2011年3月28日月曜日

国勢調査


イギリスでは、10年に一度、国勢調査が行われます。
10年前のものは日記などを残していたわけではないので、詳しいことは忘れてしまいましたが、あった事だけは覚えています。
今回はブログに残せるので、10年後に、また、これを読んで思い出すことになるのかも(笑)

内容は、その住所に住んでいる人の詳細って感じです。

我が家は3人家族なので、ティムちゃんと私と桃太郎君の名前、それ以外には職業とか、国籍、学校の成績なんかを書くところもありました。
イギリスの学校は16歳、18歳、そして大学と、その時々に卒業の資格があるのですが、何教科合格したかって書くんです。
そして、ディプローマとか、プロフェッショナルな資格なんかも。
あと人種に関する質問なんかもありました。

大切な調査なんだけど、みんなちゃんと書くかな?
そう思ったのは、10年前と同じです。
そういったことは、はっきり覚えているんですね。

国勢調査の結果は、100年後には公開されます。
逆に、そこに誰が住んでいたか、もしくは国勢調査の日にゲストとして泊まっていたか、ということは、地元の図書館で調べることができます。
今回の国勢調査は、「2011年の3月27日に、その住所に泊まった人」の記録です。
だから、例えば1泊だけのお客様でもゲストとして記録するのです。

統計がとられた後には、キチンとまとめたものが報告がされます。
発表されたら、またここで紹介しますね。

2011年3月27日日曜日

暴動の後


今日は午前中はお仕事、午後からは例のチャリティーツアーで、ウエストミンスター地区を歩きました。
お友達が参加してくれたので、ツアーが終わってから、トラファルガー広場まで行って、ナショナルギャラリーのカフェでお茶してきました。

今朝の明け方まで、ここは暴徒が居座ったところ。
他にはリッツホテルの落書きとか、バークレー銀行の窓ガラスが割らた痕を目撃しました。
各組合が国家出費の切りつめなどに対して、抗議のデモを行ったのを、一部、資本主義反対グループの暴徒が乗っ取ったカタチで、最後はお決まりのパターンになってしまいました。

昨日はチャリティーツアーで、リッチモンドを歩いただけだったので、ロンドンのデモや暴徒のニュースはテレビで見ました。
きっと、イギリスを知らない人は、テレビの情報だけだと、イギリスってなんて怖いところだろうと思っているかもしれません。
ティムちゃんは、ニュースを見ながら「モノの被害なんかよりも、こういった映像が与えるイギリスのイメージの悪化」を心配していました。
どこの国でもそうだけど、やっぱりドラマティックな映像を、メディアは表に出したがります。
昨日のBBCでも、何回も何回も繰り返したシーンばかり。
ニュース(NEWs)の意味がない映像ばかりでした。
この間も大学の授業料に関するデモが、暴徒化したのをメディアが取り上げたばかり。
逮捕者もかなり出たようだけど、イギリスでは、逮捕されたって有罪にならないケースもよくあるので、日本の「タイホ」とは全然格が違うみたいです。

今日、暴動の後のロンドンを見て、私的には、いろいろ被害がでたところを、観光客らしい人が写真に収めているのが印象的でした。ちなみにこのデジタル時計は最近トラファルガー広場に設置されたもの。
ロンドンオリンピックまで、あと何時間かの表示が出ます。
でも設置後すぐに壊れてしまったので、みんなから笑いものになりました。
イギリスらしいニュースだったけど、ちょうど地震のすぐあとだったので、ちょっとタイミングを考えて記事にはしませんでした。

これは、トラファルガー広場の床に書かれたもの。
「われわれは変化を要求する」といった意味です。文句を言うのは簡単だけど、いったいじゃあどうやってこの赤字を埋めるのか、アイディアも一緒に書いたらもっとインパクトがあるかも(笑)

2011年3月21日月曜日

リビア

「対リビア制裁強化」という名前の戦争が始まりました。
イギリスの新聞やテレビでは、数日前からリビアでの出来事が、日本の地震のニュースに代わって第一面に移動しました。

イギリスとリビアの関係というのは、テロ、石油、ビジネス、たくさんの要素が絡んでいて、この数十年の間だけでも、何度も大きくかわっています。

リビアのかかわった英国(スコットランドを含めて)でのテロというのは、おそらく「ロッカビー事件」がもっとも有名かもしれません。

前ゴードン・ブラウン首相のときに、その首謀者であるとされて、スコットランドに終身刑の判決を受けて服役中だったメグラヒ容疑者が、健康上の理由で釈放されたのも、かなりビジネスの裏の世界を想像させられました。

ロンドンにも、リビアに深いかかわりのある場所があります。

セントジェームス広場。
ここの5番地に、1984年2月、リビアの大使館が入居しました。
ただ正式な大使館員ではなく、そのことはリビアも黙認状態だったそうです。
4月に入って、トリポリでカダフィ政権に異議を唱えた学生2人が処刑されたことに対して、この大使館前でデモがありました。
この騒動で、カダフィー側(大使館)とデモ隊の間を分けるために、30人の警官が配置されました。
その中の一人、イヴォーン・フレッチャーさんは、同じく警官である婚約者と共に任務についていました。
4月17日の話です。
その時のニュースの報道はこちら。デモの人数が増えて、その大声に対抗するために、大使館の中では大音響の音楽が流されたり、騒然とした中で、大使館側から集まったデモ隊に向けて、発砲があったのです。
イヴォーンさんを含む11人が、銃弾に倒れ、イヴォーンさんは、その1時間後に亡くなりました。

セントジェームス広場の北東角には、このイヴォーンさんを記念して、小さな碑が立てられています。いつここにきても、お花が飾られています。
身長は159センチ、イギリスでもっとも小柄な婦人警官だといわれていました。

自然の災害に立ち向かうだけでも大変な世の中なのに、人間同士が殺しあうなんて、なんて愚かなことかと思います。

2011年3月19日土曜日

チャリティーツアー初日


予約してくれた、3人の人たちを待つ前に、日本大使館で、記帳しようと思いました。
9時30分に開くので、10分くらい待ったかな?
もっとたくさんの人が来ていると思ったのですが、9時半にはだれもいませんでした。

道行く人が、閉まっている扉の前に、私が何で立っているのか不思議そうに見た後、日本大使館の看板を見て、納得したような顔をして通り過ぎていきました。
やっと扉が開くと、さらにガラスのドアに貼り紙
「身分証明書をご提示ください」
扉を開けてくれた係りの人に
「記帳に来たんですけど、IDは持ってません」
問題なく、入れてくれました。

私は記帳するのはうまれて初めてです。
中の係りにそう言って、何を書けばいいのか聞いてみましたが
「キマリはないので、よかったら前のページとか、参考になさっては?」といわれました。
でも非常識なことは書きたくないので、とても緊張しました。

記帳が終わった後、集合場所に行って、お客様を待ちました。
予約は3人。
結局は5人で催行になりました。

うれしかったハプニング。
お客様の何人かが、遅れていたので、地下鉄の駅に、確認に行くと、5-6人の日本の女の子たちがいました。
そこで、チャリティーでツアーをやるんだけど、予定がないなら来ない?って聞いてみたんです。
用意した看板を見せて。
そしたら、予定があるからいけないけど、寄付したいって、みんながお財布を出してくれました。
本当にうれしかった。
大使館の前でも、日本人のおばさん二人に声をかけたら、反応がなかったので、期待していなかっただけに。

お天気もよくて、楽しいツアーでした。
一生懸命用意してよかった。

更にもっとうれしかったのが、10分くらい前に届いた、参加の方のメール。

「みきさん、今日はありがとうございました。地震発生以来はじめて楽しい時を過ごしたかも・・・」本当にやってよかった。

それにしてもしゃべってる時の顔って、へんなの。

明日も頑張ります。
10時30分大英博物館。

2011年3月18日金曜日

3月20日、吉田都さんの緊急公演

お友達のまみちゃんから、メール。
まみちゃんは、私とおんなじブルーバッジガイドです。
ほぼ同じくらいのときに、ガイドの学校に行ってて、その前のアシスタントの時代からのお友達。
彼女はバレエをやっていた関係で、吉田都さんのお友達なのです。

以下はまみちゃんからのメール。
変に編集しちゃわずに、そのまま載せます。

英国公認日本語ガイド協会の皆様へ

急なことで恐縮ですが、さきほど決定いたしました「ロイヤルオペラハウスによる東北関東大震災のためのコンサート」に、皆様のご協力をいただけますようお願いします。
演目は、ROYAL ACADEMY of MUSIC の日本人児童などによる合唱がメインです。
吉田都によるバレエも演目に入れる予定です(本人がそのつもりなので、まず100%)。
5月のバーミンガムロイヤルバレエの日本公演のリハーサルのためにこちらに戻っていた
吉田さんは、こちらで何か自ら出来る事はないか、と模索中でした。
幸い、ロイヤルオペラハウスが予定の入っていない20日の午後、同劇場内の   
LINBURY STUDIO(300席の小劇場)を無償で提供してくれる事となり、合唱との
コラボを行えることになりました。音響、照明など、費用がかかるかもしれないので、ひとり
20ポンドの料金を設定しましたが、もちろん当日さらに寄付を集められれば、必要経費以外
すべて日本の被災地に送られます。どこの機関を通じてなのかなど、私も把握できていない
事が多いので、曖昧な点に関しては、分かり次第お知らせします。
切符販売はオペラハウスのboxoffice 及び電話予約ラインのみです。
020-7304-4000にお願いします。   まみ

吉田さんのファンの方、そうでない方、とりあえず、オペラハウスにご連絡ください!
そして、この情報をぜひ広めてください!

明日のツアー

明日のチャリティーガイドツアーの宣伝です!
明日、3月19日、朝10時に、グリーンパークの中、地下鉄駅に一番近いところにツアーボードを持ってお待ちしています。
公園の一部がちょうど工事中なので、少し、判りにくいかもしれません。
グリーンパークの地下鉄の駅にお手洗いがあります。
その横、公園への出口からでるといいです。

明日のお天気は曇り時々晴れ。
歩くのには最高の、最高気温11度です(笑)

1時間半くらい、セントジェームス地区のいろいろな街角をご案内させていただきます。
「へぇー、これってそんな歴史があるんだー」
そんな風に楽しんでいただけるとうれしいです。
今のところはグリーンパークまで帰ってきて解散の予定ですが、もしかしたら、ピカデリーサーカス解散になるかも。
定番ツアーではなく、初めてのコースなので、進み具合で決めたいと思います。
今回のチャリティーのために特別にコースを作りました。

桃太郎君にビデオを撮ってもらって、DVDで売ろうかな?
欲が出てきた・・・。
でも桃太郎君も忙しいみたい。
学校の津波募金実行委員長を名乗り出て、企画をいろいろ考えています。
誇りに思っています。

私のツアー以外にも、明日は2本用意されています。
ひとつはナショナルギャラリー、10時10分から(遠くから来る人は、お手洗いとかに行くだろうから、こんな時間です)
もうひとつは、大英博物館とその周辺、10時30分から。
詳しくはウェブサイトを見てください。

2011年3月17日木曜日

チャリティーツアーの準備

昨日、今日とチャリティーツアーの準備で大忙しでした。
もし、こういったことをやっていなかったら、多分、おうちでテレビやネットのニュースをずっと見ていたと思います。
そんな時間は全然ありませんでした。
だから、よかった。

昨日、ロンドンで、全く違う業界のお友達と話す機会があって、やっぱりみんな随分精神的にまいってる。

ほとんどの在英日本人は(私が話したかぎり)罪悪感の話をします。
「イギリスに住んでてさ、食べ物も寝るトコもあって、被災した人たちに申し訳ないんだよね」
「遠くに住んでて、見てるだけで何も出来ないって、本当に辛いよね」
気持ちはすごく判ります。
私もそうだったし。
「日本人なのに、外国で、のほほんと暮らしている」
そんな自分の境遇が罪悪感に結びついて、落ち込んで、自分だけ、ずるしちゃった感覚。
だから、会話が楽しかったり、いいことがあったり、何かしようってポジティブなもの全てに「ジシュク」しなくちゃって考えてしまいます。
私も、今回のチャリティーツアーを思いつくまではそうでした。
お友達とおしゃべりしていても、笑っちゃいけない、みたいな。

今はそうは思いません。
私たちは日本の被災した人たちを、ちょっとだけだけれど、助けることの出来る機会を与えられています。
だから、イギリスの日本人のみなさん、ディプレストしないで。
自分ができる、小さなことから考えましょう。

ニュースだけを見て、悲しい一日を過さないで。
こんな今だからこそ、外にでましょう。
なにか、みつけましょう。

2011年3月15日火曜日

がんばれ日本 from LONDON



英国公認日本語ガイド協会(JRTGA)では、この度の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被災者のための募金をお手伝いさせていただくために、ロンドンにおいて、3月19日から3月31日まで、毎日チャリティーガイドウォークを行います。
たくさんの方たちが、私たちの趣旨に賛同して下さり、結果、たくさんの義援金が集まることを願っています。
日本のためにできることは「個人」によって違います。
みんなで「何かできること」を考えませんか?
たくさんの「個人」が大きなチカラになります。
チャリティーガイドウォークの詳細は、
www.jrtga.com をご覧下さい。

有志が集まってチャリティーガイドウォーク。

もちろん私もガイドします。

観光ガイドの仕事は、こういった災害時には、直接は何の役にも立たないけれど、せめて、私たちのできることで被災された方のお役に立てたら。
まだまだ調整することが多くて、全部は決まっていないので、アップデイトは私たちのウェブサイトをご覧になってください。
もし、ご家族やお友達がロンドンにいるなら、このガイドウォークのことを伝えてください。
たくさんの方に参加して頂きたいと思っています。

2011年3月14日月曜日

チャリティーコンサート

イギリスでもたくさんの人が、今回の地震で被災された方たちのために何ができるか考えています。

さっき、ガイドの友人経由で、「今晩ロンドン三越でチャリティーコンサートが開かれる」というお知らせを受け取りました。
今、三越に連絡をして、詳細を伺いましたが、あまり細かいことまでは決まっていないようです。
でもコンサートがあることは決まっているそうなので、もしよかったら、覗いてみませんか?

場所 ロンドン三越
最寄り駅 ピカデリーサーカス
時間 3月14日(今日)夕方5時半から
葉加瀬太郎さんのご好意で、開かれるそうです。
何時までかは、まだ決まっていないそうです。
ここで集められたお金は、三越からの寄付ものせて「British Red Cross」へ行きます。

それから、まだ詳細は未定ですが、今週の土曜日(3月19日)
私も何か、ロンドンでできることをするつもり。
多分、ボランティアでガイドをして、寄付を集めることになると思います。
決まったら、ブログに載せます。

2011年3月13日日曜日

イギリス人の反応

今朝のイギリスの新聞はみんな日本関連の記事でいっぱいでした。
新聞社も商売なので、ビビッドな写真を表紙に選んで、どこも、劇的な印象を売り込んでいました。
2001年のニューヨークテロの時や、2005年のロンドンテロの時もそう。
なんだか、こういったことを見ると、資本主義のイヤな面だなぁと思う。
イギリスでは、月極めで新聞を取るよりも、お店で買う人が多いので、いきおい派手な見出しが購買力をそそるのです。
きっと一番派手な新聞が、もう一部、売れるんだろうなー。

でもそんななかで、1紙。
英国のインディペンデント紙では、日の丸に「がんばれ東北、がんばれ日本」の文字。
うれしかった。
新聞の記事をリンクします。
http://www.independent.co.uk/news/world/asia/towns-vanish-thousands-die--ndash-but-a-nation-begins-its-fightback-2240508.html
実は「ガンバル」って言葉は好きではないんだけど、イギリスでイギリスの新聞で見ると、ちょっと印象が違ってきました。
イギリスでは、たくさんの人が日本を応援してくれています。

今日、街を歩いていたら、いつもと違って、人の視線を感じました。
声をかけてくれた人もいます。
「日本人ですか?」
「だいじょうぶ?」
ティムちゃんの知り合いからも、たくさんの電話がかかってきました。
「奥さんのご家族は大丈夫ですか?」

桃太郎君の学校の学年主任からも、電話がありました。
「週末に、ご迷惑かとは思ったんですが、桃太郎君は大丈夫ですか?」
電話を取ったティムちゃんは、最初、何で電話がかかってきたのかが把握できなかったそうです。
「桃はとても元気ですが、何か、あったんでしょうか?」
ティムちゃんは、インフルエンザだとか、伝染病のことをすぐに思い浮かべたそうです。
「日本の地震と津波のことで、桃太郎君の親戚やお友達に何かあったかもしれないと思って、心配で電話をしました」
桃太郎君の学校には、全部で数人の日系の男の子たちがいますが、多分、その子たちのおうちにもかけているんだと思います。

新聞の記事もうれしいけど、こんなひとりひとりの「Care」がうれしい。
被災された方たちに、イギリスからも応援している人達がいることを伝えたい。

不安な時

大阪に住んでいる妹とやっと連絡が取れました。
場所が全く違うので、はじめは心配もせずに、連絡を取ろうと考えてもいませんでした。
こういった非常時には、回線が混んだりするので、なるべく不必要な電話は国際間でかけないほうがいいだろうと考えていました。

イギリスに住んでいる日本人の数は、5-6万人以上といわれています。
その人達がいっせいに日本へ電話したら、本当に必要な人の電話が繋がりにくくなるだろうと考えたのです。
阪神大震災のときも、電話がなかなか繋がらずに、もどかしい思いをした経験から、そんな風に考えました。
そこで、メールを打って簡単に状況を知らせたらいいだろうと思いました。

ところが返事が来ないのです。
国内出張の多い仕事をしていると、以前言っていたことが思い出されて、どんどん不安になりました。
でもいろいろな理由が重なって、返事が遅れただけだったそう。
その理由のひとつというのが、彼女のコンピューターがなぜが初期化したというものでした。
地震の影響だそうです。

昨日はお菓子を焼いたり、お片づけをしたり、気を紛らわせるようなことを少しずつしていました。
今日は、教会に行って、礼拝を受けてこようと思っています。

桃太郎君はAtheistです。
訳すと、無神論者。
桃太郎君の説は「本当に神様がいたら、世界から不公平な災害がなくなる、災害はいたるところにあって、何の罪もない人たちが亡くなっている、だから神様はいない」ということらしいです。
ティムちゃんは、典型的な英国国教会の信者で、つまり、教会は儀式のために行くところってカンジかな?
洗礼式とか結婚式とか、世俗的な場所で、魂のために行ってるようではありません。

私は「なんでも神様のせいにする信者」ではありません。
でも、頻繁ではありませんが、教会にも行くし、聖書も読みます。
宗教は教会や神様のためではなく、人のためにあると思っています。
教会というのは、私にとっては神様の家(つまり別世界)なので、そういった場所に身をおくことは、世俗の世界を離れて考えることの出来るところということなのです。

もし、たくさんの報道で、心が不安な人は、自分なりの「別世界の場所」をみつけるのがひとつの方法かもしれません。
私にとってはそれは教会ですが、どんな場所でも、その人に合った場所があると思います。
お庭の片隅だとか、公園のベンチだとか。
そういった場所探しが難しい人は、いつもと違うお茶を入れるとか、香をたいてみるとかもいいかもしれません。

被災された方は、本当にお気の毒だし、早くもとの生活に戻れるように心から願っています。
でもこういったニュースから、心に傷を受ける人もたくさんいると思います。
あまり、生々しい報道や、ドラマティックな報道は、そういった不安を煽ったりすることもあるので、少し距離を置く必要があるかもしれません。

2011年3月12日土曜日

雨の心配

日本に住んでいる知り合いから、メールがまわって来ました。

石油関係の工場勤務の方から情報。
外出に注意して、肌を露出しないようにしてください!
石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降るので外出の際は
傘かカッパなどを持ち歩き、身体が雨に接触しないようにして下さい!!!

原子力発電所の爆発事故など、地震からの2次、3次的な被害が大きく報じられています。
どうか、たくさんの人達が一刻も早く救出されますように。

追記

今(英国時間午後7時半)、別のメールを受け取って、上の記載は悪質なチェーンメールであるとの情報があります。
コスモ石油のオフィシャルサイトのリンクを張っておきます。
http://www.cosmo-oil.co.jp/information/110312/index.html
ブログやツイッターなどを介して、一般の個人から、たくさんの情報を得られる利点とは裏腹に、こういった悪質なアソビが蔓延していることに、怒りを覚えます。
でも、情報の源や、その信憑性を、自分自身で判断しなくてはいけないのは、いつでも大切だということかもしれません。

そういった教訓(自分への)のために、オリジナルの部分は修正せずに、追記の形でこの記事を残したいと思います。

2011年3月11日金曜日

非常時の情報

今朝、日本で大きな地震があったのを、BBCのニュースで知りました。
我が家では、朝起きてから9時ごろまで、BBCのニュースを見ることが習慣になっています。

今朝のBBCでは、他のニュースはほとんど流れないまま、地震や津波の報道が続いていました。

思い出したのは、もう10年以上前の阪神大震災のとき。

あの時は、英国時間でお昼前に、ジュネーブからヒースローに到着するグループをお迎えに行きました。
地震があったことは、ニュースで知りましたが、簡単なことだけで、実感が伴わないまま。
空港で、グループの添乗員さんから、出発前にジュネーブのホテルの衛星放送(NHK)で、地震の映像を見たと伺いました。
神戸からのお客様が大半を占めていたので、観光どころではなく、情報収集や、帰国の手配などに追われた記憶があります。
ほとんどのお客様は、公衆電話を利用して、自宅や職場に連絡を取っていらっしゃいました。

2001年に、ニューヨークでテロがあった時には、私はコッツウォルズの観光をしていて、運転手さんが知り合いから電話をもらって事の次第を知りました。
すぐ後に、ティムちゃんが携帯に電話をくれて、「ロンドンに戒厳令が出されるかもしれないといううわさがある」と知らせてくれました。
その日の夜は、お客様は自由食、何のアレンジもされていなかったので、旅行会社に連絡を取って、しかるべき手続きをしました。

2005年のロンドン同時テロの時は、自宅でテレビを見ていて事件を知りました。
ティムちゃんも家にいたので、慌てて電話をかけるようなことはなかったのですが、仕事をしていたガイドの友人たちからは「携帯がつながらないので、何が起こっていたのかさっぱりわからなかった」と聞きました。
旅行会社もガイドや運転手の携帯がつながりにくくなっていたので、情報の流しようがなかったようです。
桃太郎君の学校からも、自宅に電話がかかってきて、被害がなかったかどうか確認されました。

今朝の地震の報道は、ほぼ同時中継だったので、日本で何が起こっているか、把握するのは容易でした。
イギリスにいて、イギリスの報道だけで、かなりのことがわかってありがたいと思いました。
でも、日本のサイトなら、もっと情報が得られるだろうと思って、朝日とか毎日などのサイトに行きましたが、ヘッドラインと数行の情報が連なっているだけで、情報自体はたいした量ではないことに驚きました。
日本のウェブのニュースって、普段から、こんなカンジなのかなぁ?
イギリスでの報道のほうが、よっぽど細かいんじゃないかと思ったのは、私だけでしょうか?

でも、感心したこともあって、携帯電話やグーグルが、被災者のための掲示板サービスを行っていること。
グーグルのものは、名前で検索が出来るようになっています。
http://japan.person-finder.appspot.com/?lang=ja
携帯電話の会社のものは、携帯番号の持ち主が、「無事です」「自宅にいます」などのメッセージを残したり出来るようになっているそうです。
チェックしたり、メッセージを残すには、携帯電話番号が必要です。
http://dengon.softbank.ne.jp/J
今、サイトでアドレスを調べようと思って、もう一度チェックすると、携帯電話のサービスは、ケーブルの切断や、処理能力の超過、停電などの理由で中断しているところが多いようです。

また、ツイッターで火災や津波の被害状況を流している公共機関もあるようで、情報源を選べば、正確な情報を的確に得ることができるようです。
日本では、新聞社やテレビ局が、もう情報源ではなくなってきてると実感しました。

2011年3月7日月曜日

Prefect(監督生)

桃太郎君が、学校の「Prefect」に選ばれました。
イギリスの学校には、日本の朝礼みたいなものはないようです。
でもその代わりに、アセンブリーという時間が設けられていて、生徒達がホールに集まります。
桃太郎君の学校では、月曜日の午後にアセンブリー。
そして、毎週ではありませんが、アセンブリーの後に、各界で活躍しているゲストスピーカーが1時間弱の講演なんかをします。
テレビに出てくる人もいれば、ビジネスで有名な人もいて、保護者も参加することができます。

今日のアセンブリーでは、新たな「Prefects」の発表があったそうです。
「Prefect」とはイギリスの学校の制度のひとつで、日本語訳は「監督生」だそうです。

すべての学校にあるのかどうかは知りません。
でも私立の学校には必ずあるみたいです。
「ハリーポッター」の中で、ロンとハーマイニーがプリフェクトに選ばれて、選ばれなかったハリーが仲間はずれみたいな気分を味わうシーンがありました。
ダンブルドーァのことをちょっと逆恨みしたりして。

プリフェクトとは、先生の補佐役として、ある程度の責任を負かされる生徒に与えられた「役職名」です。
だから、「監督生」というのは、とてもわかりやすい訳です。
通常は、その学校の最高学年の生徒達から数人選ばれます。
プリフェクトに選ばれると、特別なネクタイを身に着けて、周りからも一目置かれる立場になります。
イースターのお休みの時には、リーダーシップ養成の特別合宿があるそうで、桃太郎君は今から楽しみにしています。
桃太郎君は、現在ロウアーシックスといわれる学年で、9月の新学期から学校の最高学年「アッパーシックス」になります。

学校からもらってきたプリフェクト専用のネクタイを身につけていたので「ブログに載せる写真撮らせて」って聞いてみましたが、ダメだって。
残念。

ティムちゃんもすごく喜んでいるんだけど、桃太郎君が自分のお部屋に行ったら、自慢げに
「みきちゃん、僕も、プリフェクトだったし、クリケットのキャプテンだったし、フットボールのキャプテンもやった。おまけにハウスキャプテン(これは寮長のこと)もやったよ」だって。
子供に対抗してどうするってカンジなんですけど(笑)
男の人って、いつまでも子供。
桃太郎君にも、ティムちゃんにも「すごいねー」と感心してあげたら嬉しそうでした。

2011年3月6日日曜日

エミレイツのクラブクラス


これは、エミレイツのシーティングプラン。
アーセナルのスタジアム、エミレイツには、4種類の座席エリアがあります。
グラウンドレベルがロウアー・ティア、その上がクラブレベル、そしてエグゼクティブ・ボックス(個室)、そして、アッパー・ティア。

私たちは、いつもはアッパー・ティアに座るのですが、今回初めてエミレイツのクラブクラスに席を取りました。利用したのはアーセナルの公式「チケットエクスチェンジ」のシステムです。
シーズンチケットを持っている人たちが、試合を観にこれない時に、持ちチケットを他のファンに譲るシステムです。
と言ってもファンとファンが直接取引をするわけではありません。
それは違法。
じゃあどうなってるかというと、
1、チケットを譲りたい人(シーズンチケットホルダーのみ)が、アーセナルに日にちとシート番号を連絡します。
2、アーセナルが座席番号と値段をウェブに載せます。
3、シルバーメンバーとレッドメンバーは、一般のチケットの購入方法と同じように、ウェブで購入します。
4、売れた金額は、シーズンホルダーの翌年のチケット代から割り引かれます。

いろんなレベルの席がこのチケットエクスチェンジで取引できるようです。

これはいつものアッパーティアからの眺め。
高さがあるので全体が見渡せるものの、やっぱり遠いです。試合の流れはよくわかるのですが、特徴のあるプレーヤーじゃないと、誰だかわからないときもあります。
遠くからでもわかるのは、アシャーヴィン(シャツをパンツの中に入れているから!!)でもクラブクラスの席からは、私の弱い視力でもちゃんと背番号が読めました。

クラブクラスにはレストランもあって、食事をすることも出来ますし、バーももちろんあります。
いつものバーとは置いている食べ物がちょっとだけ違います。
サンドウィッチもあるし。バーの雰囲気はこんなカンジ。上に並んでいるドアは、個室のドアーです。
中はこんな風。試合の後に、係りに頼んで見せてもらいました。
クラブクラスの一番いいところは、バーが試合の後も開いているので、そこで時間をつぶすことが出来る点です。
というのは、試合が終わった後は、みんなが地下鉄の駅に向かうので、混雑がすごいのです。
2-30分ずらすだけで、帰り道が随分と楽になります。

これはクラブクラスの入り口。肝心の試合は、前半サンダーランドにおされ気味だったけれど、テンポのいい展開でした。
レフリーの誤審が続いて残念ながら0-0で終わりました。
アシャーヴィンの、オフサイド(ホントはオンサイドだった)とペナルティーがあれば2-0で勝つところでした。
それじゃ、試合中の写真をちょっと載せておきます。

2011年3月2日水曜日

ウイリアム王子様とケイトさんの下着姿!


これは笑えました。
本屋さんの前を通りかかった時、ウインドウ・ディスプレイの中で発見!
早速ネットで調べたら、希望小売価格5.99ポンド。

ウイリアム王子様とケイトさんをモデルにした着せ替え人形ブックです。
表紙にはウイリアム王子様とケイトさんの下着姿!
日本の感覚ではありえないでしょうね。

ネット販売では4ポンドちょっとのようです。
とりあえずアマゾンのリンクを付けておきます。
ロイヤルウエディングのお土産の中では一番軽くて低価格かも??

面白いなーと思って、いろいろ見ていたら、YouTubeにも何かあるみたい。
買った人が、遊んでいるシーンでも出しているのかと思ってみてみたら、
出版元のレイディーバードという会社が商品の紹介の為に出していました。
こんなことしても怒られないんだから、イギリスっていい国だなぁ。
見たい人はこちらをどうぞ。
まだ発売されて間もないようです。

いろいろ話題のロイヤルウエディング、公式・非公式のお土産が結構出回っています。
皆さんも面白いものを見つけてください。

2011年3月1日火曜日

てんぷら(さつま揚げ)のレシピ

昨日は一人っきりの晩御飯でした。
ティムちゃんはお仕事ごはん。
桃太郎君はお友達のところ。

こういったチャンス(?)はなかなか無いので、いろいろ作ってみることにしました。
といっても贅沢なもの、とかじゃなくって、ティムちゃんとか桃太郎君があまり好きじゃないものってこと。

ティムちゃんも桃太郎君も、食べ物に関してはとても保守的です。
だから、私がたまに冒険すると、とっても嫌がるんです。
「マミィ、何これ、変なもの出さないでよ」とか、
「みきちゃん、僕はこんなの、あんまり好きじゃないよ」なんてカンジ。

私は、キッチンは「おもちゃ箱」兼「実験室」だと思っているので、毎回同じものを作るなんて、とてもじゃないけど耐えられません。
せっかく神様が脳みそを与えてくれたんだから、いろいろ試して何が出来上がるかやってみないと(笑)

そこで今日は「てんぷら(さつま揚げのこと)」と「厚焼き卵」と「マカロニサラダ」を作ることにしました。
こう書くとなんってことは無いでしょう?
(組み合わせはともかく。全部食べたかったんだもん。ははは。)

でも厚焼き卵にはパルメザンチーズをたっぷり入れてあるし、マカロニサラダにも、普段入れないスパイスがはいっています。
ちょっとだけ普通じゃないってところがミソなんです。

今日アップするのは「てんぷら」のレシピ。
大阪の名前だから、「てんぷら」は「さつま揚げ」のことです。

それじゃあ材料です。
いつものように、あまりこだわりのない数字ですから、自分の好きなものを好きなだけ使うといいとおもいます。
お魚の切り身 125g(今回はティラピアというお魚を使いました。理由は特売だったというだけのことで、特に深い意味はありません。重さも片身1匹分がたまたまこの重さだったというだけです)
むき海老 200g(一番小さなパックがこの量だった)
しょうが1かけ
お塩ひとつまみ
お砂糖スプーン1杯
アロウルート(クズウコンって名前だそうです。コーンスターチでもいいかも)スプーン1杯
卵の白身1個分
きくらげ少々
むき枝豆少々

まず、お魚を小さく切ります。
えびは別にそのままでもいいと思うけど。
しょうがの絞り汁少々と、お砂糖、水で溶いたアロウルートを一緒にフードプロセッサーに入れて、すり身にします。

お塩を加えて練りが出るまで、さらにフードプロセッサーをオンにします。
トータルで2分強かな?
これだとまだもうちょっと。細かくチェックをして、カッターが回りにくそうなくらいまでがんばって。
フードプロセッサーからすり身を出したら、2等分して、片方にはきくらげをお湯で戻して千切りにしたものを加えます。もう片方には枝豆を入れます。よく混ざったら、ビニール袋に入れて冷蔵庫で寝かせます。
私はフライパンに油を少なめに入れて火を通しました。こんな風に、袋から直接搾り出すと、手が汚れません。
枝豆とかきくらげが詰まらないように、穴は大きめのほうがベター。
スプーンで上から少し押さえて平らにします。きれいな焼き色が付いたら出来上がり。しょうがをおろして、だし醤油でいただきます。これが出来上がり。
お料理は上から時計回りに、
枝豆入りのてんぷら、マカロニサラダ、パルメザンチーズの厚焼き卵、きくらげのてんぷら、赤ラディッシュのスプラウツ。
食べたければ、全部、おかわり可能なだけ作ってあります(笑)
海老をたくさん入れたせいか、結構ぷりぷりして美味しかった。
赤ラディッシュのスプラウツは、ちょっとピリッとして、なかなか付け合せに重宝します。
種を買えば自分でも作れるそうだけど、私はスーパーマーケットで買っています。

おうちに帰ってきた桃太郎君が、残り物の玉子焼きを一口食べて、猛烈に批判していました。
私はおいしいと思ったんだけどなぁ。
形が和食なのにチーズ味なのが許せないそうです。
このままオトナになると、視野の狭い人間になりそうで、ちょっと心配(爆)