2015年5月31日日曜日

珍しい郵便ポストを探してみよう!


イギリスの生活に欠かせないのがパブの存在です。
小さな村にもパブがあってそのコミュニティーの中心となっています。

いくつかのパブは昔宿屋として使われていました。
大きなところでは「コーチイン」と呼ばれて代馬が常備されていたり、ミニ劇場のように観客の収容のできるところもありました。

切手の制度が法制化する1840年以前から私立の飛脚制度がありました。
パブではその取次ぎなんかも行っていました。

ちなみにその時に馬をつないだパブの前の杭を「ポスト」と呼んだわけです。
今私たちが手紙を投函するのも「ポスト」。
面白いでしょう?
実際パブの近くには、必ずといっていいほど郵便ポストがあります。

ポストをよく見ると曜日の小さなプレートが目に入ります。
郵便屋さんがその日の最終集配のときにこのプレートを取り替えます。
なので、投函する人はその手紙が翌日配達(基本的にファーストクラスは翌日配達)されるかどうかがわかるという仕組みです。

イギリスのポストには作られた時代の王様や女王様のイニシャルが刻まれています。
一番古いものはVR(ヴィクトリア女王)
一番新しいものは、エリザベス2世のEIIR。

この写真は上に紹介したWhite Swan のすぐ横にあるパブ。

投函口の上の部分にV 王冠マーク、そしてRと書かれています。
なので、ヴィクトリア女王時代のもの。

円柱タイプのものもよく見かけます。
ウインザー城の近くには緑色のもあります。

ウインザー城の中にはヴィクトリアの息子、エドワード7世のポストが。
お母さんが長生きしたので、お爺さんになってから王位につきました。
だから王様だったのは1901-1910だけ。

そのあと王様になったのはジョージ5世。
その時代のポストにはGRと書かれています。
結構よく見ます。
珍しくはない。
見かけることがほとんどないのはその息子エドワード8世のもの。
シンプソン夫人と結婚するために、王位を捨てた王様。
1年しか王様じゃなかったので、英国に約130個しかありません。
実は私はまだ見たことがない。
ロンドンには10個あるらしいので、そのうち探してみることにします(笑)

さて、英国王のスピーチで有名になったジョージ6世のもの。
彼はエドワード8世の弟で、現エリザベス女王のお父さんです。
ジョージ5世のものはGRと書かれているだけ。
6世のはG と R の間にVI(6)が入ります。

さて、街角で一番多く見かけるのはエリザベス女王のものかな?

あちこちにある英国の郵便ポスト。
是非、いろんな種類を探してみてください。
形やスタイル、色や時代など本当にさまざま。

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