2009年9月21日月曜日

バーミンガム大聖堂

バーミンガムの大聖堂に行ってきました。
カソリックの方です。
名前はSt Chad's Cathedral
イギリスでは英国国教会(聖公会)という宗派が主ですが、それ以外の宗派の教会も、あちこちで目にします。
バーミンガムには英国国教会の大聖堂もあります。

私が国会議事堂の公認ガイドだということは、以前のブログで紹介しました。
現在の国会議事堂の主な部分(もとは950年前に建てられたものなので)が建てられたのは1834年の火事のあとです。
チャールズバリーが建築を、内装はオーガスタス・ピュージンが受け持ちました。
そして実際にもの造りを担当した職人さんは、バーミンガムのジョン・ハードマンの工房の人たちです。

随分前にこの会社のことはブログに載せた気がします。
探したら、あ、あった

この教会は、そのハードマンさんのお墓があるのです。
最初の写真がそう。

彼が亡くなった時に、会社が寄贈した記念のステンドグラス。一番下のパネルを見てください。
デザインをしているのがピュージン、そしてハードマンがステンドグラスを作っています。イギリスでは、職人さんたちが、よく自分やその家族を勝手に作品中に登場させます。
でもそういった場合はもっと控えめ。
別の窓を見てみましょう。
これはハードマン自身が作った窓。ちょっと拡大すると・・・
ほらね。
左下の人が自画ステンドグラス(笑)今度は祭壇に向かって右手の天井を見上げてみます。ちょっとわかりづらいので拡大しますね。
真ん中の太いラインのすぐ上。
一番左だけ、模様の代わりに何か書いてあります。
ここには「1940年11月22日、神に感謝」とかかれています。

ドイツ軍の爆撃があった日。
この書き込みの位置から、爆弾が落ちてきたそうです。
爆破して火事になっていたら、きっとこの教会は残っていないはずです。
ところが落ちてきた爆弾は床で跳ね返って、脇のラジエーターにぶつかったときに炸裂したそうです。
ラジエーターが爆破されたおかげで、爆弾やその周りも水浸しになって、火災は起こりませんでした。
めでたしめでたし。

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