2012年1月28日土曜日

El Rincon

今日はアーセナルのスタジアム「エミレイツ」に近いB級グルメのレストランを紹介します。
その名は「El Rincon
アーセナルの試合を見に行く時に、たまに寄るのですが、ブログに載せる気は全くありませんでした。
だって、私が好きなところのひとつではあるけれど、取り立てて日本の人が行きたいお店でもなさそうだし・・・。
でも、フランクフルトにお住まいのロッテンマイヤーさんのブログ記事に「プランテーン」のことが書いてあったので、ちょっと紹介してみようかな、と。

これは、入ってすぐのカウンターです。向かって左側に、今日のお勧めとかが並んでいます。
とりあえずエクアドル料理なんですが、場所が場所だけに、スパゲッティーボロネーズがあったりします(笑)
ティムちゃんが頼むものは、パイとかサラダ。
他のものは、なんだか重そうというのが理由です。私は肉食なのでステーキとかミックスグリルとかを頼みます。
これはサーロインステーキ。
確か10ポンドちょっとだったと思います。
安いでしょう?そういったメインを頼むと必ずついてくるのが目玉焼き。
炒め物が添えられているメニューはほとんど必ずプランテーン(焼きバナナ)がついてきます。
プランテーンですが、歯ごたえのある甘くないバナナってカンジで、(私は)美味しいと思います。
プランテーンが欲しいなら、西インド諸島の人たちが多く住む地域で売っています。
日本の人たちが行く町だと、ノッティングヒル。
八百屋をのぞけばありますよ。
ヒューグラント主演の「ノッティングヒルの恋人」という映画がありましたけど、ロンドン人はあの映画を観たときに苦笑を隠せませんでした。
だってあそこは有名な西インド諸島からの移民の町。
それなのに映画にはひとりとして黒人がいませんでした。
ま、映画のストーリーにはあまり関係がないからかもしれませんね。
ヨーロッパ最大のカリブのお祭り「ノッティングヒル・カーニバル」が行われるところです。

El Rincon ちょっとエキゾチックなものを食べたい時にどうぞ」って言いたいんだけど、特にエキゾチックではありません。
でも家族経営で何となく好感が持てることと、安くてボリュームたっぷりなのがここに来る理由です。
正直言って、アーセナルの試合を見に来るのでなければ、わざわざここまでは来ません。
でも近くにいるならぜひどうぞ。

アーセナルが試合をする時には、すぐにいっぱいになっちゃいますから、ゆっくりご飯を食べたいなら、その日は外したほうが無難です。

2012年1月27日金曜日

クモの糸のケープ

今日は久々にV&Aまで足を運びました。
V&Aとはヴィクトリア・アルバート美術館のことで、人の手で作られた美しいものが集まっているところです。
もとは産業博物館として作られました。

「実際にモノを作っている職人や、勉強中の学生が、外国に行かなくても素晴らしいデザインの数々を見ることができるように」そんな趣旨のところです。
ガラスの部屋、銀細工の部屋、陶磁器の部屋といった風に、モノ別の展示もあります。
そうかと思えばブリティッシュ・ギャラリーのように、英国の内装の移り変わりを年代ごとに見せている、テーマを持たせた部分もあります。

私はここのカフェが好き。
サウスケンジントンでお昼ご飯というときには、V&Aにわざわざお昼を食べに行きます。
前にランチを紹介しました。
その時の記事はこれ

今日もお昼を食べようとカフェに向かって歩いていると、その手前の特別展示のお部屋で人だかり。
ちょっと覗いてみると、いきなり黄色いケープ。チベットかどこかのお坊さん用かと思って(笑)よく見たら全く違いました。

これね、何と「クモの糸」で織られているんです。
英語では「スパイダーのシルク」と書かれていました。
普通のシルクは蚕の繭を解いて作ります。
じゃあクモの糸はどうするかと思ったら、クモの巣を解すんじゃないんですよ。
クモのお尻から、まだ出てきていない糸を引っ張り出すんですって!!
「なんだかカワイソー、痛そー」とかって思いませんか?
デモね、この作品を作るのに、クモは虐待してはいないそうです。

V&Aのビデオを見たい方はこちら。Golden Spider Silk Cape / Exhibitions & Galleries / Happenings / V&A Channel

これが糸巻きになったクモの糸。
この写真、縦に入っているラインは展示のガラスケースの角から撮ったためです。
人がいっぱいで、ちゃんと角度とか考えてってできませんでした。普通のシルクよりも丈夫なんですって。
クモの糸を24本で1本のより糸にするそうです。
クモの種類はマダガスカルのジョロウグモ。
蚕と違って共食いするので、密集した場所での飼育には適さないそうです。
そして糸の採取に時間と手間がかかるために、商業ベースでは採算が取れないそうです。
このケープを作るのには8年がかり、百万匹以上のクモの糸が使われたそうです。

すごいなー、とは思いましたが「もっと他にすることあるんじゃないの?」というのが正直な感想。

この展示は、2012年1月25日から6月5日まで。
入場は無料。
「ランチのついでにどうぞ(笑)」は冗談ですが、これだけの物はきっとまた作ろうとは思わないんじゃないかな?
そういった意味では、ぜひ見ておくといいと思います。

2012年1月25日水曜日

お気に入りのおやつ

これは、私の最近お気に入りのおやつです。
何かといえば、ビルトン( Biltong、ビーフジャーキーのようなもの)チリ味です。

いつも行く、トゥイッケナムのお肉屋さん「Laverstoke Park Farm」で手に入ります。
正直言って、他とは比べ物にならないほど美味しい。
というか、ビルトンとかって、添加物が多すぎて、私は他のものは食べません。
ここのは添加物や保存料は一切なし、真空パックになっています。
お店では35gパックが手に入りますが、ネットで見たら250gのものしかないみたいです。
250gって、あっという間に食べちゃいそうで怖いなぁ・・・(笑)

もともとは、入院中に食欲が落ちた桃太郎君用に買い始めたのが始まり。
体重を増やしたいけど、何にも食べたくないって言うので、たんぱく質が多そうなおやつを探していて見つけました。
脂肪とか炭水化物の多いおやつは、結構どこにでもあるんですが、良質のたんぱく質で、室温で保存できるものってなかなかないんですよね。
35gのパックは、学校から帰ってきた桃太郎君が、宿題なんかをしながらペロッと食べてしまいます。
育ち盛りの子供がいるなら、Biltongはお勧め。
だけど、これはチリが結構利いているので、チリなしのBiltongの方が子供にはいいかも。
成分表を載せておきます(per 100g)
塩分が多いので、控えたい人にはちょっと注意が必要です。

Energy 1284kj
Energy 303kcal
Protein 65.3g
Carbohydrate 5.3g
of which sugars 0.8g
Fat 2.3g
of which saturates 0.9g
Sodium 1.8g

2012年1月21日土曜日

チケットのお値段

今日は土曜日です。

フットボールの試合は、伝統的に土曜日の午後3時にキックオフ。
労働者達はお昼ご飯を食べた後、地元のフットボール場に足を運びました。
並んでチケットを手に入れて、試合は立ち見。
試合の後は、地元のパブで仲間とワイワイ。
勝った時は勝利の一杯、負けたときはウサ晴らしです。

ところがこの伝統も、テレビの登場で変わっていきます。
各テレビ局が放映権を巡って火花を散らすようになり、土曜日の午後3時の視聴者を奪い合うことから、フットボールの試合自体を分散させる方向に向いていきました。

今ではイギリスのリーグ戦は土曜日の昼、午後、夕方、日曜日の昼、午後、夕方、そして月曜日の夜にまで試合をするようになりました。
カップ戦は火曜日や水曜日の夜が主ですが、土曜日に行われることも多いです。
じゃあ木、金はどうかといえば、ほとんどありませんが、全くないわけではありません。

労働者が毎週買うことのできた、チケットのお値段も上がる一方。
多分、ヨーロッパで一番高いのがイギリスのフットボールのチケットではないかと思います。

約120年前、それまでかなり原始的だったフットボール場が、整えられるようになりました。
イングランドで初めてのスタジアムは、1892年、エヴァートンのホームグラウンドである「Goodison Park」です。
そして1897年、ロンドンのカニングタウンにウエストハム・ユナイテッドがメモリアルグラウンズをオープンします。
ここの初年度の入場料は、シーズンチケットが5シリング、試合1回の入場料は4ペニーだったそうです。
この値段の設定は、職人や下層ミドルクラスが支払える金額ということで、これよりも貧しい人たちが来れない様に設定されたと言われています。
そして、職人の週給は2ポンドを切るくらいだったそうです。

イギリスの通貨ですが、この当時は10進法ではありませんから注意が必要です。
まず4ファージングが1ペニー(ペンスの単数形)、
12ペンスで1シリング、
5シリングでクラウン、
20シリングが1ポンド、
21シリングが1ギニーです。
かなりややこしいですね(笑)

現在、職人に相当する人だと、年収26000ポンドとして、週給約500ポンドくらい?
この数字は計算が簡単になるように、大体の数字ですからあまり正確に捉えないでください。

1897年の週給に対するチケット代は2ポンド(=40シリング=480ペンス)対4ペンス、つまり120分の1。
現在の週給に対するチケット代は、500ポンド対50ポンド(チケットって30から80くらいだから)、つまり10分の1。
随分値上がりしましたね。

私は2011年のシーズン(2011年の秋から12年の夏まで)は、アーセナルの試合を6試合見に行きました。
そのうち4回は、ティムちゃんと一緒にリーグ戦。
いずれも対戦相手がたいしたことないので、チケットは50ポンドでした。
1回はシーズンチケットをクラブクラスに持っているお友達に誘われてお友達の席で。
センターラインと角の中間くらいかな?
クラブクラスのシーズンは4000ポンド弱だそうです。つまり1回あたり(20から40試合、カップ戦が何回あるか分からないから)100ポンドから200ポンドの間です。
そして、もう一回は日系の旅行会社から買った違法チケット。
額面35ポンドなのに、165ポンド(お客様が)払いました。

プレミエリーグのチケットは公式クラブ以外から購入することは禁じられています。
実はこの間、エミレイツで、ちょうど私たちの前に入場しようとしたカップルが、入れなかったのを目撃しました。
係員から「このチケットはどうやって入手しましたか?」と聞かれて、
「旅行会社から買いました」
「それは正式な方法ではないので、このチケットは無効です」
1枚200ポンド近く払ったのにって言ってましたが、「買ったほうが悪い」で終わりです。
アーセナルやハイブリーイズリントンの駅前でも、ダフ屋さんが「チケット買います、売ります」って囁きながら歩き回っていますけど、買っても入れる保障は何一つとしてありません。

日系の「xxバス」からお客さまが手に入れたチケットには、領収書と併せて説明書きが添えられていました。
「このたびはxxバスをご利用いただきましてありがとうございます。
係員からこのチケットの入手方法を聞かれましたら、友人のxxさんから額面で譲ってもらったチケットですと答えてください。」

この時は5人分だったので、650ポンドも上乗せしている計算。
こんな違法な商売、よくやるなぁと思います。
コンプライアンスって聞いたことないのかな?
需要があるからって言い訳なんでしょうね。

しかもね、一番私が驚いたのが、この「友人のxxから譲ってもらったと言え」というxxさんの名前がこの旅行会社の所長さんと同じ名前なんですよねー。
本人かな?
まさかね。

2012年1月19日木曜日

ティムちゃんの電話

私のだんな様「ティムちゃん」はテクノロジー系に弱い人です。

そんなティムちゃんが、とうとうスマートフォーンを使い始めました。
これまでは、ソニーエリクソンの普通の携帯を使っていたのですが、通話くらいにしか利用していません。
何回か(無謀にも・・・)カメラも利用しようとしたようですが、ファイルを開けて中を見てみると、ヘンなものばかり。
話を聞いたら、勝手に(そんなわけないじゃん)なぜかビデオモードになったりして、機能しなかったそうです(爆)
テキスト(SMS)ですら、読むことは可能でしたが、自分で打つことは出来ませんでした。
テキストしたい時には、私か桃太郎君の出番です。

テキストって素早くサクッと送れることに意義があるのに、ティムちゃんにはそれが理解できませんでした。
Regards(よろしく)なんて、テキストだったら略してrgdsで十分だし、大文字だとか小文字だとか、うるさいったら。
やたら長いテキストなのはもちろん、やっと終わるかと思えば「あっ、さっきのところ、こんな風に変えて」とか、挙句の果てに「このラインは改行して」って言われた時には「もう、自分でやれば?」
デスクの前でメールを打つ感覚なんでしょうね。

私がスマートフォーンに替えたのは2年前の春なんだけど、それからは外出中の私に「ねぇ、みきちゃんの携帯で僕のメールのチェックして、折り返し僕に電話してよ。僕、今xxにいるんだけど、大事なメールが入っているかもしれないからさ」なんていう電話が時々かかってくるようになりました。

人間は、楽できるなら、わざわざ努力はしないものです。
だからティムちゃんも、努力しないまま、古い携帯を使い続けてきました。
ところが世間の方はどんどん変わってきて、最近ではお仕事関係のメールを「外出先から戻ったら読みますね」では済まなくなってきました。
「ビジネスをやっているなら、外出先であろうと、メールを読んで、その返事をするのは当然」らしいです。

12月に私が忙しかったせいもあって、ティムちゃんの臨時秘書の役目も出来ずにいましたから、とうとう腹をくくってスマートフォーンに替えることになったのです。

ネックがティムちゃんがclumsyなこと。
clumsyというのは、「不器用」が一番近いと思います。
だから、タッチフォーンなんて、とてもじゃないけど使えません。
いまだにマウスでダブルクリックできないのは、私が知るかぎりティムちゃんくらい(笑)
(もちろん全く出来ないわけじゃなくて、3回目くらいに成功するけど・・・)
はじめはちゃんとキーボードもあるという理由でブラックベリーを考えていたんですが、会社で使っているソフトとの関係もあって、ブラックベリーは不可になりました。
そこでデータ移動の利便性から同じソニーエリクソンのミニプロという機種にしました。

これはスライド式にキーボードが出てくるタイプなので、タッチスタイルのものよりも使いやすいだろうと考えて、私が選んであげました。
桃太郎君は、ミニプロはスクリーンが小さいから良くないという意見でしたが、ティムちゃんは今のところほぼ満足しているようです。

12月の終わりごろから使い始めて、やっと、先週くらいからテキストが自分でできるようになりました。
でもまだ2-3言くらいの返信です(しかも送ってから1時間以上してから)

メールも自分で読めるようになりましたが、不用意に画面をタッチして、ゴミ箱入りにしてしまうメールが続出。
だから時々私がチェックしてレスキュー作業をしています。
ショートカットで何でもできるように、画面の上にたくさんのアイコンを並べたのですが、たまにチェックするとアイコンが移動していたり消えていたり・・・。
きっと無意識にホールドして、ゴミ箱に入れたりしちゃったんだろうなぁ。

なんだか不器用な男の人ってかわいいなぁと思うのは私だけでしょうか?

おまけ
さっき、夕ごはんの後、ティムちゃんが
「みんなスマートフォーンは電池がすぐ切れちゃうっていうけど、みきちゃんが選んでくれた僕のミニプロはすごく電池の持ちがいいよ、どうもありがとう」
それってスマートフォーンの機能を全然使わずに、ただの電話としてしか使っていないからなんですけど(爆)

2012年1月15日日曜日

針葉樹


JRTGA主催の勉強会でキューガーデンに針葉樹を見に行きました。
そういえば、去年もまだ寒いうちにキューに来たと思います。
お金になる木のはなし
落椿のはなし

針葉樹は英語で「Conifer」といいます。
語源はラテン語で「(花を咲かせる代わりに)Cone(松ぼっくりのようなもの)を持つ木」ということ。
この季節はたくさん木の周りに落ちています。
普通はお花が実になって、その中にタネがあります。
だからタネができるときは,タネの周りにミがあってハダカではありません。
針葉樹のタネはできた時からハダカで、その集合体がConeというわけです。
これはカラマツのコーン。
Coniferは花をつけないので、5月ごろに見ることができる、色のついたコーンの上の部分をカラマツの花という言い方は正しくないそうです。

「Cone」を持つ木といっても例外がいくつかあるそうで、例えばジンの材料、ジュニパーは実をつけます。

キューガーデンの先生によると、針葉樹の種類が約650なのに対して、花をつける木は、なんと30万種、圧倒的に植物の世界では少数派なのです。
Coniferには常緑樹が多いので、冬にキューに来ると、そんな風には見えません。
そして、Conifer は、恐竜が生きていた時代には既に存在していました。
植物の中では最も長生きで、何千年も生きることが出来ます。
この木はセコイアの木。その大きさで有名です。
セコイアもConiferです。

日本語の、松とか杉なんかもConifer。
英語で植物のことを調べる時にネックになるのが名前。
例えばCedar を翻訳すると「杉」
日本杉の英語の一般名は「Japanese cedar」
ところが正式な名前は「Cryptomeria japonica」
そして系列(科)は「Taxodiaceae」

キューガーデンのウェブで調べると、正式な「Cedar」は4種類だけ。
Deodar cedar ヒマラヤスギ
Atlas cedar アトラス(北アフリカ)シーダー
Cedar of Lebanon レバノン杉、アトラスの親戚
Cyprus cedar キプロス杉
そしてこれらCedarの系列(科)は「Pinaceae(松科)」なので、日本の杉とはちょっと違う種類になります。

ところでこの4種類の名前を先生から聞いたとき、私は最後のキプロス杉のことを誤解していました。
英語の発音では「サイプレス・シーダー」になるので、てっきり「Cypress Cedar」と言ったと思っていたのです。
サイプレスの綴りが違うのがわかりますか?
「Cyprus」というのは地中海に浮かぶ島の名前キプロス、「Cyprus cedar」はその島に特産のCedarの名前です。「Cypress」は全く違う木の名前で、ゴッホの絵によく出てくる糸杉です。
おうちに帰って調べてみると、全く違うものでした。
外での実地学習は、講義室でノートをとるわけではないので、耳だけに頼るととんでもない勘違いが生まれます。
勉強会の様子。

因みに糸杉「Cypress」ですが、死者を悼むといった意味があります。
だから、木のイメージでは「悲しみ」を連想する人も多いようです。
ギリシア神話では、アポロンの愛した美少年のひとりキュパリッソス(Kyparissos、後にラテン語でCypress」が、かわいがっていた鹿の死を悲しんで、糸杉になったという話があります。
実際には糸杉は成長も早く、堅い材質、香りもいいことから建築に向いています。
ローマのサンピエトロのドアはこの木で造られたとキューガーデンの案内には書いてありました。

2012年1月11日水曜日

桃太郎君のお誕生日

明日は桃太郎君のお誕生日です。
18歳になります。

初めての出産で、しかも外国だということで、日本のマタニティーの本なんかを妹に頼んで送ってもらった事を覚えています。
桃太郎君が生まれたのは、おうちから一番近いNHSの病院です。
病院を選んだ理由は、車がなくても簡単に行くことができるという単純な理由です。
路線バスで10分かかりません。

でもちょっと後悔していることがあります。
それは、桃太郎君の出生地が病院の場所になったこと。
この国では出生地を書く機会がよくあるのですが、その度にリッチモンドではなくて、病院所在地のアイズルワースと書かなくてはいけません。
「ああ、リッチモンドに住所がある病院に行けばよかった」と思います。
単純に場所のイメージってだけの問題ですけどね(笑)

イギリスには戸籍というものがありません。
生まれたら「出生証明」
結婚したら「結婚証明」
死んだら「死亡証明」
それぞれが独立しています。
住民票もありません。
日本の人はそういうとびっくりします。

この国で身分を証明するものは
パスポート(写真と名前の記載、住所はなし)もしくは
出生証明書(親の名前と生まれた場所、日にちが記載、写真はなし)
最近では若い人向けの「お酒を買ってもいい証明書」なんかは出回っています。
これは生年月日と名前や写真が記載されています。

それ以外では
結婚証明書(住所の記載も写真もなし)
NHSナンバー(病院番号NHSの病院で通用する番号)
NIナンバー(納税番号)
なんかがありますが、身分証明書としては使えません。

イギリスに住んでいると出生地を書く機会があると書きましたが、日本の感覚だと「無駄な項目」かもしれません。
でも出生地と名前があれば、出生証明書が確認できるので、親の名前と職業はわかるわけです。
(届出の時に職業を聞かれます)
逆に日本の戸籍では、職業なんて欄はありません。

日本とイギリス本当にいろんなところが違います。

明日は例年通りイチゴのケーキを作る予定です。
でもいつもと違うのはティムちゃんが桃太郎君と一緒にパブに行くこと。

桃太郎君が小さな時から、ティムちゃんはいつも私に言っていました。
「僕の楽しみはね、Momoが18歳になって、一緒にパブに行ってビールを飲むことだよ」
イギリスには飲酒の年齢制限はありません。
でも、アルコールを(商売として)提供してもいい年齢というのが18歳なのです。
だから、おうちではシャンペンとかワインを飲むのはいいんですが、お店でお酒を買ったり、バーで飲んだりすると売った人が罪に問われる仕組みです。

ティムちゃん、明日のこと、本当に楽しみにしています。

2012年1月5日木曜日

新年といえば・・・

明けまして、おめでとうございます。
「パブの肴」は2007年の春から始めました。
新年のご挨拶も、これで4回目。
時間が経つのって、本当に早いです。
ヘッダーに書いてあるように、イギリスでの話題とか、イギリスのウンチク物を中心に書いていく予定だったのが、随分食べ物ネタに偏っている気がします(笑)
気楽に書いているブログですが、週当たり1500人前後の方が見に来てくれているようです。
解析の結果から「サーチで観光情報その他を探していて辿りついた」という方と「ブックマーク派」が丁度半々のようです。

サーチワードはいろいろ。
国会議事堂の内部観光とか、イギリスの景気など、一般的なものもあれば、「イギリス人とつきあいたい」なんてキーワードもあったりして、笑っちゃいます。
「今週の記事アクセストップ10」を右手に載せていますが、古い記事でそういったキーワードが含まれていると、内容が面白くなくても、ちゃんとトップ10入りしているようです(笑)

さてイギリスは今年どんな年になるでしょうか?
オリンピックもあれば、女王様の在位60周年など、大掛かりなお祝いが予定されています。

でも新年といえば、イギリスではセールが話題。
不景気だということですが、年末からのセールはどこも盛況のようです。

私から、セールのお勧めですが、イチオシはこのシャンペン「Duval-Leroy, Fleur de Champagne, Premier Cru NV」です。
スーパーマーケットのウェイトローズで見つけました。
定価約30ポンド、それが半額。

ブロンデブロンではありませんが、シャルドネがメインなので、とってもエレガント。
プレミエクルーでこのお値段は普段ならありえません。
私たちはワインはいつも専門の卸業者から卸価格で手に入れますが、まともなシャンペンは絶対にこれ以上します。
ということで、早速1ダース買ってしまいました。サイトをリンクしようと思ってちょっと調べたら、何ともとのお値段に戻っていました。
このシャンペンの半額セールは昨日で終わりだったみたいです(泣)
皆さんも何か掘り出し物が見つかるといいですね。

それでは今年もよろしくお付き合い下さい。