2010年8月31日火曜日

帰ってきた桃太郎君

なんだかアニメのタイトルみたいですが。
桃太郎君、日本からやっと帰ってきました。

またちょっと背が伸びてる。
肌が少しきれいになっている。
太陽のせいなのか、軟水のせいなのか、日本に行くと肌がきれいになる人って多いみたい。
たくさんあったにきびが殆ど消えていて、また女の子みたいなきれいな顔に戻りました。
イギリスの食生活に戻ったら、またにきびちゃんがいっぱいできるかもね。

おうちに帰ってきて、まずお風呂に入った桃太郎君。
「マミィ、イギリス、寒いよ」
そりゃ日本に比べたら寒いかもしれません。
でも昨日は20度くらいはあったはずだけど。
お風呂上りには、親戚のおばさんに買ってもらったという金魚の柄のじんべえさんを着て、ティムちゃんと遅くまで映画を見て笑い転げていました。
その前には日本で買った物をいろいろ私たちに見せてくれましたけど、一番のお気に入りが、DSのゲームで、太鼓をリズムに合わせてたたくというもの。
こんな子供みたいなおもちゃがまだ楽しいのかなぁ?
一体いくつくらいの子供が対象なのかしら?
一人旅のせいでおとなびて帰ってくるかもしれないと、半分期待、半分心配していた私たちは、心の底からほっとしました。
全然変わってないじゃん。

「日本はどうだった?」と聞いたら、
「暑かった。みんな親切だった。」
「何が一番よかった?」との質問には、
「僕、生卵食べた。美味しかったからまた食べたい。すき焼きについてきた。」

そういえば、生卵って桃太郎君に食べさせたことはなかったかも。
しかし、日本の印象、暑さと親切と生卵かぁ・・・。

明日から、新学期が始まります。
制服は無くなって、ビジネススーツ(自分で選んだもの)に学校のネクタイという風に変わります。
これからの2年間はシックスフォームとよばれて、A、ASレベルという試験に向けて、4教科しか勉強しません。
教科にもよりますが、一クラス5人以下のものが殆どです。
これまでも少人数でしたが、更に少人数で専門的な勉強をするのです。

2010年8月28日土曜日

車の買い替え

7月のホリデーで、ちょっと調子の悪かった私たちの車ですが、思い切って買い替えることにしました。
私はイギリスに20年ほど住んでいますが、いままで周りの人で新車を買った人をほとんど見たことがありません。
同じフラットに住んでいる、日本人の女の子が、トヨタのヤリスを買ったのが、新車購入の唯一の例です。

日本で車を買うというと、普通は新車ですよね?
私が子供の時はそうでした。
アメリカでも車を買うといえば、新車だった記憶があります(でもカリフォルニアしか知らない)

ところがイギリスで車を買ったといえば、普通質問されるのは「何レジ?」
これはレジストレーション(登録)のこと。
これって中古車を買うっていう大前提があるからかなぁ?
イギリスの中古車市場はかなりしっかりしていて、どの年代のどのモデルといえば、きちんとマーケットプライスが出てきます。
もちろんオークションや、プライベートセールはその限りではないけれど、買い手にも売り手にも、目安になる値段があるというのはいいことです。
しかもイギリスでは、ナンバープレートのある部分を見れば、何年前の車かすぐにわかります。
プライベートの不規則なプレート以外は、見分け方を覚えるだけで、簡単に車の年代をあてることが出来るのです。

西暦2000年まではナンバープレートのはじめのアルファベットが登録の年を表していましたから、逆算すれば何年前かわかったのです。
例えば私たちの車のナンバーはVから始まります。
つまりVの年に登録されたということ。
10年ほど前の車です。

2000年からはナンバープレートの始まりにアルファベット2桁、そして登録の年がそのままその後に入りますから、もっと簡単にわかるようになりました。
そして登録年の前半と後半も記されるようになりました。
例えばナンバープレートが「AB06ABC」だったら、2006年の前半に登録の車ということです。
「CD54CDE」だったら、2004年の後半という意味です。
もともとの切り替えが年に一回だった時に、はじめの月が9月だったので、現在でも前半は3月から8月末、後半は9月から2月末になっています。
ということで、8月末は車関係のディーラーにとってはとても大切な時なのです。
数日違えば車の価値が随分下がったりしますし、決算にもかかわりがあるみたい。

そこでティムちゃんとネットでいろいろみていたのですが、良さそうな車を見つけたので、早速契約してきました。
今乗っている車と、モデルは同じなのですが、色が違います。
今乗っているのはシルバーのボディーに黒のレザーの座席。
ちょっと、保守的です。
やっぱり無難な色は売りやすいみたい。
そういったことも考えて買いました。
新車ではなくって、1年落ちくらいだったと記憶しています。

これのひとつ前はおなじメーカーの真っ赤なオープンだったのですが、後ろの座席が狭いので、桃太郎君の居心地のために買い換えました。
車を買う時にイギリス人が気にすることのひとつは、次に売る時の値段です。
真っ赤なクラッシックのオープンカーは、買ったときとほぼ同じ値段で売ることができましたから、数年乗った時間分、得をした計算になります。

今回私たちの車を処理するに当たって、少し見積もりを集めてみたのですが、あまりに値段が下がっているのにびっくり。
当然といえば当然なんだけど、買った値段の10%を切っていました。
だったら別に好みでもないシルバーなんかやめて、好きな色にしちゃおうと、私は赤、ティムちゃんは黒とか緑の車を探していました。
はじめはハイブリッドとか、電気の車なんかも見てみたんだけど、いまひとつ、欲しい気にならない。
レクサスも候補に挙がったんだけど、コックピットが安っぽくてイヤ。
ジャギュアのモデルでいいのがあったんだけど、ちょっと予算オーバーだし、どうのこうの考えて、結局メルセデスに戻ってきました。

今度のはかなりチャラ系。
前から見ると、普通のクーペなんだけど、中が素敵に赤いレザー。これくらいのサイズだと、田舎道でも邪魔にならないし、ロンドンでも動きやすいサイズです。ただ、これまでのシルバーと違って、傷や汚れが目立ちやすいので、全体にコーティングをしてもらうことにしました。
この処理に数日かかるそうなので、週明けに受け取りに行きます。

2010年8月26日木曜日

Academic Cull

私のブログでは、桃太郎君の関係で、イギリスの教育制度などを話題に出したりすることがあります。
教育制度は国によって違いますから、日本と比較すると面白い事柄のひとつです。
今日紹介するのは、教育制度といった風に、表に出るものではなくて、言ってみればイギリスの教育の裏側にある事実です。

日本では「学生と8月」から連想されるのは何でしょうか?
「夏休み」とか、「クラブ活動の合宿」かな?
イギリスでは「試験の結果」を考える人が圧倒的に多いと思います。
GCSE(中学校最終試験)と Aレベル(大学入学に必要な試験)の結果が発表になるためです。
その後の進路に大きな影響を与える両試験ですから、毎年のようにメディアが大きく取り上げます。
また、各校の成績結果は公にさらされます。

イギリスの学校の制度は以前にも話題にしたことがありますが、公立と私立でシステムが違います。
特に中学校はいくつか種類があるので、ちょっと簡単に書いておきますね。

コンプレヘンシブと呼ばれる公立校は、11歳から16歳までの5年間で、イギリスの子供達のほとんどがこのスタイルの学校に通います。
入学するには学校の近くに住む必要があるだけ。
学費は地方自治体が学校に生徒の数に応じた費用を支払いますから、学費の個人負担はありません。
そこで人気の高い学校の近くは、家の値段が高くなります(笑)

ヴォランタリーエイデッドというスタイルの学校もあって、これは教会が設立する場合が多いのですが、11歳から16歳までのものと、18歳までのものがあります。
これも個人負担はありませんが、入学時には宗教がらみの制限が設けられていたりします。

数は少ないのですが(ロンドンには19校しか残っていません)グラマースクールというのもあります。
これは、大学の進学を頭に入れている学校で、11歳から18歳まで。
学費の個人負担はありませんが、入学時に試験があります。

最後はインディペンデント校と呼ばれる私立校です。
11歳もしくは13歳から18歳まで。
入学試験と学費の負担があります。

ということで、コンプレヘンシブとヴォランティアエイデッドの一部は、GCSE受験が在学最後のイベントになります。
7月に学校は終わって、結果を受け取るのは卒業後、8月というわけです。

ところが18歳までの子供達を受け入れている学校は、在籍中に試験の結果を受け取ります。
そして、成績が思わしくない生徒は、自主退学処分にしたりするところもあるのです。
この、GCSEの結果で、自主退学させる制度のことを「Academic Cull」というのです。

「Cull」を日本語にすると、選択するとか摘むと訳されるようですが、イギリスに住んでいる人間が「Cull」から連想するのは、役に立たない動物を大量に殺すという行為です。
例えばアナグマが畑に被害を与えるのを防ぐために、いっせいにアナグマ狩りをする、とか、病気が発生した家畜を大量に焼却処分する、などです。
選択されるのは残されるほうではなく残って欲しくないもの、それがイギリスの「Cull」です。

「Academic Cull」という言葉は、おそらく初めて耳にする人の方が多いんではないかと思います。
というのもかなり新しい造語だからです。
多分、グーグルしても、日本語では出てこないんじゃないかな?

「Academic Cull」の目的は、Aレベルの結果のリスク排除です。
というのは私立校を選ぶ時に、親が一番初めに見るのが、その学校の過去のAレベルの成績の推移だからです。
もちろんそれ以外にも、学校の施設設備、ポリシー、在校生の保護者や卒業生の顔ぶれ、立地など考慮すべきことは山のようにありますが、学校は教育を受ける場所なので、選択理由の最低でも半分は学術レベルの高さです。
どんなに他がよくても、学術レベルがいまひとつ、ということであれば、それが目的の入学希望者は見込めません。
ですから学校側としては「Cull」に乗り出すわけです。

私はこういった行為の事実は知っていましたが、あまり深く考えたことはありませんでした。
桃太郎君の学校もウェブサイトなどの公の場で、「Academic Cull」はやらないポリシーなんて書いていますし、いまひとつ私たちには関係のない話題だったわけです。

ところがですね、お友達のおうちで、このために随分大変だったという話を聞いたのです。
お友達のおうちはお父さん、お母さん、長男長女と犬一匹という家族構成で、ギルフォード郊外で暮らしています。
生活レベルが丁度私たちと同じくらいなので、話が合うことと、ティムちゃんとお父さんのジョーがお仕事が同じ業界ということで、たまに家族でごはんを食べたりする仲です。
長男坊トム君は、桃太郎君と同じ年。
桃太郎君と同じように(学校は違いますが)私立中学校の通学生です。
このトム君が、学校から「GCSEの結果が悪ければ、自主退学するように」と申し渡されたというもの。

ジョーはもしものために、たくさんの学校に連絡を取って、受け入れ先を探したのですが、結局ヘンリーオンテムズ(レガッタで有名なところ)にある寄宿舎学校がトム君の受け入れを認めてくれたそうです。
寄宿舎!

桃太郎君もそうだったのですが、私たちが学校を選ぶ時に、当然寄宿舎の学校も考慮に入れました。
デモね、寄宿舎はやっぱり向き不向きがあります。
そこで、結果、通学できる学校を選んだわけです。
ジョーのところもそう。
それが今更寄宿舎なんて。
トム君も、できれば今の学校で残りの2年を過ごしたいという希望なのですが、見込みはほとんどなさそう。
仕方なくジョーはヘンリーの学校に1学期分の学費を納めて、契約書にもサインをして、GCSEの結果がどうあれトム君の学校を確保したわけです。
トム君の今通っている学校は、イギリスの私立中学校の平均的な授業料ですが、ヘンリーの学校はそこよりもかなり高めです。
だから1学期分の費用というのはバカにならない額なのです。
(イギリスの専門的ではない事務職の税込み年収の半分くらい)

今週、GCSEの結果が発表されたのですが、トム君、予想に反してCがひとつもなかったので、今の学校に残ることになりました。
学校からはC以下をとったら自主退学といわれていました。
ちょうど私たちも桃太郎君の学校に試験の結果を受け取りにいく車の中だったので、携帯でずっと話していたのですが、ジョーの心境はかなり複雑なようでした。
GCSEの結果はうれしいけど、ムダになった1学期分の費用を考えると・・・って。

GCSEの結果は、各教科A*,A,B,C,D,E,F,Gの各グレード もしくはU(これは不合格)で表されます。

2010年8月25日水曜日

ロンドン漱石記念館

来週、お客様をご案内するので、漱石博物館に下見に行ってきました。
ここは1984年にオープンしました。
私は前まで行ったことはあったけど、中に入ったのは初めてです。
開館の時期が、2月から9月と限られることと、その時期中でも水、土、日の週3日だけしかオープンしていないので、在英が長い人でも足を運んだことのある人はそんなに多くはないのではないでしょうか?
この写真が博物館の外観です。すっごーい!
と思いました?
これはイギリスの住宅のスタイルで、何軒ものおうちがくっついています。
上のほうの窓3つを縦割りにして1軒です。
ドアの横を見ると、呼び鈴。建てられた時には一軒だったものが、現在では4軒に分けられているということです。
実は地下にも部屋と入り口があるので、実際は5軒に分けられているわけ。

この建物が漱石博物館になったのは、お向かいに漱石が下宿していたというコネクションがあるのです。建物にブループラークが付いています。
2002年につけられたそうですが、日本人の名前がブループラークに入ったのは、夏目漱石が初めてだそうです。館内には夏目漱石にまつわる資料が展示されています。
ケースの中には国勢調査のコピー、漱石の本名は金之助なので、K.Natsumeと名前が記入されています。漱石は留学中に購入した本のリストなども残していて、それをもとに同じ本が博物館にも並べられています。
こういった資料はとても興味を引きました。
特に帰国後の漱石の本の装丁などにかなりの影響を与えたと思われます。
漱石の滞在当時をイラストなどにしたものが、絵葉書として売られていました。
お土産にいいかもしれません。
私は鉄道のクラッパムジャンクションから路線バス(77か87)でかなり近くまで行きましたけれど、普通の旅行者は地下鉄のクラッパムコモンから歩いてくるそうです。
少しわかりにくいので、道に迷った人からよく電話がかかってくるそうです。
実際私がいた時にも1回そんな電話がなりました。
イギリスがあまり好きではなかった漱石が、滞在の大部分をすごしたこの通りを一度目にしてみるのもいいのではないのでしょうか?

2010年8月23日月曜日

手打ちうどん

ロンドンにとうとう手打ちうどんの専門店が出来ました。
今までなかったのが不思議なくらい。
こやという名前です。
春ごろにロンドンの新聞のレストラン情報に紹介されていて、「行かなきゃ」とは思いつつ、やっとこの間足を運んできました。
新聞のコラムには、「日本通で麺オタクの英国人が素材にこだわって創業」と紹介されていました。
どこまで本当かわかりませんが、番地が49なのをみると、それほど日本通ではないのでは?(笑)

遅めのお昼ごはん、1時半を十分に回っていたので、待つこともなく、席につけました。
女性客が多いのですが、カップルもちらほら。
日本人は私だけみたいでした。今日はまずどんなカンジかチェックしたかっただけなので、とりあえずざっとメニューに目を通して、面白そうだな、と思ったものを注文。
カラフで白ワインを注文して、最初の一品がこれ。きのこの佃煮。
うーん、佃煮ねぇ・・・。
かなりさっぱりして、青シソの香りがとてもさわやか。
でも私の好みから言うと、ちょっと酸味が強かった。
大根おろしを添えて、冷やしうどんで食べたら美味しいだろうに、といったお味でした。

次の一品はメニューにはレンコンサラダと載っていたものです。
「お、おいしそうじゃん」と思って頼んだのですが、出てくると、どこにレンコンが・・・?
探したけど、とうとう見つけられませんでした。なんてことはない、サラダの上に、根菜(でもレンコンじゃない)のチップスが乗っているだけ。
ウエイトレスの人に「これ、レンコンが入っていると思ったから頼んだんだけど」と言ってみたら、「いつもは入っているんですが、今日は切れていて入っていません」だって。
続けて、「本当はちゃんとご注文の時にそういわなくちゃいけなかったんだけど、うっかりして言いそびれました」まぁロンドンのウエイトレスなんて、そんな程度と思っているので、特に怒る気にもならないし、ここで書くことが一つ増えたから別にいいんだけど、レンコンを期待している人は、注文の時に確認することをお勧めします(笑)
レンコンが入っていたら、注文の価値があるかどうか。
極薄に切ってチップスみたいにしてあるんだったら、別に特に頼みたいとは思わないかな?

さてお楽しみのおうどんですが、おうどんの味見をしたかったので、あっさり天ざるにしてみました。
かなり固めです。
天ぷら、えびはおいしかった。

私の好みから言えば、もう少し柔らかいほうが好みです。
でも、そんなことは、ざるを注文して言うことでもないので、今度は熱いおうどんを再挑戦してからまたレポートしますね。
リンクから、メニューを見てもらえればわかると思うけど、熱いおうどんに熱いスープに併せて、冷たいおうどんに熱いスープなんていうのも猫舌にはうれしいかも。


追記

ちょっとリンクするのに読み返してみましたが、最近は固すぎることもなくおいしく食べられます。
おうどんが食べたくなったらよく立ち寄るようになりました。
お隣にカウンターだけの姉妹店もあるので、以前よりもならばなくなりました。



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2010年8月22日日曜日

アーセナル対ブラックプール

昨日は今シーズン初めての、アーセナルのホームゲームでした。
対ブラックプール。
彼らのユニフォームはオレンジ色なので、「タンジェリン(みかん)」とニックネームが付いています。
私達の座っていた下のエリアがアウェイチームのエリアです。
ね、オレンジ色でしょう?試合は6-0とアーセナルの圧勝でした。
タンジェリンの試合ははじめて見たけど、汚いプレーもなかったし、全体に満足。
でもちょっとかわいそうだったかな。

エミレイツでは、私はいつも小額のお金を試合の結果に賭けます。
ちょっと賭けるだけで、やっぱり応援度が違ってきます(笑)

ということで、今日はどんな賭け方があるか、紹介します。
イギリスのフットボール場には、必ずベッティングショップ(賭ける場所)があります。
大概バーのならびにあるはずですが、わからなかったら場内の係りに聞けば教えてくれます。

いろんな用紙があるので、戸惑うかもしれませんが、混んでいなければ、口頭で伝えたら、係員が記入してくれます。
向こうも商売なので、結構愛想はいいはず。

自分で記入する時は下の写真を参考にどうぞ(笑)
この用紙は今回の試合専門の用紙です。
だから、頭に試合の名前とか、日にちが入っています。通常はフットボール場のベッティングショップには、エミレイツ以外でもこんな風な用紙があるはずです。

用紙の中ほどを見ると、「ファースト・ラストゴール」と書かれています。
これは簡単だし、誰かのファンとかだったら、応援の意味でもいいかもね。
試合の最初、もしくは最後のゴールを誰が決めるかを予想するのです。
両方当てる必要はありません。
ファースト(最初)かラスト(最後)のところに賭けたい金額を入れるだけです。
単位はポンド。
オッズ(倍率)が横に書かれています。
「別に好きな選手がいない」とか、「選手の名前を知らない」ということであれば、単純にどちらが勝つか、もしくは何対何で勝つかといった賭け方もできます。アーセナルが勝つというところの、6-0に10ポンド賭けてあるのがわかるかな?
倍率は20倍でした。
もっと面白いのは、誰が最初にゴールを決めて、結果のスコアまで当てるもの。
ロゼッキーがはじめに得点を入れて、5-0でアーセナルが勝つというのに、5ポンド賭けたのが、この部分です。
倍率は裏面に書かれていて、これは当れば75倍だけど、こういう賭け方はちょっとおふざけなので、当ると思って賭けません(笑)こんな風に、1枚の用紙にいろいろな賭けを書くこともできます。
この用紙は2枚つづりで1枚はお店が、もう1枚は自分用のコピーです。
ベッティングショップはハーフタイムが終わると閉めてしまいますから、お金を受け取るのは、別の支店ということになります。
大概どんな町のハイストリートにもベティングショップがあります。

試合後は公共の乗り物がすごく混むので、どこかで時間をつぶすとのんびり帰ることが出来ます。
今回はアルゼンチン料理屋さんへ足を運びました。
Garufaという名前で、エミレイツから歩いて5分くらいです。勝った試合の後は、お肉が美味しいです。

日本への小包

桃太郎君の学校の夏休みは2ヶ月です。
今年はGCSEの試験の関係で、実質2ヵ月半くらいありました。
私達と2週間だけスペインを楽しんだ後、桃太郎君はさっさと日本へ旅立ってしまいました。

桃太郎君は一人っ子なので、日本でいとこやはとこに会うのがとても楽しいらしいのです。
今回はそんな日本滞在(約45日)のうち、1週間だけ一人旅をする予定でした。
JRの1週間のパスを使って、ユースホステルや民宿などを自分で探して一人旅。
どこへ行くのもどこに泊まるのも自由。
心配な面もありますが、少しは冒険もしないと。

私は大阪の出身で、妹が今でも大阪に住んでいます。
もう結婚もして、子供もいて、郊外に住んでいるのですが、桃太郎君は「ちょっと挨拶に行きたい」って。
「マミィ、多分ね、そこに泊まると行動が制約されちゃうから、挨拶だけして、街中のホテルを探すつもり」
ところがふたを開けると、「ちょっと挨拶」どころか、1週間のうち4日お邪魔したんですって。
だったらそれなりのお土産を持たせたのに・・・。

そこで妹に、お礼のメールと併せて、何かイギリスから送って欲しいものを聞いてみました。
そしたら、やっぱり紅茶。
日本でももちろん美味しいお茶は手に入るだろうけれど、イギリスからのお茶は香りが断然いいんですって。

普通だったら郵便局から送るんだけど、今回はちょっと気になって、郵便局と日本の宅急便のサービスを比べてみる気になりました。

妹のだんな様がアールグレイが好きとのことなので、今回はちょっと組み合わせてみました。
私が美味しいと思うのは、デューク・ストリートのヒギンズ。
王室御用達で、ちょっとしたサービスが好きなんです。
例えば「アールグレイが好きなので、それはいただくとして、もうひとつプレゼントするとしたら、何がお勧めかしら?」みたいな。
本当に小さなたたずまいなので、お買い物しているって充実感があります。
ブルーレイディーというのを薦められましたから、それもちょっといただきました。
柑橘系のさわやかな香りです。
トワイニングのレイディーグレイに似た感じです。

その後はフォートナムアンドメイソンで、ファーストフラッシュの木箱と、アールグレイ、そして、アールグレイのスモークしたものを買いました。

それから日系の三越で、お勧めの紅茶のセット(日本で未発売)というのに惹かれて。

で、その後寄ったのが、三越地下の宅急便のカウンター
「クロネコヤマト」です。

今回お値段を比較してみて、安いのにびっくりしました。
例えば今回は3kg以内なので、梱包も入れて30ポンドでした。
もと高額なイメージがあったんだけど。

イギリスは公共の郵便が始まった国だけに、制度もしっかりしています。
日本からのお手紙は、普通3日くらいで着いちゃいます。
こちらからのものは4日くらいかな?

でも小包は、割高感があります。
商品を持ってカウンターに行くと、書類なんかの書き方のアドヴァイスまで、すべてお手伝いしてくれます。
プレゼントなどの場合は、日本の税金の計算もやってくれます。

手続きが終わった後、別送品の手続き(つまり日本へ行く人の追加荷物の手配)に関しても聞いて見ましたが、普通のイギリスの小包よりも安いと思います。

内容物の詳細は、自己申請だそうですから、今回私はレシートを出しましたけれど、自分で作った明細でもいいそうです。
別送品の場合はカウンター業務の予約が必要だそう(予約なしの場合は20ポンド余計にかかるそうです)ですが、普通の小包はそのままの持込でOKだそう。

カウンターの女の子達もすごく親切で、気持ちのいいサービスでした。
それだけでも郵便局のカウンターに並ぶよりはいいかな(笑)

2010年8月19日木曜日

コンテンポラリーなアート

グラインドボーンで観た、もうひとつのオペラは「ヘンゼルとグレーテル」です。
グリム童話でお馴染みのブキミなお話ですが、今年のグラインドボーンでは、随分とコンテンポラリーな仕上がりになっていました。

コンテンポラリーものは、好き好きですよね。
私は結構好きです。
作品の新たな面の発見というか、面白さがあって、それはそれで楽しめます。
ティムちゃんはダメ。
どんなフォームのアートでも、オリジナルが存在するものは、新たな解釈は邪道で品格を落とすと考えてしまうようです。
もちろん全くのクリエーションはその限りではありませんが。

今週二日をかけて楽しんだオペラは、第一日が「道楽者の成り行き」
舞台装飾は、エッチングの雰囲気を出したつくりで軽めですが、スタイルはクラッシックな18世紀のイギリスが舞台です。
そして、第二日が「ヘンゼルとグレーテル」
本来なら、グリムの世界を反映した。ダークめのおとぎの国のイメージですが、何と今回は現代に置き換えられています。

緞帳は写真を撮り損ねたけど、ベージュでガムテープで繋げたカンジ、そして右下にはバーコードのシール。
あ、オフィシャルサイトに写真があるかも。

うーん、残念、ないみたいです。
でもこれなんかはどう?
幕が開いてすぐのシーン。
ね、随分イメージが違うでしょう?そしてね、これがお菓子の家!!何とスーパーマーケットのお菓子売り場。

オーケストラは前日よりもずっと楽しめましたが、なにぶんドイツ語で歌っているので、英語の字幕を所々見てしまいます。
前日に台詞回しの面白さ(というか、歌詞の面白さ)を楽しんでいるだけに、その方面は物足りないかな?
でもオーケストラは本当によかった。
音に広がりがあって、透明感というか、夢の世界にいざなわれている感じです。
前日は歌詞に気を取られていて、音の世界が少し狭い印象を受けました。
ちょっと上手く表現できないけど。

これが今年のプログラムと私のチケット。
「道楽者・・・」の舞台はプログラムの表紙みたいなカンジでした。両方ともストールのかなり前の席。
「道楽者・・・」は3列目、「ヘンゼル・・・」は前から2列目でした。
だからオーケストラが視界に入ります。指揮者だって、目の前。
これは幕が開く前なので、撮りましたけど、もちろんその後は写真禁止です。

グラインドボーンの内装は木がたくさん使われていて、とっても柔らかな印象でした。
来年もまた行きたいな。

グラインドボーン

グラインドボーンは、ロンドンから南に車で2時間ちょっと。
ルイスの町の東に位置しています。
夏のオペラで有名なところ。

行ってみたいな、という方のために写真なども載せておきますね。

ここは、盛装していくのがお勧めです。
男性は蝶ネクタイ、ジャケットは黒がやや多いのですが、白も少なくありません。
女性は肩を出したドレスを着ている人が大半です。
ビジネススーツみたいな格好だと、かなり居心地が悪いかもしれません。まだ、陽が高いころに到着して、お庭を歩くのも素敵です。
遠くに羊が見えます。
「こちら側まで来ないのかしら?」なんて心配はご無用。
Ha-Haになっています。
Ha-Haというのはイギリスのお庭でよく使われる手法で、柵を作らずに(つまり景観を損なわずに)家畜のエリアと人間のエリアをわける方法です。
こちら側からは見えませんが、家畜のエリアとの境が崖のようになっています。もちろんバーへ直行して、シャンペンを飲むのもアリです。
ハウスシャンペンはグラスだと10ポンド弱。グラインドボーンでは、中休みの時間を利用して、ちゃんとしたディナーを取ることができるのが魅力。
幕間の中休みは、何と85分。
レストランもありますが、ここではやっぱりピクニックです。
前菜、メイン、デザートとコーヒー、そしてシャンペンがクオーター付いてくるピクニックセットが、一人65ポンドくらいです。
ポーターを予約して、オペラを楽しんでいる間に、テーブルのセッティングはお任せ。
ポーター代は別です。
ピクニックディナーはバスケットに入っているものを自分で取り出してもいいし、給仕のサービスを追加することも出来ます。
それは給仕一人当たり40ポンド。
メニューはいろいろ選べるので、何人かで行って、組み合わせを楽しむのもアリ。

これは私の前菜、アスパラガスとアーティーチョークのサラダ。ピクニックといってもちゃんとフォークとナイフ、そしてもちろん陶器のお皿です。

メインコースはいろいろ組み合わせてみました。
上から時計回りに、ロブスターのサラダ、ポテトサラダ、ローストビーフ、そして鴨の胸肉。デザートはグラインドボーン特製サマープディング。
ベリー類がたっぷりで、さわやかな酸味が私は好きだけど、日本の人にはちょっとすっぱいかもね。イギリスらしいところなので、とってもお勧めです。

今回は2日続けて行ったのですが、1日目は快晴。
緑の芝生の写真がそう。
この芝生のところでピクニックです。
ベストポジションは、桑の木の横。
私はグラインドボーンに電話して、場所を(かなり前に)予約しました。
もちろん自分で用意したピクニックの人たちも結構います。

次の日は残念ながら曇り空で雨が降るかもしれないお天気でした。
そんな時にはバルコニーにピクニックの用意がされます。
だから、雨でも心配要りません。

2010年8月16日月曜日

道楽者の成り行き

グラインドボーンでオペラを見てきました。

邦題では「道楽者の成り行き」もしくは「放蕩者の成り行き」というそうです。

オペラといえば、イタリア語で歌われるというイメージが強いのですが、作品によってイタリア語でないものもあります。
これはホガースという英国の画家の、銅版画の連作を基に作られました。
それで、英語の台本なのです。

ですからイタリア語はメニューくらいしかわからない私でも、十分に楽しむことができました(笑)

登場人物の名前なんかは、ホガースというか、ディケンズというか、いかにもイギリスらしくって、道徳とかモラルなんかがちりばめられています。

台本を書いたW・H・オーデンは、イギリス生まれの詩人ですが、第2次世界大戦の前に自分の詩がプロパガンダに使われるのを嫌ってアメリカに移り、市民権まで得てしまった人です。
モラルなんかをちりばめた作品で有名だそうですが、私は読んだことがありません。

作曲はイーゴリ・ストラヴィンスキーです。

作品をちょっと紹介しておきますね。

トム・レイクウェル(レイクというのは道楽者とか怠け者とか言う意味で、ウェルは上手ってことです。単純だけどおかしいでしょう?)がアン・トゥルーラヴ(フルネームで、ある真実の愛という意味になります)と彼女のおうちの庭でいちゃついています。
そこへアンのお父さんのトゥルーラヴ(真実の愛)がやってきて、トムにシティー(ロンドン)で仕事を紹介してあげると提案します。
というのは、トムは無職で、アンがかわいいお父さんは、勤勉な若者が彼女にふさわしいと思っているからです。
ところがトムは、「せっかくだけど、僕は今のところ働く気はないから」なんて返事をします。
お父さんはそんな返事を聞いて、かなり不満げ。
トムは「ああお金持ちだったらなぁ」なんて夢のようなことばかり考えています。
そこに現れたのは、ニック・シャドウ(ニックというのは英語では悪魔のことです。)
ニックはトムに「あなたのおじさんの召使だった」と自己紹介して、遺産がトムに入ったので、ロンドンに来るように話します。
そしてトムのために不慣れなロンドンでの生活の世話を申し出ますが、お給料は1年と1日の後に、トムがふさわしいと思った額で結構ですと言うのです。
トムはニックと握手で契約を交わします。
そしてアンとアンのお父さんに別れを告げて、ロンドンに旅立ちます。


場が変わって、売春宿で遊びほうけるトム、でもあまり楽しくなさそうです。

次の場は心配そうなアンが、トムを訪ねてロンドンに旅立つシーン。
お父さんに黙って出かける彼女の心は痛みますが、「お父さんは強い心を持っているから大丈夫。でもトムには私が必要なの」なんて歌っちゃうわけです。

次の場はトムのロンドンの邸宅です。
お金持ちになったので、高価な調度類や衣服がお部屋に飾られています。
でも幸せではないトムに、ニックは幸せのためには束縛からの自由が必要だといいます。
そして束縛とは常識や偏見のことで、それを無くさないといけないなんて、何となくもっともらしいことを言うのです。
しかもそのために、見世物小屋で人気の、トルコ人のババ(ひげ女)と結婚すべきだなんて。
ニックは、誰も魅力的だとは決して思わない女性と結婚するということが、束縛からの解放の第一歩だと言います。
トムはそうかもしれないと考えて、ババに求婚するために出かけます。

次の場の幕が開くと、観客の笑い声が聞こえました。
お屋敷の正面玄関が舞台で、表札のように「トム・レイクウェル」とかかれています。
彼の苗字(上で説明したでしょう?)が出てきたのはここが初めて。
だからみんななるほど、と笑うわけです。
アンがやっとロンドンにたどり着いて、お屋敷までやってきました。
そこへトムの登場。
でもアンの姿を見たトムはちょっと狼狽気味。
というのも、ひげ女のババを花嫁に迎えるところだからです。
トムはアンにババを奥さんだと紹介して、アンは仕方がなく田舎へ帰ります。

次の場、またまたトムのお屋敷のお部屋。
でも、トルコ人のババの影響で、お部屋にはエキゾチックなものがたくさん。
おしゃべりなババに耐えられないトムは、ババに黙れと命じます。
そこから二人はけんかになって、耐え切れないトムはババにテーブルクロスをかけて黙らせます。
トムはその後ふて寝。
そしてニックの策略で夢の中で石をパンに変える機械を見ます。
目が覚めると同じ機械が彼の部屋に。
でもこれをビジネスにするための元手は、散財してしまったトムにはありません。
ところがニックは投資家を集めたから大丈夫だと安心させます。
トムとニックは一攫千金を夢見て部屋を出ます。

ここで、休憩。
グラインドボーンは長い中休みで有名。
85分です。
その間に、きちんとお食事を取るのです。

さて座席に戻った私達は、トムのお部屋の調度類にたくさんの張り紙を見つけます。
ビジネスに失敗したトムの財産は、債権者たちがオークションにかけるのです。
このオークションの担当者の名前がセレム。
だから?ってカンジでしょ?
でもセレムって言うのは,英語で Sellem、つまり Sell them(売っちゃえ)ってことです。
オークショニアーにぴったりな名前でしょう?
オークションで次々と競り落とされる品物。
そしてその中に何とテーブルクロスで隠されていたババも!
彼女は競り落とされる品物が、ひげ女時代の自分のファンから贈られた物なのを見ます。
トムのことを心配してやってきたアンを見たババは、トムはまだアンを愛していると言い残して、見世物小屋の商売に戻ります。

場は変わって、墓場にいるニックとトム。
舞台には開いた墓穴。
これはトムのためにニックが用意したものです。
というのも、ニックがトムに仕えて1年と1日。
トムはニックに支払いをしないといけないのです。
ニックが欲しいのはお金ではなくてトムの魂です。
ニックはトムに、銃、刀、首吊り、そして毒のいずれかを選ぶように迫りますが、トムは選ぶことが出来ません。
そこでニックはカード博打を提案します。
もし、ニックの選ぶカードを3回とも当てることが出来たら、命は助けるという提案。
トムはアンの真実の愛のことを考えて、ニックに勝つことが出来ました。
トムのための墓穴は今はニックのためのものに変わりました。
ところが最後の力でニックはトムに呪いをかけます。
「正気を失うように!」

最後の場はべドラム。
ロンドンの悪名高き精神病院です。
この精神病院は実在したもので、患者を見世物にしたり、その扱いがひどかったので、政府が検挙したりとホガースの時代に話題になったところです。
トムはベッドの脇で、自分がアドニスだと信じ込み、ビーナスを待ち望みます。
アンが看病に来るとビーナスだと信じて喜ぶのですが、アンはトムに子守唄を歌った後、迎えに来た父親と一緒に去ってしまいます。
「私に出来ることはもうないから・・・」
目が覚めたトムはビーナスがいないと嘆き悲しむのです。

舞台装飾がとても素敵でした。
デイヴィッドホックニー。
私は彼は画家としてよりも、セオリーで好きな人です。

2010年8月14日土曜日

プレミアリーグ開幕!

今日はイギリスのプレミアリーグ開幕の日です。
英語での発音は「プレミエ」の方が近いんだけど、日本語でグーグルすると、「プレミア」の方が日本では一般的みたいです。

プレミアリーグはスペインの「ラ・リーガ」と並んで、世界で最も人気のあるサッカーリーグです。
トータル20チームで構成されていて、年度末に最下位の3チームが、レベルがひとつしたのチャンピオンリーグの上位3チームと入れ替わります。

プレミアリーグから降格してしまったのは、
ポーツマス、ハル、バーンリーの3チームです。
反対に今年プレミアリーグに参入したのは、
ウエスト・ブロミッチ・アルビオン、
ニューカッスル、
そしてブラックプール。

このなかでもブラックプールはプレミアリーグは初参入。
1970年に現在のプレミアリーグに当たる「リーグ1」から降格して以来、ずっと低迷を続けていたチームです。
日本の人には社交ダンスで有名なリゾート地といえば、ブラックプールの名前を聞いたことがあるはず。
でもブラックプールの町自体はかなり庶民的で、産業革命の後、労働者のリゾート地として賑わったところ。
実際の町は日本の人がイメージする「SHALL WE DANCE?」とはえらくかけ離れています。

ブラックプールのユニフォームはオレンジ色なので、ニックネームは「タンジェリン(みかん)」
なんと今日、対ウィガンとの試合で、4-0で勝ちました。
他にも勝ったチームはあるけれど、得点の差で、現在のリーグテーブルはブラックプールが1位!
多分、街中がお祭騒ぎのはずです。

私たちのご贔屓「アーセナル」は明日リバプールでの試合です。
来週土曜日には、今期初のホームゲーム。
そしてお相手はタンジェリン。
明日の試合よりもそっちの方が楽しみです。

シーズン始めの試合は、出来れば見に行くことにしていて、来週の試合もチケットを確保済み。
そしてティムちゃんは、私のために応援用のユニフォームも買ってくれました。これは、1970年頃のアーセナルのユニフォームのレプリカです。
最近のオフィシャルユニフォームと違って、コットン100%。
昔のユニフォームのレプリカを専門に作っている業者から買いました。
ちゃんと名前も入れてもらって。
ホントは小文字で注文したんだけど、出来上がったら大文字になっていました。
ま、いいか。

2010年8月13日金曜日

Waddesdon

ロンドン郊外への半日観光で、最も人気があるのはウィンザー城です。
ロンドンを観光で訪れたことのある人は、おそらく半数以上がウィンザーにも足を運ぶのではないでしょうか?
ヒースローの飛行場の近くという立地条件に加えて、やはり王室絡みというのは、イギリスを訪れる人にアピール度が高いと思われます。

私のところに来る、観光のお問い合わせは、「イギリスは初めて」といった方だけではなく、「もう何回か来てるけど、まだ行ったことのないところに行きたい」という方も多いのです。
そういった方にお勧めなのがWaddesdonです。

ここはロンドンから公共の乗り物で、約1時間という手軽さ。
始発駅は、ロンドン・マリボーン駅です。Aylesbury Vale Parkway 駅までは、約50分で、9時半以降はオフピークの日帰り切符が17.70ポンド。
でも気をつけないと、直前に切符売り場がこんな行列ということもありえます(笑)そんな時は、自動販売機でも、切符が買えますから慌てないで。
こんな、2両編成の列車に乗ります。到着駅はこんなカンジ。そして8月の間は、この駅からウォデスデンマナーまで、シャトルバスのサービスが、往復5ポンド。
これは毎日ではありませんし、すべての列車に適応されるわけではないので、時間表を調べてください。この特別サービスがない時は、タクシーを呼ぶしかなさそう。
でも駅の周りには何もないので、あらかじめ、タクシー会社を調べておいたほうが良さそうです。
もしくはひとつ手前の駅 Aylesbury には、タクシーがあります。
ウォデスデンまで12マイル。

敷地はすごく広くて、ピクニックを楽しんでいる人たちもたくさんいました。
レストランもありますし、ロスチャイルド家はワイナリーでも有名ですから、ワインだって買うことができます。

お屋敷のワインセラーも公開されていて、これはその展示のひとつ。
1992年に、エリザベス2世の在位40年を記念したディナーパーティーが、スペンサーハウス(もとはダイアナ妃の実家、スペンサー伯爵家のロンドンの邸宅で、現在はロスチャイルド家所有)で行われた際に、出されたワイン。
ラベルに参列者のサインが入っています。
ダイアナのサインは一番下、フィリップ殿下や、エリザベス女王のサインも見えますか?お屋敷の中は大変に見ごたえのある調度品(かなりフランスに偏ってはいますが)、お庭も楽しめます。
まだ建てられて、100年ちょっとなのですが、あのロスチャイルド家が、お金に糸目をつけずにヨーロッパ中から美しいものを集めてきて、週末のパーティー用に使っていたお屋敷です。
現在の運営はナショナルトラストがかかわっています。

お屋敷の中を見るチケットは時間制で、その場で手に入れたチケットが、必ずしも自分の都合に合うものだとは限らないので、事前にオンラインで購入することをお勧めします。
特に週末は混みあうことも予想されますし、下手をすると、今日のチケットは終了なんてこともありえます。
私は11時過ぎにチケット売り場に並んで、1時15分から1時半に入場というチケットを受け取りました。
もし、2時過ぎとかに並んだら、おそらく当日券はなくなっていたと思います。

2010年8月10日火曜日

アフタヌーンティー週間


毎日メールでいろんなお知らせが届きますが、無視しちゃうものばかり。
でもこれは興味のある人もいるかなーと思うので、抜粋して載せておきます。

8月16日から22日の1週間は「ナショナル・アフタヌーンティー・ウィーク」だそうです。
「へぇー、聞いたことないじゃん」と思ったあなた、私も初めて耳にしました。
それもそのはず、今年が初めてだそうです。

ロンドンが主なのですが、全国で25の協賛場所で、アフタヌーンティーが25%引きだそうです。
予約等は各サイトから行ってください。
このリストは協賛しているホテルと、アフタヌーンティーのお値段(ひとりあたり、割引後)です。
Criterion Restaurant - Piccadilly Circus £21.75
Athenaeum Hotel - Mayfair £20.63
Chesterfield Mayfair Hotel - Mayfair £16.13
Flemings - Mayfair £17.63
Washington Mayfair Hotel - Mayfair £10.88
Hilton London Green Park Hotel - Mayfair £14.63
Kingsway Hall Hotel - Covent Garden £10.50
One Aldwych - Covent Garden £19.88
Swissotel Howard Hotel London - Covent Garden (TLSee Afternoon Tea only)£24.00
Hispaniola - River Thames, Embankment £13.50
Royal Horseguards Hotel - Covent Garden £13.50

Just St James Retaurant - St James (London Landmark Afternoon Tea) £16.88
Courthouse Doubletree by Hilton - Oxford Street £13.88
Marriott Country Hall Hotel - South Bank £18.75
Cadogan Hotel - Knightsbridge £16.88
The Capital Hotel - Knightsbridge (Champagne Afternoon Tea) £21.38
Royal Garden Hotel - Kensington £15.38
The Bentley - Kensington (Summer Breeze Afternoon Tea) £18.75

Baglioni Hotel - Kensington £20.25
Blakes Hotel - Kensington £26.25
The Gore Hotel - Kensington £13.88
The Landmark Hotel - Marylebone (Chocolate Afternoon Tea) £30.00
Andz Hotel - The City £13.50
Prism, Harvey Nichols City Brasserie - The City (Tables of 4 or more) £14.63
Hendon Hall Hotel - North London £11.21

Tylney Hall - Hampshire £14.81
Lythe Hill Hotel - Surrey £11.63
Homewood Park Hotel and Spa - Bath £11.63
Oulton Hall - Yorkshire
Weekdays-£14.63
Weekends-£16.13