2011年1月29日土曜日

おうちでアフタヌーンティー

金曜日、桃太郎君が、放課後にお友達を連れて来てもいいか聞いてきました。
我が家では、桃太郎君がお友達を連れてきたい時には、必ず私たちから許可を得るというルールにしています。
で、その時に、食事をするかどうか(初めての子の場合は)好き嫌いやアレルギーなどを聞いて、おやつや食事の用意をします。
もう何年も知っている、うちにも時々来る女の子(でもガールフレンドじゃない)だというので、ケーキでも焼こうと思ったのですが、せっかくだから、アフタヌーンティーを用意することにしました。
ウィリアム・カーリーで、ペティフォアでも買って来て、おうちではスコーンを焼くと、ステキに盛り付けができそう。
でも、お昼過ぎにお店を覗いたら、もう売り切れですって。
小さなケーキが4つ詰め合わせになっていて、一番上のお皿に乗せるととても引き立ちます。
ちょっと写真を探したんだけど、見つかりませんでした。
この間撮ったと思ったんだけど。
仕方がないので、ウエイトローズでミニエクレアとフルーツタルトを買って来てごまかしました。

それでは今日は、アフタヌーンティーには欠かせない、スコーンを作ってみましょう。
こればっかりは買って済ましたことがありません。すごく簡単に出来るので、拍子抜けするかも。
ボウルに薄力粉を300g。(イギリスではベーキングパウダーの入っているSelf-raisingという種類が売られています)
そして塩と砂糖をひとつまみずつ。
茶色いのがお砂糖。柔らかくしておいたバターをひとかけ(多分50gくらいだと思う)加えます。指とスパチュラで適当にぐちゃぐちゃに混ぜて、バターが全体に混ざったら、バターミルクを(なければミルクでもOK)250から300mlくらい加えます。別にきれいに混ざってなくてもいいので、薄く小麦粉を振った上に、手でこんな形に延ばします。
厚みは親指の幅くらいかなぁ。好きな方でくりぬいて、グリースプルーフペーパーの上に並べます。高温のオーブン(私はファンアシステッドの210度)で15分くらい焼きます。
倍くらいに膨らんで、きれいな焼き色がついたら出来上がり。クロテッドクリームと、イチゴジャムを添えて、あたたかいうちにどうぞ。

2011年1月24日月曜日

女性差別

昨日のリバプール対ウルフの試合(プレミエリーグ)に、女性のラインズマンが起用されていました。
長い髪をポニーテールにしていたので、私もテレビで試合を観ていて、すぐに気がつきました。
「あ、ティムちゃん、女性のラインズマンだ」
「あ、ほんとだ」
我が家ではそれだけで終わったのですが、今朝のニュースはその話で持ちきり。
なぜかというと、生中継がスカイで中継されていたのですが、人気スポーツキャスターのアンディーグレイとリチャードキーズが、マイクが入っていたことに気がつかず、女性差別発言をしたというのです。

まず、ラインズマンの一人が女性だと気がついたリチャードが
「誰か、あそこへ降りていって、彼女にオフサイドのルールを説明したほうがいいんじゃない?」
そしてアンディーはそれを受けて
「信じらない、女性のラインズマンなんて。女性はオフサイドのルールがわからないのに」
リチャードが続けて
「もちろんわかってないよ。これは今日、大ごとになるぞ。(リバプールのマネージャーの) ケリーが怒りだすぞ。でもこれ(女性のラインズマン)初めてじゃないよね? 前にもあったような・・・?」
英語で読みたい人は、デイリーメイルの記事をリンクしておきます。
それが朝の話。
夕刊紙では、二人はクビになったとかいう様な記事が出ていましたが、この二人、かなり人気者なので、そこまでするかな?
今日のニュースでも、いろんな意見が飛び交っていましたが、個人の意見の表現の限界について、とても考えさせられました。
「マイクが入っていないと思っていた」といったミスは、イギリスではよくあります。
いつだったか、当時首相だったゴードンブラウンも、失言問題で話題になりました。
その時もブログに記事にしました。

公の場に立つ人が、発言内容に注意しなければいけないのはもっともですが、オフレコのはずの会話を、魔女狩りのように槍玉に挙げるのはどうかと思います。
まともな常識の持ち主なら、彼らの発言は程度の低いジョークとして、彼らの品位は落とすとしても、目くじらを立てるほどのものではないと思います。
「言っちゃいけないけど、そう思う」
そのほうがよっぽどキケンだと思うんですが。

そんなことを考えながら、今日はピカデリーでガイド仲間の勉強会があったので、列車の中で新聞を読んでいました。
目を引いた記事。
ミュンヘンの歯医者さんが、歯医者嫌いの患者さんの気をそらせるために、胸の大きく開いた制服を起用して、男性患者の数が30%上昇したというもの。
読んでいた新聞はロンドンメトロ。
その記事をリンクしておきます。
写真はメトロから借りました。この歯医者さんは、オクトーバフェストで、鼻の下を伸ばしている男の人たちを見て、このアイディアを思いついたそうです。
なんか、健全なのかそうじゃないのか迷う内容ですが、これを読んでも、私はいやな気持ちにはなりませんでした。
でもこんなことも、気になる人はなるんだろうなー。
なんだか難しい世の中だなーと思います。

2011年1月21日金曜日

Pho

この間の日曜日、お昼ごはんは冷蔵庫にある残り物を食べることにしました。
ティムちゃんは前の日に作ったムーサカを温めなおして食べたいというので、さて、私と桃太郎君は何を食べようかと、冷蔵庫を開けてみました。
数日前のローストビーフがまだ残っています。
そこで、これを利用して、ベトナム料理のPho(フォー)を作ってみることにしました。
フォーはスープが肝心だと聞いたことがあるので、ローストビーフの骨の部分をバッサリ切り取って、スープを取ることにしました。
サーロインの骨の部分で、お肉も結構ついたままだから、スープにはぴったり。。
レモングラスを1本と、スターアニス、おねぎを加えて、煮立たせないようにじっくり2時間くらい煮込みました。スープを取っている間に、もやしとチリ、コリアンダーとミントとライムとライスヌードルとナンプラーを買いに行きました。

ローストビーフは極薄切りにして、もやしは両端を取り除き、薬味もきれいに用意します。
こんなカンジでお皿に盛りました。
これでひとり分。はじめはきれいに盛り付けたお皿をテーブルに持っていって、テーブルで熱々のスープを注ごうかなーと思っていたのですが、面倒っぽいので、キッチンで仕上げることにしました。

今日使うお皿は手描きのお皿。
これは私が桃太郎君のために絵を入れました。
2006年のクリスマスのもの。これは桃太郎君が私のために作ったお皿で、2008年のクリスマスにもらいました。おうちの近くに自分で好きな絵を描いたら焼き上げてくれるお店があって、よくクリスマスなんかに利用します。
ある程度深さがあるので、スープやパスタなんかにぴったりのサイズです。

ライスヌードルをゆでて、具をきれいに並べたら、熱々のスープをかけて出来上がり。
スープはナンプラーと塩コショウ、おしょうゆもちょっぴり入れます。
ライムはお好みで。さっぱりして、とっても美味しかった。

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2011年1月19日水曜日

予約ミス

1月も半ばを過ぎたので、私たちは今年のホリデーの予約を済ませました。
今年はカプリ島に行く予定。
ロンドンからは、ナポリまで飛行機に乗って、そこから船に乗ります。
今年はティムちゃんと二人。
桃太郎君からは「両親とホリデーなんてかっこ悪いから、二人で行ってよ」と宣言されています。

飛行機の予約はオンラインで行いました。
利用する飛行機会社のナポリ便は1日3本。
ちょっと忙しかったので、値段等をチェックして、どの便に乗るかをちゃんと決めてから、実際の予約はティムちゃんに任せました。
私が自分のコンピューターに戻って、ペーパーワークをやっていると、
「みきちゃん、さっきとは違う金額が出てくるよー。きっと、僕達が予約したいって、コンピューターが判別して、値段を吊り上げてるんだよ」
そんなわけないじゃん。
きっと、選んだ日にちや時間が違っているとか、そういったシンプルなことに決まってます。
実際私が見に行くと、単純な間違いでした。
そこで、間違いを指摘して、手続きの仕方を(また)教えて、自分のラップトップに戻って、しばらくすると、ティムちゃんから「予約できたよー、ちゃんと日付も金額もみきちゃんの言ったとおり。」

で、確認のためにEチケットを見てみると、確かに日付も時間も金額も私の言ったとおりでしたが、なんと搭乗者の名前がティムちゃんがふたりになっていました・・・。
ありえないかも。

「私の名前は?」と聞くと、
きっぱり「名前を書いてくださいなんて項目はなかった」だって。
そんなわけないじゃん。

仕方なく、飛行機会社に電話させたら、「名前の変更は30ポンドです」と言われて、ものすごく落ち込んでいました。
余計なお金がかかることよりも、馬鹿な失敗をしたことが許せないみたい。
「名前を替えるんじゃなくって、インプットのミスを報告しているだけ、同じ名前が繰り返された、明らかなミスを察知できなかったシステムのせいでは?」という主張もむなしく、
「こういった電話に対応している手数料ですから」ときっぱり言われて、仕方なくカード番号を読み上げていました。
実際、ミもフタもない言い方だけど、あたっているだけに、言い返せないかも(笑)

午前中ずっと、ありとあらゆる知り合いに電話をかけて、みんなから同情を買おうと努力していたみたいです(笑)
午後に入って、やっと、知り合いで、自分の名前のスペル(かなり長い名前)を間違えたことに気がついて、変更に60ポンド払った人を見つけて、気が収まったみたいです。
「僕はシステムエラーだから(いつの間にかこんな理由に代わっている・・・)仕方がないけど、ジョンなんて自分の名前のスペルを間違えたんだよ。バカだよねー、信じられない奴が世の中にはいるもんだ」
よかったね、ティムちゃん(爆)

2011年1月17日月曜日

英国の付加価値税

英国の付加価値税(消費税のようなもの)(VAT)

英国でVATが始まったのは1973年。
1940年に導入された「Purchase Tax」に代わり、EU統合の一環として、単純化したものです。
今年はじめに17.5%から20%に上がりましたが、日本と違って大きな反対はみられていません。

現在英国のVATは、スタンダードレートが20%、割引レートが5%、0%レート、非課税の4カテゴリーに分かれています。

VAT非課税の項目は、家賃、私立校の授業料、ヘルスサーヴィス、郵便、金融、保険、ギャンブルなどです。
割引レートが適応されるのは、住宅の光熱費、生理用品、車のチャイルドシート、住宅改造費など。
0%レートは食料、書籍、子供用品などです。

これは個人的な意見だけど、授業料やヘルスサーヴィスは、VAT非課税にするよりも、所得税対象所得から控除すべき。
そうでないと、高所得者とみなされているミドルクラスの負担が、あまりにも多すぎると思います。
特に年収が5万ポンドから15万ポンドというクラスは、長年の努力が実って得ている所得層です。
100万ポンドクラスの人たちと違って、所得税を支払った後に、将来のための貯金やプライベートの学費、プライベートの医療費、そしてわずかな娯楽の後にはたいしたものは残りません。

所得税のように、収入によってレートが変わるわけではないので、よく、VATは不公平な税金だといわれます。
でも、生活必需品にはかかっていないので、個人的には悪税だとは思いません。
払いたくない人は、買い物の時に、ちょっと考えればいいと思います。
もちろん細かいところは見直しが必要だと思えることもありますが。

例えば食料品にはVATはかかっていないはずなのですが、細かく見ると、いろんなものが対象外になっています。
基本はぜいたく品(必須ではないもの)とみなされるとアウト。

じゃあクイズです。
次にあげるものはVATがかかっているでしょうか?
① チョコレート
② ソーセージ
③ イチゴヨーグルト
④ 牛ひれ肉
⑤ コカコーラ
⑥ ミルク
⑦ 輸入オレンジジュース
⑧ 国産りんごジュース
⑨ ビスケット
⑩ 紅茶
⑪ ミネラルウォーター
⑫ オーブンで焼くだけの一部調理済み食品
⑬ 濃縮ヴァニラ液
⑭ クリスプス(ポテトチップス)
⑮ マッシュポテトの素

答 VATがかかっているものは、①⑤⑦⑧⑪⑭の6つです。

スーパーマーケットでレシートをもらったら、何にVATがかかっているか記載されています。
ぜひきちんとみてください。
レシートの詳細部分。レシートの合計のところ。

もっと細かく見たい人のために、英国政府の条例のページをリンクしておきます。
0%レートの項目と対象外のもののリスト。

VAT条例(1994年)

2011年1月16日日曜日

ムーサカ (moussaka)


なんだか「またお料理?」っていわれそうですが・・・。

日本もイギリスも不景気なので、今月の「パブの肴」では、レストランのお料理とかよりも、おうちで作る「イギリスの普段のお料理」を紹介していこうかなと思っています。

お客様からいただく質問で「イギリス人は普段何を食べているの?」というものがあります。
「日本人は毎日お寿司を食べている」
「インド人は毎日カレーを食べている」
「ドイツ人は毎日ソーセージを食べている」
何となく、その並びだと、フィッシュアンドチップスとかローストビーフを毎日食べていそうですが、実際はもちろん違います。

そこで、「家庭料理」というアイディアになったのです。
多分、簡単に想像していただけるように、私のおうちが平均的なイギリスの食卓を代表しているわけではありません。
また、お料理のブログは、他にもたくさんあるので、+アルファの部分をちょっと工夫しようかなーと。
でレシピを紹介しながら、イギリスの物価とか、その他ちょっとしたことも併せて紹介できたら・・・。
ま、実際は多分すぐに元に戻ると思うんですけどね(笑)

今日紹介するのはムーサカ(moussaka)です。
パッと見はラザーニアみたいでしょう?
作り方もすごく似ています。

ムーサカは、ギリシア料理です。
イギリスにはギリシアやサイプレス(日本風に言うとキプロス)から、たくさんの移民が来ているので、このお料理もよく知られていて、スーパーマーケットの調理済みコーナーなんかでも売っています。
ギリシアの人たちはラム肉を使いますが、ラムのひき肉は脂が多いので、私が作るときは牛肉を使っています。

ちなみにイギリスのスーパーマーケットでは、牛肉のひき肉は脂の量がパーセンテージで表示されていて、同じクオリティーのお肉なら、脂身が少ないほどお値段が高くなります。
例えばウエイトローズの場合、パックに入っているものは中級クラスの商品で;
特別表示無しのものは脂身が20%で、お値段は1kgで6.58ポンド。
10%表示は「Lean」は8.64ポンド。
5%表示は「Extra Lean」は10.98ポンドといった具合です。
同じエクストラリーンでも高級レンジ(ダッチズラベル)が13.16ポンド、低価格レンジ(エッセンシャルラベル)では6.87ポンドと幅があります。


材料
脂身の少ない牛肉のひき肉 1kg
ポテト 2-3個
お茄子 2本
たまねぎ 1個
トマトの缶詰 1缶
小麦粉 スプーンに2杯くらい
バター 30gくらい
オリーブオイル 少々
ミルク 300ml
チーズ 適量


作り方
① まず大きなフライパンにオリーブオイルをスプーン2-3杯入て、お肉をいためます。
火が通ったら、フライパンを傾けて、余分な脂を全部取り出します。
これをしないと、仕上がりがギトギトするので、手を抜かないように(笑)
面倒だったらペーパータオルで吸い取る方法もアリ。
② そこに、トマトの缶詰を入れて、シナモンと胡椒を加えます。
③ たまねぎをみじん切りにして、加えます。
レシピによっては炒めてから入れるものもあるけど、かなり脂っこくなるので、私はそのまま入れちゃいます。
塩も加えて、弱火で大体20分から30分くらいかな?
④ お茄子は1cmくらいの厚みに輪切りにします。
そして、軽く塩を振って、お皿に並べておきます。
⑤ ジャガイモは皮をむいて、1cmくらいの厚みに輪切りにします。
そして10分ほど茹でて、水を切ります。
⑥ 深みのある耐熱皿(私がうえの写真で使っているのは25cmx20cmくらいのもの)に③の半分を入れて平らにならします。
⑦ その上に、④のお茄子を手のひらではさんで押して、水分をちょっと出してから(絞る必要まではナシ)きれいに並べます。
⑧ 残りのお肉を全部上に乗せて、その上にジャガイモもきれいに並べます。
⑨ お鍋にバターとオリーブオイルを入れて、小麦粉を加えます。
木べらで混ぜながらミルクを少しずつ足して、ホワイトソースを作ります。
⑩ ⑨にチーズを好みで加えて、⑧の上からジャガイモがすっかり隠れるまで回しかけます。
⑪ アルミフォイルで覆って、170度のオーヴンで1時間少々焼きます。
最後の20分はフォイルをとって、綺麗な色になったら出来上がり。
ジャガイモはホクホク、お茄子はトローリになっていたら大成功。
早く取り出しすぎないようにだけ注意すれば、失敗がありません。

付合せにはシンプルなサラダ。
きゅうりとトマトと赤たまねぎをコロコロに切って、オリーブオイルとヴィネガー、塩コショウであわせます。

準備さえしておけば、オーブンにいれている間は何もすることがないので、お客様がいるときにはもってこいです。
せっかくお友達が来ているのに、ホステスやホストがキッチンで長い時間を使うのはイギリスではタブーです。

トライフル

今日紹介するのは、イギリスの伝統的なデザート「トライフル」です。
土曜日に、桃太郎君のお友達がお泊りに来たので、ディナーのために作りました。
我が家ではあまり甘いものは作りません。
ケーキなんかを焼くのは、最近では月に1度以下。

トライフル(Trifle)にはいろんなヴァージョンがあるので、適当に自分風に作ってもまったく問題ないと思います。
手を抜こうと思えば、いくらでも抜くことが出来るのも、ちょっとした魅力かもしれません。
もちろん全部手作りで作ることも出来ます。
手間はかかるけど、満足感はひとしお。

ちゃんとしたレシピをアップしようと思ったんだけど、私はきちんと計らないので、何が入っているかだけ書いておきます。

まず用意するのはガラスの入れ物。
トライフルは側面を見るのも楽しいので、必ずガラス。
大きなのを一つ作ってもいいし、サンデーグラスみたいなのに、人数分作ってもいいと思います。

材料
イチゴ
ゼリー(ゼラチンとフルーツジュース)
カスタードクリーム(卵黄とミルクとコーンスターチとヴァニラとお砂糖)
スポンジケーキ(器のそこに敷くくらい)
生クリーム(クリームとお砂糖)

桃太郎君がイチゴが好きなので、我が家ではいつもイチゴ。
でもラズベリーとか、モモとかいろんなものを入れて大丈夫。

① イチゴは、上に飾るもの以外は小さく切ります。
② フルーツジュースを温めて、ふやかしたゼラチンを溶かします。
少し冷めてから、小さく切ったイチゴを混ぜます。
(手を抜きたい人は、市販のゼリーミックスを使って、イチゴ抜きでもOK)
③ 器の底にスポンジケーキを敷きます。
④ ゼリーをスポンジの上に回しかけて、イチゴが満遍なく散らばるようにします。
⑤ 冷蔵庫でゼリーが固まってからカスタードクリームを上に乗せます。
カスタードクリームは卵黄にお砂糖とコーンスターチをいれて、ミルクを少しずつ入れながらとろ火にかけて作ります。
でも面倒な人は缶詰とかパックのものでも大丈夫。
あまりゆるくしすぎないほうがクリームを乗せる時に都合がいいです。
早めに作って冷めてから使います。
⑥ クリームを泡立てて、お砂糖を加えます。
私は焼かないお菓子にはフルクトース(果糖)を使っています。
お砂糖よりも軽い感じが好き。
⑦ クリームを搾り出して、きれいにデコレーションして、イチゴを載せて出来上がり。

それぞれの材料は出来上がりの器によって全く違うので、まず器の容量を調べてから簡単に計算するといいと思います。
我が家はゼリーが大目(全体の50%)でついでカスタード(30%)、そしてクリーム(20%)といった感じですが、好みで決めていいとおもいます。
あまり甘くしすぎないほうが、美味しいと思います。

てっきりヴィクトリア時代くらいのお菓子かと思っていたんですが、意外と歴史は古く、チューダー時代にクリームを風味付けしたお菓子が始まりだそうです。
材料は全て日本でも手に入るのですが、組み合わせがとてもイギリスなデザート。
食べる時には、スプーンの中に、ゼリーもカスタードもクリームもちゃんと入っていることを確認してから口に運んでください(笑)

2011年1月14日金曜日

ローストビーフ

先日、桃太郎君のお誕生日に、大好きなローストビーフを作りました。
メニューがローストビーフと判った時の、ティムちゃんの反応。
「ひとのお誕生日に、自分の好物を作るのは、さすがみきちゃん」
実際は、桃太郎君もローストビーフが大好きなだけ(笑)

用意したのは骨付きのサーロインです。これで約2kg。
オーブンに入れる前に、室温に戻しておきます。
食べたい時間の2時間前にオーブンを200℃(ファンアシステッド)にしておきます。
オリーブオイルをまわしかけて、塩コショウして、オーブンに入れます。そして、すぐにオーブンの温度を160℃まで落とします。

次はポテトをゆでます。
キングエドワードとか、マリスパイパーなどの、粉っぽいポテトを皮をむいて4つ切りにして、塩を入れたお湯で15分強。
ロースティングパンにはクリスマスの時に作った、グースファット(ガチョウの脂)をスプーンで4-5杯入れて、オーブンで熱くします。

ポテトをオーブンに入れるタイミングは、食べる前1時間半を切ったくらい。

食べる時間の30分前に、お肉を取り出して、フォイルをかぶせておきます。
その少し前に、ヨークシャープディングを焼くロースとパンにもグースファットを入れて熱くしておきます。

お肉を取り出すときに、ポテトの上下を返して、ヨークシャーもオーブンに入れます。
オーブンの温度は190度に上げて、30分は絶対に開けちゃだめ。

出来上がったポテトはこんなカンジ。そして、ヨークシャーはこんな風。茹でキャベツとグレイヴィーを添えて、出来上がり。ローストビーフはサーロインかリブが最適です。

2011年1月5日水曜日

十二夜

今日は1月5日です。
キリスト教の世界で、十二夜と呼ばれるのは今夜。
そこで今日のうちに、クリスマスツリーを片付けないといけないのです。
イギリスでは、十二夜を過ぎて、まだ飾ってあるツリーは大変縁起が悪いとされています。

今日は郵便局に行くご用があったので、のんびり歩いていくことにしました。
リッチモンド橋のすぐ横の、へロン・スクウェアーのツリーが、ちょうど片付けの途中でした。
このツリーは今年のクリスマスに、テレビのコマーシャルか何かで見かけました。
リッチモンドは素敵な街角が多いので、テレビを見ているとよく登場します。
「あれ、これってもしかして・・・」
なんてことがしばしば。

この間の雪の時とは随分カンジが変わりました。明日は1月6日です。
イギリスではそれほど大きな行事はありませんが、大陸では子供達にプレゼントを贈る習慣のあるところもあります。
この日は東方から3人の王様が、生まれたばかりのキリストを参拝した日です。
それぞれに贈り物を持ってきたので、プレゼントの習慣が生まれました。

イギリスではすっかりクリスマス気分が終わった日ってカンジかな?
我が家のツリーも今日片付けてしまいました。
だからティムちゃんは毎年のようにちょっとブルーになります。
そして言い出すことは毎年同じ。
「ねぇ、みきちゃん、今週末にクリスマスのつもりでご馳走を作ったり、プレゼント買ったりしようよ」
クリスマスに思い入れのあるだんな様を持つと、ちょっとこの季節は大変です(笑)

Bincho

クリスマスにお正月とヘビーな食事が続いて、ちょっと食欲を無くしています。
で昨日は、日本食でも食べようか、ということで、ティムちゃんが「どこでも私の好きなところ」に連れて行ってくれることになりました。
でもおすしとかって気分じゃないので、「焼き鳥屋さんに行きたい」って言ってみました。
Binchoという名前で、以前はOXOタワーにあったお店です。

予約なしで、フラッと入ったら、ガラガラ。
カウンターでもテーブルでも、好きなところにどうぞって言われたんですが、やっぱり焼いているところを見たかったので、カウンターにしました。

メニューはテーブルマット代わりになっている紙製で、結構わかりやすいと思います。
ワインリスををくださいっていったら、くたびれたプリントを持ってきました。
シミとかがいっぱいで、ちょっと引いたかな?

ま、レストランと思わずに、カフェと思えば腹も立たない程度。
コートを預かってくれないのも、カフェなら別に気にならないし。
デモね、言い方とか出し方ってものがあると思うんだけど、イギリス人相手なら、こんなものかなとも思います。
実際私が「なんか感じ悪い」ってティムちゃんに言ってみたんだけど、「そうかな?」みたいな反応だったし。

たまに思うんだけど、外国に住んでいる日本人って、特にサービス業(レストランとかショップ)の人たち、わざとカンジ悪いみたいな人、いません?
多分本当はいい人だろうけど、「ここはイギリスなんだから、お粗末なサービスでがまんしなさいよ」みたいな。
感じのいい人と悪い人の差が、ものすごくあるなぁって気がします。
別にへつらう必要は全くないけど、コートを差し出したってことは、「預かる場所がないのを知らない=初めての客 → だから丁寧に言ってあげよう」みたいに考える能力ってないのかなぁ?
で、往々にしてそうなんだけど、文句を言うほどひどいわけじゃないのよね。
ビミョーなライン。
ホントにひどければ、文句を言ってすっきりさせるとか、サービスチャージをはずしてもらうとか、いろんな手があるんだけど、そこまでするほどじゃないから、こまりものです。
何となく、自分がガミガミおばさんになった気分で、それが一番イヤ。

肝心の味だけど、「焼き鳥屋さんはこうでなくっちゃ」みたいな思い込みが一切ないので、こんなものかなーって感じです。
考えてみれば、焼き鳥屋さんって、生まれてから一回も行ったことがない。
焼き肉屋さんだったら、たくさん行ったことがあるけど、焼き鳥屋さんはテレビとかで見たことがあるだけ・・・。
湯葉のサラダはガッカリだったからお勧めしません。
ベーコンが入っているんだけど、安物のスモークベーコンなので、においが気になってあまり食べられなかった。
湯葉は乾燥したものだと思うけど、パリッとしていて、面白いんだけど、他の材料と全くマッチしていないので、残念な結果。

写真は左手から「もも」「たぬき(しいたけの裏側につくね)」「砂肝」これは銀杏。他にもしし唐とか合鴨とか頼みました。
赤ワインとミネラルウォーターを1本ずつとって、50ポンドくらい。
本当はもっと他にもチャレンジしたかったんだっけど、2本以上頼まないといけないので、ちょっとね。
ティムちゃんと私は食べたいものが随分違うので、これはあまり便利なシステムではありませんでした。
最低2本から、というのは知っていたのですが、1種類を2本以上頼まないといけないのって、何となく理由がわからない。
メニューに載ってるのをみんなひとつずつ、とかって食べたかったな。
もっとたくさんの人数で行けば楽しいかもしれません。

「しし唐」と「たぬき」は、また食べてもいいかなって思いました。
「もも」とか「合鴨」は全然美味しくなかった。
単純な料理法のものって、素材が美味しくないとそれでアウトだなぁって実感。
銀杏とかも、ロンドンの他のお店(焼き鳥屋さんじゃないけど)で、もっと美味しいのが食べられるし。
ま、安いからという理由があるけど、もっと高くても美味しいものをメニューに載せてくれるといいのに。
で、高くてもいいから、1本ずつオーダーできたら、また行くかもしれません。
とりあえずは話の種に一回行ったから、それでよしとします。

店内はこんな風。

2011年1月4日火曜日

新年

みなさん、明けましておめでとうございます。

ロンドンはクリスマスからずっと曇りのお天気が続いています。
今年の(あっ、もう去年になっちゃったけど)クリスマスは、週末だったので、何となくいつもと違う時間の経ち方でした。
どこがどうってわけじゃないんだけど、すごく時間が経つのが早かった感じです。
そしてあっという間にお正月。

私たちは、特にお正月を大掛かりにお祝いする習慣はありません。
年越しのパーティーとかには行きたくないので、普通はのんびりおうちで過すことにしています。
クリスマスほどではないにしろ、少し上等なおつまみ類を用意して、いつもよりちょっといいワインを飲んで、年が明ける時にシャンペンを開ける程度。
今年は桃太郎君が、お友達のところで新年を迎えるということも手伝って、いつもより更にひっそりとしたものでした。

イギリスでは、昨日や今日から仕事始めの人がほとんどです。
ティムちゃんの会社は、昨日までお休みで、今日から内勤の人たちは出社したそうです。
でも、ティムちゃんは別に出社の必要はないので、会社に行く代わりにロンドンに二人でショッピングに行くことにしました。

リッチモンドから車で出かけたのですが、まだまだロンドンは空いています。
きっと、お休みを取っている人たちが、たくさんいるせいかな?
それとも混雑税が値上がりしたせいかもしれません。
年末まで8ポンドだった、ロンドン中心地に車を乗り入れるチャージが、今日から10ポンドになりました。
また、今日から付加価値税(消費税)は20%になりました。
またこの税金のことは、日を改めて報告します。
ガソリンも値上げだし、今は車を満タンにするのに、70ポンド以上かかります。
ラジオでもずっと不景気な話ばっかり流れていましたが、どうして、ロンドンのショッピング街はどこも盛況のようでした。

クリスマスの後のセールがやっと一段落したようなことを、どこのショップアシスタントも言ってました。
でもイギリス人よりも、外国人が目立っていたかな?
ジャーミンストリートとボンドストリートしか見ませんでしたが、飛び交っていたのはフランス語とイタリア語、そして中国語(だと思う)がメインでした。
結局欲しい物は全てセール除外品、という、いつものパターンを確認して、遅めのお昼を食べて帰ってきました。
ティムちゃんは靴、私はブーツを探していたのですが、ティムちゃんの欲しい靴はサイズが合わなくて買わず終い。
私はラッキーなことに素敵なブーツを手に入れることができました。

今年がどんな年になるのか楽しみです。
でもどんなサプライズが待っているにしても、家族がみんな健康で、また揃ってクリスマスがお祝いできれば、他には何にもいりません。
皆さんの新年も素敵な年でありますように。


今日のリッチモンド