの。ステキでしょ?」だって。
きっと意味は知らないんだろうなー。

いくらコピーでも、階段の上り下りのたびに「死の裁判」を見るのはどうもね。
2階には寝室とバスルームがあるので、ベッドに行くときには必ずこれを見てしまいます。
朝起きて、リビングに下りる時ももちろん見ます。
ティムちゃんも桃太郎君も、知らないので気にならないみたい。
はじめてみた時に「こんなものを飾るなんて」って思わずパピルスの意味を言いそうになりましたが、かろうじて抑えました。
二人とも知ってしまえば気にするタイプなので。

特にティムちゃんには絶対に言えない。
でも言わないとなにかあったら嫌だから、ここに書いておきます。

2009年7月8日水曜日

イギリス人のだんな様


私たちのホリデーは、滞在型とよばれるタイプで、これといって特別なことは何もしません。

現地のマーケットを覗いてみたり、田舎道をお散歩したり、ローカルなバーで、変わったものを頼んだりするのが楽しいのです。
普段フラットに住んでいるので、ヴィラでノンビリとしたり、プールで泳いだりするのも楽しみのひとつ。
生活の環境を変えるといった趣です。

プールサイドで日記を書いたり、お互いの日記を読んでみたり。
これは私の日記を読んでいる桃太郎君。
桃太郎君も絵日記をつけています。

ワインやシェリー酒を飲みながら、プールサイドでノンビリ。
おつまみが欲しくなったら、ティムちゃんが持ってきてくれます。
「なんか食べたいんだけど」
といったら持ってきてくれたのがこれ。すぐになくなっちゃったので「おかわり」イギリス人のだんな様はこんなところがいいなぁ。
桃太郎君もいつか、こんな風になるのかな?

アンダルシアのヴィラ

予定よりも2日遅れでアンダルシアにやってきました。
これが私たちの滞在するヴィラです。

早速プールでリラックスする桃太郎君。


このヴィラはアヤモンテという、ポルトガルに近いスペインの町から車で20分くらい。
レドンデーラという小さな村はずれにあります。

レドンデーラには小さな八百屋さんとお肉屋さん、お医者さまと薬局がある程度。
ここにはバーが3軒(!)レストランが1.5軒(笑)あります。

今日はそんなバーのひとつに行ってタパスを食べてきました。

国が違うと物の名前や分類の仕方が違います。
この村のタパスのメニューは、これまでのどのスペインの町とも違ったものでした。
定番であるはずのもの、例えばスパニッシュオムレツとか、アンチョビとか、アルボンディガス(肉団子)はありません。
代わりにモロッコ風、肉の串刺しとか、エイとか、ちょっと興味を引きそうなものがズラリ。
そのうち全部試してみます(笑)

今日はチョコの鉄板焼きとモロッコ風串刺しを頼みました。
これがチョコ。イカよりも小型で頭の先が丸く、肉厚です。
イギリスではこれはカトルフィッシュといいます。
鉄板でジュッと焼いて、オリーブオイルをかけて出来上がり。
すごく美味しかった。
頭の先から足の先まで20センチ弱くらい。
これ、たったの2ユーロです。
しかも注文してから焼いてくれるの。
ここに来るたびに注文しようと心に決めてしまいました(爆)
食感は高級かまぼこみたいな感じでした。

串刺しはチキンで少しカレー風味です。
これもジューシーで美味しい。
写真を撮る前に食べ終わってました(笑)

2009年7月6日月曜日

Faro(ポルトガル)

私たちがFaroに到着したのは午後1時頃。
ヨーロッパの殆どの国は、イギリスとの時差が1-2時間あるのですが、ポルトガルとは時差はありません。

ここは海辺の町で、飛行場も海のそば。
アプローチの時は海沿いの国立公園が見えました。
今回のホリデーはアンダルシアの中でもかなりポルトガルよりなので、Faroが最寄の空港です。

Faroのホテルで1泊して、旅の疲れとアルコールを体から抜いて(笑)翌日にレンタカーでスペイン入りする予定。
スペインのヴィラは金曜日から4週間借りているので、ヴィラでの滞在は1泊が短くなってしまいますが、何ごともノンビリ、ホリデーです。

近くのバーでお昼ご飯を食べたあと、ティムちゃんはホテルでゆっくりすると言うので、桃太郎君と二人で街を歩いてみました。
ホテルを出たところがマリーナ。
小さなキオスクがあって、国立公園までのボートトリップのチケットを売っていました。
何種類かあったのですが、ティムちゃんに何も言わずに出てきているので、2時間以上戻ってこないと心配するだろうから、45分の短いコースに参加することにしました。

桃太郎君と私。楽しそうでしょう?
このサングラスは両方とも空港で買ってもらいました。
桃太郎君、初めての大人用のサングラス、Ray-Banのものです。

私のはMani Jimという名前で、サングラス屋さんが勧めるので買ってもらいましたが、聞いたことがありませんでした。
今、名前をチェックするのでよく見てみると、日本製って書いてあります。
フーン。

これはホテルのお部屋からの景色。
マリーナの向こうに国立公園のラグーン(?)が見えます。

豪華ではないけれど、過ごしやすいホテルでした。プールは屋上にあって、眺めが素敵です。
晩ご飯は面倒だったので、ルームサービスを頼みました。
ご飯はあまり美味しくありませんでした。
・・・というか、超まずかった。
おかげでみんな疲れちゃったみたい。

翌日は腿太郎君をホテルに残して、ティムちゃんと空港までレンタカーを借りに行きました。
普通は空港からレンタカーを借りる人は到着後すぐに借りるので、私たちの(空港への)到着時間もフライトの時間だと思われていて、1時間ほど待たされてしまいました。

これでティムちゃんのご機嫌がすごく悪くなって、
「もう疲れたから、今日はこれ以上何もしたくない」だって。
ヴィラまで1時間程度のドライブなのに、結局ホテルにもう一泊することになりました。
ティムちゃんの名誉の為に書いておきますが、私たちは些細なことで、よくホリデーの予定を変更します。
その中でも延泊はもっとも多い変更のひとつ。
普通は私が言い出すことが多いのです。
でもおかげで桃太郎君はFaroの写真をたくさん撮ることが出来て大喜びです。

イギリスからの飛行機

ポルトガルのFaroまで、ロンドンのガトウィック空港から2時間50分です。
いろんな飛行機会社が乗り入れていますが、今回は英国航空を利用しました。
BAはチケットの種類と目的地に拠りますが、前日にオンラインでチェックイン、空いている席から自由に希望の席を決めることが出来ます。
なるべく広い席がいいので、非常口の脇の席を取りたいのですが、席番号がわかったほうがいいだろうと思ってシーティングプランを探してみました。

今回乗ったのはボーイング737シリーズです。
サイトを色々チェックして、シーティングプランを探しました。
そして、難なく非常口脇の席をゲット。
十分に足が延ばせるのでフライトはとても楽チンでした。
非常口脇の席は、飛行機会社によっては、サプリメントを払って手に入れることも出来ます。
以前クレタ島に行った時はモナークという飛行機会社を使ったのですが、ひとり20ポンドくらい払った記憶があります。

私たちが、(いわゆる)格安飛行機を利用しないのには理由があります。
最大の理由はValue for Money(払うお金に見合うサービス)ではないと思うからです。
フライトの値段は需要と供給で決まりますから、通常格安航空は辺鄙な場所や変な時間です。
例えばリッチモンドからだと、ヒースローは30分弱、タクシーだと30ポンド前後です。
ガトウィックは小一時間、70ポンドくらい。
スタンステッドやルートンはハッキリ言ってロンドンではありません。
1時間半から下手をすると2時間、100ポンドくらいお金も掛かります。
近くに住んでいる人にはいいかもしれませんが、ロンドンの中心、もしくは南西に住んでいると、アクセスは不便で高額になります。

荷物にも制限が多いし、考えられる限りの全てのサービスが追加有料になります。
結果で見ると、メジャーな飛行機会社のほうがトータルで安くなることも多いわけです。
普通に預ける荷物にまでお金を取られてびっくりしたこともあります。

エアリンガス(笑)

私たちは飛行機が嫌いなので、乗る機会はあまり多くありません。
そんな乏しい経験からこんな記事を書くのもなんですが、まあブログは主観の発表の場なので・・・。
私たちが航空会社を選ぶ際の要素順位。
1、 スケジュール便であること
2、 ヒースローかガトウィックから飛ぶこと
3、 イギリスもしくは目的地の第一航空会社なこと
4、 離発着の時間
5、 値段

今回のホリデーはイタリアも候補に上がっていたのですが、ライアンエアーしか飛んでいない場所だったので、諦めました。
数年前アンダルシアに行った時に使って懲りました。
2度とゴメンな会社です。

いつか機会があったら記事にします(笑)

2009年7月2日木曜日

ホリデーの荷物

いよいよ明日の出発です。
今朝、オンラインでチェックインも済ませてしまったので、明日は空港で荷物を預けるだけです。
空港までの車も予約したし、忘れ物はないかな?

意外に(?)心配性の性質なので、細かいことまで準備が大変です。
旅行保険等の緊急連絡先は、コピーを取って数箇所に入れておきます。
パスポートのコピーとか、重要書類なども、全てコピーをとって、別々の場所に入れておくと、どれかがなくなっても安心です。
クレジットカード類は、カード専用の保険に入っているけれど、その連絡先とは別にそれぞれの番号を暗号化して(!!)各連絡先と一緒に、あちこちに忍ばせてあります。

「別にそこまでしなくても」とも思うのですが、ロンドンでガイドをしていると、いろんな場面に遭遇したお客様のお相手をしたりもするわけで、「やっぱり準備しておくに越したことはない」という結論になるのです。
スリや置き引きに遭わなくても、うっかり失くしてしまった時にコピーがあれば便利です。

カードをなくしてしまったお客様のお世話をした時に、緊急連絡先はおろか、カード番号などの詳細などもなくて、本当に苦労をしたことが何度もあります。
最近ではセキュリティーのために、お買い物の際のカードの領収書にも下4桁しかプリントされないので、探しようがありません。


そういったマイナスの場面の準備の他に、楽しみの準備も大変です。

普段は持っていかないようなものも、今回はいろいろと用意しました。

なんだと思います?

3倍濃縮のつゆと、冷麺と茶そば、それからおそうめん、です!

3年前に南フランスで夏を過ごした時に、日本食のレストランを見つけて、メニューにはなかったおそうめんを特別に作ってもらいました。
夏バテ気味だった桃太郎君はこれがすっかり気に入って、今でも「あの時のおそうめんは美味しかった」と言ってくれます。
去年もおととしも、ホリデー前に思い出せなくて、用意ができませんでした。
そこで「今年こそ」と今朝ジャパセンまで行って買ってきました。

去年はスペインでおしょうゆとか山葵が異様に高かった、と記憶しているので、これも買ってきました。
それからカレーのルーと日本のあきたこまちも。
私たちの滞在予定地は、スペインでも有名な漁港があるらしいので、お寿司も食べようと思ってお米も。
私の愛用のセラミックナイフももちろん持っていきます。

アンダルシアのプールサイドでおそうめん、いいなぁ。

去年は生しょうががなかなか見つからなかったんだけど、これももっていこうかな?