2011年8月28日日曜日

Chop House

これは、レストラン「チョップハウス」から見える景色です。
ロンドンで「景色のきれいなレストラン」というのはすごく少ないのです。
だから、景色のためだけでも、ここには訪れる価値があると思います。
夜は特に外のテーブルは予約でいっぱいのことが多いのです。

ランチタイムはセットメニューがあってお徳です。
2コースで23ポンド。
イギリスらしいメニューがメインです。

これは前菜のフィッシュケーキ。
コロッケのお魚版です。ムール貝。
これも前菜のメニューのひとつ。これは、今日のお魚(メインコース)
プレイスという名前で、カレイのような平たいお魚。こちらはウサギの煮込み。私は今日のスープ(白たまねぎのクリームスープ、鴨のポーチドエッグ)に興味があったので前菜はそれ。フィッシュケーキも食べたかったので、メインの代わりに前菜だけど、持ってきてもらいました。
タワーブリッジの南東側にあります。

Juri's Tea Room

昨日はコッツウォルズの1日観光のお仕事でした。
3人の女性客。
車とガイドを貸しきっての観光です。
依頼を請けた会社から「コッツウォルズ観光、9時から5時までの拘束、立ち寄る場所は、ストウとボートン」というインフォメーションが入っていました。

私はあまり旅行会社を信用していません。

へんな言い方で、誤解されるかもしれないので、ちょっと補足しておきますね。
旅行会社の営業の人が、長い付き合いのお客様のツアーを依頼してくる時は、本当に細かいことまで現地に伝わってきます。
お客様の嗜好とか、以前の問題点とか、以前の渡航暦なども、手に入ることがあります。
でも、一般のお客様がただ単にガイドを依頼する場合、どうしてそこに行きたいのか、そこで何を期待しているのかといったことまでは、こちらには伝わらない場合がほとんどです。
だから、朝お客様にお会いして、話をすると、「え、聞いていませんよ、そんなこと」っていう場合があるのです。
特に、ガイドを個人手配されるお客様は、一般のツアーだと行くことが難しい場所だったり、他の人と一緒がイヤだという理由が多いので、もし、依頼の内容が一般的なものだったりすると、大概、「どこかで話が繋がっていない」という結果になります。
そこで昨日も早めにホテルで待機して、お客様に出発前にお話を伺いました。
で、お話の結果、やっぱりご希望と手配は食い違っていたので、予定の村は行かずに、全く別のプランをその場で作りました。

もちろん車のマイレージとか、拘束時間などの制約があるので、そういったことを踏まえたうえで、いろいろ提案させていただきました。
イギリスには何回も来られていて、イギリス関係のテレビ番組は全て目を通しているという「イギリスオタク(笑)」のお客様で、話の中で、コッツウォルズで日本人がティールームを経営しているという話になって、「じゃあ、そこにも行ってみましょうか?」ということに。

実は、このティールームを経営している一家は、お父さんとお母さん、そしてお嬢さんという組み合わせなのですが、お父さんがガイド試験(コッツウォルズ地方ガイド)に受かったことで、ガイド協会関係で知っていたのです。

ウィンチコムという町のハイストリートにお店があります。
上の写真がそう。

「まさか来られるとは思わなかった」ということでお客様は大変にお喜びでした。
こちらもご案内できて、うれしかったです。
これはコンサーバトリーといって、おうちの後ろ、裏庭に面したところ。
サンルームのようになっています。
もともとは裏庭の一部だったところなので、植えられている葡萄の木が天井を這って、実もついていました。たっぷり時間があったわけではないので、30分ほどお茶の時間を取れたくらいなのですが、この訪問は「特別な時間」だったみたいです。
お茶はここのスペシャルブレンドをいただきました。
ティーセットはこんな感じです。
ウインチコムはそんなに大きくないので、町に入ればすぐにわかると思います。
Juri's Tea Room、サービスがすごくいいです。

2011年8月24日水曜日

オランジェリーのアフタヌーンティー

オランジェリーというのは、300年ほど前にイギリスのお屋敷で人気のあった建物。
当時大変高価だった、オレンジの鉢植えのための別館です。
室温などの調整機能がない、温室の豪華なものといえば、そんなに遠くないです。
太陽の光がたっぷり入るように、南側に大きな窓がずらっと並んでいるのが特徴です。

上の写真はロンドンのケンジントン宮殿のオランジェリーです。
ケンジントン宮殿は、ダイアナ妃がお住まいだったところなので、彼女が亡くなった時には、宮殿のあるケンジントンガーデンが花束やメッセージで埋め尽くされました。
1837年まで、ヴィクトリア女王が戴冠するまでの少女時代をすごしたのもここ。
だから彼女の記念像が建てられています。宮殿の一部と周りのお庭が現在工事中です。
でも北側からアプローチすると、こんな風に脇のかわいいお庭を見ることができて、オランジェリーはこの横に建っています。このオランジェリーでアフタヌーンティーができるのは知っていましたが、昨日、初めていただいてきました。
内装はこんな感じです。軽食も取れるレストランなので、ソファーとかではなくて、椅子とテーブル。
ゆっくり落ち着くといった風ではありません。
中央の開けっ放しの入り口に、ケーキのディスプレイ。
入ってすぐのところに、どーんと並んでいるので、「わー、おいしそう」という見方もありますし、「ケースをかぶせるとか、もう少し衛生面に気を使って欲しいかも」という意見もあるでしょうね。お皿やカップは結構シンプルです。
テーブルクロスも紙製。
サービスはさっぱりタイプ(笑)一人分ずつこんなカンジでサービスされます。カジュアルだから、周りに気を使わなくてもいいのはラクでしょうね。
でも私だったらアフタヌーンティーのためにここへ来たらがっかりするかな?
全体が安っぽい。
お茶もいまひとつだし、スコーンは干しブドウ入りのやけに大きなものが1個だけ。
サンドウィッチも具が安っぽいし、もっとお金を出して、ちゃんとしたところで食べたほうがいいと思いました。
15ポンドって、高いのか安いのか、ちょっとビミョーなところです。
とりあえずここのサイトを張っておきます。
ゆっくりソファーに座って、時間を忘れてお茶を楽しみながらおしゃべりをするっていうのがアフタヌーンティーなんだから「小道具はそれなりに楽しみの要素ではっ?」て思うんですけどね。

最悪なのはお手洗い。
なんと外です。
建物の裏に回りこんだ、掃除用具入れみたいなところ。
しかも暗証番号でドアが開きます。
一月前にお茶だけ飲んだ時と、番号は変わっていませんでした。
おまけに中は男女共同です。旅行のサイトやガイドブックなどで、ここのアフタヌーンティーがよく紹介されています。
きっと日本からのお客様もたくさん来るんだろうなー。
でもこれが本当のアフタヌーンティーだって、思って欲しくないなー、と思いました。


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2011年8月21日日曜日

新しいオーブン

2年前に買ったオーブンが壊れてしまったので、新しいオーブンに買い換えます。
壊れてしまったオーブンは、AEGのもので、Pyrolytic の機能がついていました。
これのひとつ前はMieleというブランドで、同じくPyrolyticでした。
その前はNeff。

とりあえず欲しい機能はPyrolytic。
なんといってもスイッチひとつでオーブンがきれいになるのは捨てがたい機能なんです。
それから見た目も大切。
我が家では毎日パンを焼くので、オーブンは必需品です。
ローストも週に最低2回。
皆さんのお勧めブランドを教えてください。

現在候補に挙がっているのはSMEGBaumaticです。
名前をクリックすると、購入予定のモデルが出てくるはずです。
どちらか使ったことのある方、ご意見ください。
両方似たようなお値段です。
そして、共に5年の保障つき。
2年で壊れてしまったオーブンから買い換えるので、5年保障はかなりポイント高いです。
実はAEGのオーブンを買ったときに、別売りの保険を買ったようなのですが、その証明書をなくしてしまいました。
保険を買ったことすら忘れていて、このブログを読み返して思い出した次第。
いろいろな会社に電話をしてみましたが、残念ながらわからず。
ちょっと情けないです。

2011年8月20日土曜日

ヴィンダルー・カレー

おいしそうなポークでしょう?
バラ肉。
ぐるりと巻いてあって、じっくりオーブンで焼く用です。

お肉屋さんで見かけて、つい衝動買い。
でね、おうちに帰ってから思い出したんですが、先週末、オーブンが壊れてしまったので、ロースト料理は出来ません(涙)
仕方がないので、カレーを作ることにしました。
こんな風に、皮をとって、一口サイズに切ります。我が家で作るカレーは、お肉の種類でカレーの種類を決めます。
牛肉の場合は日本のカレー。
煮込んでカレーのルーを入れるだけだから、一番簡単。
チキンの場合はティムちゃんの得意なマサラカレー、パンジャブ地方のスタイル。
たまねぎを炒めて、スパイスとトマトを加えたルーで作ります。
ラムカレーは外で食べることの方が多いかな?
ヨーグルトに一晩漬け込んだりします。
ポークはカレーにすることがほとんどありません。

レストランで食べる場合は特に、イスラム教の人たちが多いイギリスのカレー屋さん(バングラディッシュやパキスタン系)では、豚肉はメニューにありません。
でもインドのゴーア地方では、ポルトガルの影響を受けた、ポークカレーが存在しました。
そんなカレー料理のひとつがヴィンダルーです。

一般的にイギリスのカレー屋さんだと、マイルドなものがコーマ、ちょっと辛目がマドラス、超辛口がヴィンダルーという風に考えられています。
でもあまり正しくはありません。
もちろん入れるチリの量で、辛さは変えられます。

「初めて作るんだけど、ヴィンダルーに挑戦してみようかなぁ」とティムちゃんに言ってみたら、物知り顔でウンチクが返ってきました。
「みきちゃん、ヴィンダルーっていうのはね、ヴィネガーとポテトの入っているカレーってことだからね。ヴィンはヴィネガーだし、ルーはインド語でアルー(ジャガイモ)なんだよ」
どうしてヴィネガーが英語で、ジャガイモがインド語なのかが不思議なので、調べてみました。
そうしたら、ヴィンダルーというのはポルトガル語で「Vinha d'alhos」彼らが入植したゴーア地方で作った料理が元になっているそうです。
訳すと「ワインとにんにく」という意味だそうです。
ポルトガルでは同じ名前の料理が存在するそう。
やっぱり何でも鵜呑みにせずに、自分でちゃんと調べたほうがいい(笑)

調味料の棚から、今日使うスパイスを選びました。
これを最初にやらないと、お料理の途中で、「あっ、xxがないじゃん」ていう失敗に繋がります(何回も体験済み)これは、一口サイズに切った豚肉。スパイスと小たまねぎのピクルスの漬け汁をお肉にもみこむのですが、役に立つ小道具がこれ。使い捨ての薄手のビニール手袋。
私はコンタクトレンズをつけているので、素手でにんにくやチリを扱うと、いくら手を洗っても翌日の朝、装着する時にひどい目に遭います。マリネ液はターメリックとチリパウダーを小さじで山盛り1杯ずつ、そして、モルトヴィネガーベースのピクルスの漬け汁を50mlくらい、赤ワインを同じくらい。
いつもと同じで適当な数字です(笑)
お肉はそのまま2-3時間置きます。

次にたまねぎを2個、薄切りにして、フライパンで炒めます。
私はカレーを作るときは菜種油を使います。スパイス用のミルに、にんにくを4-5かけ、チリを2-3本、しょうが1かけ、カルダモン、シナモンスティック、クローブ、クミンシード、コリアンダーシード、モルトヴィネガーを適当に入れてペースト状にします。こんなカンジになります。たまねぎに加えて、炒め合わせます。そこにマリネした豚肉を加えて、30分くらい、中火で火を入れます。バスマティ・ライスは油で炒めてからほぼ同量の熱湯を加えて10分してから蓋をして蒸らします。これはこの間紹介した、オクラの炒め物
ベイビークジェットの代わりにアスパラガスを入れました。カレーは仕上げにコリアンダーの葉っぱを散して食卓へ。こんな風に並べます。お茶碗に入っているのは、ヨーグルトにざくろを入れたもの。
辛いカレーをマイルドに抑える効果があります。
お皿に盛るとこんなカンジです。

2011年8月19日金曜日

Royal Mews

ロイヤルミュウズの下見に行ってきました。
ここは何年ぶりかなぁ?
自分で観に行ったことはあるけど、お客様と一緒に行ったことはありません。
あんまりメジャーじゃない観光地です(笑)

多分、王室の観光担当の人も、それを知っているんでしょうね。
夏のバッキンガム宮殿の入場観光のチケットに、これを含んだ「セット物」がありました。
そこまでしないときっと売れないチケットなんだと思います。

と書いたからといって、面白くないという意味ではなく、目立たないということなんですけどね。
ミュウズ「MEWS」というのは厩のこと。
ロンドンの高級住宅地を歩いていると、大通りに平行した裏通りの名前が「・・・Mews」になっていることがよくあります。
現在では改装されて住宅になっていたりしますが、昔はお屋敷の裏手にある厩と運転手家族の住宅だったところです。

もちろんここはロイヤルと付くくらいですから、ただの裏通りではなくて、バッキンガム宮殿の裏手に位置しています。
そして、なんと住んでいる人たちは約200人!!

入り口でチケットをうけっとってすぐ右手には乗馬のレッスン場。250年ほど前、ジョージ3世の時代に作られました。
現在では馬のトレーニングに利用されています。
特に、音楽や信号、観光客など、ロンドンで馬を使うにはいろいろな障害が考えられます。
ここで、そういった障害を乗り越えられる馬に仕立てるわけです。
昔は王室のメンバーが乗馬を習う時にもここが使われました。

そして、その脇から入場すると、お決まりのセキュリティー。ここで、イヤフォーンガイドを受け取って、自分のペースで観光します。
セキュリティーを過ぎると、儀式用の馬車などが並んでいて、その中にはリムジンも。これは、ロイヤルウエディングの時に、ケイトさんがお父さんと一緒に、ウエストミンスター寺院に向かった時に使われました。
ちゃんと写真入で説明があります。

この馬車は1988年に、オーストラリアの有志の人々から贈られた馬車です。よく観ると、カンガルー。
そして、エリザベス女王の頭文字「E」が見られます。イギリスのいろいろなものにもエリザベス女王の頭文字が入っていますが、その場合は「E II R」と書かれています。
それは現在の女王様がエリザベス2世で、以前にもう一人、エリザベス女王がいたからです。
ところがオーストラリアにはエリザベス1世はいませんでした。
ですからオーストラリアの人々にとっては、現在のエリザベス女王は1世というわけ。
こういった馬車をぐるっと見て、今度は実際の厩の部分に。
これは馬具のお部屋です。脇には厩での生活と題して朝5時に仕事が始まると書いてあります。
しばらくここに立って案内を見ていた私の横で、ほとんどの観光客が、
「すごーい、朝5時だって。大変な仕事なのねー」なんて話しながら通り過ぎます。

デモね、よく読むと、「国会の開会宣言の日の朝の支度」と書いてあります。
しかも、朝の11時半までしか、用事はないし(笑)

少し広いところに来ました。
馬の名前が書いてあったり、他にもいろいろ。例えばこれはクリスマスのそり。このミュウズで生活している子供たちに、クリスマスの時、サンタさんがこれに乗ってプレゼントを届けにくるそうです。

また、同じお部屋の中央には、テレビのスクリーンでロイヤルウエディングの様子が映し出されていました。
というのもここに展示の馬車が、ケイトさんとウイリアム王子を乗せた馬車だからです。

なんだか、ロイヤルウエディング、経済効果高いなぁ(笑)次の部屋に入ると、豪華な馬車。
この馬車はジョージ3世の時代のもの。
外側は豪華だけど、乗り心地は最悪だそうです(笑)
海に乗り出して一流の国になったイギリスらしく、海の神様がたくさんあしらわれています。住んでいる人たちも多いから、配達の車も入ってきます。
このトラックはスーパーマーケットの車
ミュウズの駐車場にはたくさんの車が駐車されています。
これは住んでいる人たちの車です。駐車場には「お医者様の専用」と書かれたスペースも。
さすがお医者さんだけあって、アストンマーティン。
しかもまだ、新しい。
最後は厩らしく、本物のお馬を見て、それからおみやげ物屋さんを抜けると出口です。